福西式お灸・指圧blog

狭山養生鍼灸院

2014年11月

 古今東西を問わず、激動の時代には偉人が現われるものです。変革の鎌倉時代には、(ほう)(ねん)栄西(えいさい)親鸞(しんらん)道元(どうげん)などの巨星が出現しました。そのような一人として日蓮(にちれん)聖人(しょうにん)について、述べてみましょう。

 

                    

 

 日蓮聖人は、法華信仰に基礎を置いて、他宗に対しはなはだ攻撃的な教えを説きました。そのため、他宗からの迫害や鎌倉幕府の弾圧をしばしば受けました。

 

 今回引用します『開目抄(かいもくしょう)という本も、迫害によって佐渡に流罪になっていたときに書かれたものです。

 

 聖人(しょうにん)の書物を読みますと、お灸について述べられた箇所の多いのに驚かされます。あるときはお灸を譬え話として用い、また別のときには、直接信徒に灸をすえることを勧めておられます。今日の引用箇所は譬え話です。

 

説法の譬え話にお灸が登場

 

  (それ)、小児に灸治(くはふれ)ば、(かならず)父母をあたむ。重病の者良薬をあたうれば、(さだめて)口に(にがし)とうれう。在世()をしかり。及至、像・末・辺土をや。山に山をかさね、波に波をたたみ、難に難を(くはえ)、非に非をますべし。・・・・

簡単に説明しましょう。

 

小さな子供に熱い灸をすれば、それをした父母をうらむ。重い病人に良薬を与えれば、口ににがいといっていやがる。このように本人にとって良いことでも喜ばれるとは限らない──と譬え話をしつつ仏法の説明に入ってゆかれます。

 

                    

 

 さて、ここで誤解を受けてはいけませんので、小児の灸治療について述べておきましょう。

 日蓮聖人の述べておられるような、子供からうらみをかうような熱い灸は、現在では行われておりません。

 とくに、お灸の先進地域である大阪においては子供に対するお灸は盛んですが、それは、八分灸や糸状灸といった熱くなくアトのつかないもので、それでいて効果の大きなお灸です。強い(かん)(むし)の子供や小児ぜんそくには大変よく効きます。

 

 とにかく、現在では、子供が喜んで受けるようなお灸をすえるよう工夫されています。

 古くさく見えるお灸も、時代とともに大きく進歩しているのです。


狭山養生鍼灸院 福西佐元
  【上記は地方紙に掲載されたものです】 

 はり灸の効果を原則的に否定する本『代替医療のトリック』(新潮社)が出版されました。大変大きな反響を呼んだ本です。各新聞が取り上げたので、上から下へタイトルを紹介します。

灸



もう少し勉強を

 一番上は朝日新聞(平成22年3月21日)、次は朝日(同年4月15日)続いて読売新聞(同年4月15日)一番下が産経新聞(同年3月21日)です。山脇、小川両氏は新聞社の方、いずれにしろ取り上げている4氏は全員ハリ灸の専門家でもなければ医学のプロでもありません。

 4氏ともにこの本の内容に好意的です。つまり、ハリ灸を否定しているのです。私は、部外の人がハリ灸に口出しするなと言っているわけではありません。むしろいろいろな分野の方がハリ灸を論じることは歓迎すべきです。しかし、いやしくもマスコミに登場するなら、ハリ灸についてもう少し勉強すべきです。科学的検証をしたとする西洋人の言説を鵜呑みにするのはいけません。

狭山養生鍼灸院 福西佐元

  【上記は地方紙に掲載されたものです】

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