福西式お灸・指圧blog

狭山養生鍼灸院

2014年07月

 いろいろな肺の疾患に八分灸は本当によく効きます。八分灸とは、平安貴族のすえていた方法で、もぐさが八分くらい燃えた時につまみ消して取り去るすえ方です。熱くなく、アトも全く残りません。

薬の量が減る

 どんな肺疾患に効くのかあげてみましょう。がんこな風邪、ぜん息、肺気腫、肺線維症、気管支拡張症、間質性肺炎、結核、非結核性抗酸菌症等です。前回、肺結核によく効く話を、私の若い時(約50年前)の多くの治療体験を元に話しました。

 今回は、ぜん息によく効く話をします。Aさん(63歳、男性)は、小児ぜん息が成人しても治らず、60年間にわたりぜん息で苦しんでこられました。

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 グラフを見て下さい。12月から八分灸治療を始めたところ、すぐに効果が現れ、翌日から使用する薬の量が激減しています。まことに見事なものです。このグラフは、私が書くことを依頼したものではなく、Aさんご自身が自発的に作られたものです。実は、Aさんはある高等学校の生物の先生を長年にわたり勤めてこられた方でした。だから、このような科学的な観察を自らされたのでした。その後もずっと八分灸を続けられ、今もお元気です。

 お灸の良さは、薬と競合せず、薬を服用しながらできることです。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
  【上記は地方紙に掲載されたものです】



 肺のいろいろな疾患に、八分灸は大変よく効きます。
 
 八分灸とは、もぐさが八分くらい燃えた時につまみ消す方法で、熱くなく、アトも全く残りません。

 肺の疾患で最もポピュラーなのは風邪ひきです。実際、がんこな風邪に八分灸は本当によく効きます。次に多いのが、ぜん息です。これにもよく効きます。これ以外に、私の所へみえる肺疾患をあげてみましょう。肺気腫、肺線維症、気管支拡張症、間質性肺炎等です。その他いろいろな病名がついていますが、治療方法は全く同じです。

 一般に知られていない事実をお話しましょう。それは、肺結核にお灸が大変よく効くということです。50年くらい前になりますが、私の修行時代、師匠の所で肺結核のお灸治療を随分いたしました。

抵抗力が増大

 ところで、1991年6月19日の毎日新聞を掲げました。お灸の研究家で、自らもお灸を三里にすえ続け、108歳まで長生きされ、男性長寿日本一になられた原志免太郎博士のことです。記事を見て下さい。
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結核に感染したウサギに灸をすえたら抵抗力が増すことをつきとめ、お灸による初の博士になったと書かれています。このウサギに関する論文は有名です。結核という手強い相手に効くのですから、他のウイルスやバイ菌に、お灸がよく効くことはご理解頂けるものと思います。 

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  【上記は地方紙に掲載されたものです】



 

 読売新聞の名物記事『医療ルネサンス』(2012・11・19)に、鳥越俊太郎さん(72)の耳の病について書かれていました。

 大腸がんを患いながら活躍している鳥越さんが耳の不調に気づいたのは60歳くらいの時。結局メニエル病と診断されました。以下記事。

◇    ◇

 メニエル病は、平衡感覚をつかさどる内耳のリンパ液が過剰にたまり、、耳鳴りやめまいのほか、難聴、吐き気といった症状をおこす病気だ。原因はよく分からないが、ストレスとの関係が深いといわれる。

 鳥越さんも、発症の約1ヶ月半前から連日、パソコンで、原稿を書く仕事が続き、かなり神経を使っていた。

 メニエル病は今のところ、確実な治療法はない。鳥越さんは通院を続けているが、耳の調子は元に戻らない。寝る時は耳鳴りが気になるので睡眠導入剤をのむ。(後略)

◇    ◇

効果の大きい八分灸 

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 実は、メニエル病や突発性難聴といった耳の疾患に八分灸が大変よく効くのです。

 八分灸とは、もぐさが八分くらい燃えた時につまんで消しながら取り去る方法で、熱くなく、アトも全く残りません。禿げることも全くありません。今どき、そんなことがあったら巨額の損害賠償を請求されますので、100%自信のあることしか私は致しません。

 八分灸が効果的とはいえ、やはり早期の治療開始がよいのです。多くの場合、耳鼻科で治療したが治らないからといって私のところに来られる方がいますが、これは残念です。耳鼻科の治療と八分灸治療を同時に平行して実施しても問題はありません。一日も早く八分灸をすえるべきです。

 耳の疾患の根本原因は姿勢の悪さです。うつむいて長時間本を読んだり、パソコンをしたり、手芸をしたりすると、肩がこると共に、耳のまわりに強い圧痛が生じます(圧痛=東洋医学的に器官が悪いことを示す)。だからよい姿勢を保つよう心がけるべきです。よい姿勢こそ健康の源です。

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  【上記は地方紙に掲載されたものです】


 江戸時代中期の浮世草子から、お灸の話をします。江島其磧の浮世親仁形気(うきよおやじかたぎ)の中から、先回の続きです。
 
 先回を振り返ります。田舎から京に出て米屋に奉公した男が独立し、一生懸命働いて成金になります。息子に店をゆずり隠居しました。息子に嫁を迎えることになりましたが、成り上り者の粗野を丸出しにして生きています。息子は若旦那として上品に育てられます。

 祝言が近づいてきて、息子が親の両腕にある入れ墨を消してほしいと頼みます。嫁の家は立派な家柄ですから、親戚づき合いでそれが知られるとまずいからです。しかし父親が聞き入れないので人に頼んで親に話をしてもらいます。しかし、それでも父親は聞き入れようとしません。

八分灸ならアトがつかない 

 ・・・・身共(みども)はこのたびせがれが
祝言(しゅうげん) の晴れに、今三つ四つも新たに入黒子をいたそうと存ずるところに、思ひのほかなる御意見、拙者は一つとしてその意得ませぬ。今度取り結ぶ嫁の親は、根生(ねおひ)の歴々の由、手前のせがれをにはか分限と見侮らせまいために、われらは 腕中(かひなじゅう) にすざまじき入黒子して、親父は男を立てる(こは)いやつじやと、新規の親類どもに見せておけば、こなたをうつけにいたさぬ。(中略)
 いろいろなだめて、旦那寺(だんなでら)御上人(ごしやうにん)ぐるみに往生づくめにして、やう〜と入黒子を灸にて焼き消させ、・・・(後略)

◇     ◇

 上の文中、〝根生(ねおひ)〟とはその地に古くから住む、という意味です。父親は自分の過去に対する屈折した心情を出しています。

 上に見るように、お灸にはこんな使い方もあったのです。しかし、私が常々お勧めする〝八分灸〟は、熱くなく、アトも全く残りません。お灸といってもいろいろあるのです。

 上記は2003年5月に地方紙に掲載されたものです。

 狭山養生鍼灸院 福西佐元
  【上記は地方紙に掲載されたものです】

 江戸時代中期の浮世草子の中から、お灸の話をしましょう。江島其磧の作品浮世親仁形気(うきよおやじかたぎ)からです。これは享保五年(1720)に京都で出版されました。


 内容は、田舎から京に出てきた男が米屋に奉公し、後に独立して一生懸命働き、成金になった話です。成り上がり者ですから、すべてにわたって粗野です。これに対し、若旦那として育てられた息子は、上品で優雅になってゆき、利口者です。今や息子に店をゆずり、親の方は隠居しますが、昔の気質は変わらないままです。そして息子に嫁を迎えることになりました。

 

入れ墨をお灸で消す風習も

 

 ・・・「親どもわたくしへ嫁を迎えてくれらるる相談きはまり、すなはち頼みの(しるし)つかはし、近々婚礼あるはず。娘の親もとは大名方の呉服所にて、根生(ねおひ)のよい衆と申し、歴々(れきれき)一家(いつけ)広きと承れば、祝言(しゅうげん)振舞(ぶるまい)等の一門付合ひの節、親どもが両の(かひな)に、命入(かなふ)八幡(はちまん)大菩薩(だいぼさつ)などの入黒子、いかにしても見苦しう存じ、(やいと)にてもすゑられ消してたまはれと、母もろともにさまざま申せども、なかなか聞き入れなく、さりとては人の思はく迷惑千万・・・」

 

                    

 

 上の文を少し解説しましょう。

 嫁の家は伝統ある大きな商家で、その親戚も立派な家柄の人達である。これに対し、もらう方の親は粗野で、腕に『命入叶八幡大菩薩』などと入墨している。結婚式の席や親戚つきあいの時にそれが見えると見苦しいので、お灸をすえて、それを消してほしい、と息子が母親とともに頼んでいるのです。しかし親父はこれを聞き入れようとしません。

 

 上に見るように、お灸は入れ墨を消す方法としても利用されました。しかし私が推奨する八分灸は、熱くなく、アトも残りません。ご安心ください。

 

 上記は2003年5月に地方紙に掲載されたものです。


 狭山養生鍼灸院 福西佐元
 【上記は地方紙に掲載されたものです】

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