福西式お灸・指圧blog

狭山養生鍼灸院

2015年01月

 認知症になりかけ及び予防に、八分灸は効果があります。ぜひすえるべきです。

 八分灸とは、もぐさが八分くらい燃えた時につまんでヒフから取り去る方法で、熱くなく、アトも全く残りません。それでいて大きな効果があります。

 昔からお灸をすえると、ぼけずに丈夫で長生きすると言われています。こういう意味でお灸をすすめる本は沢山あります。今回は端的なよい例を示しましょう。
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 1986年9月9日の敬老の日に、読売新聞に上の写真が載りました。原志免太郎(はらしめんたろう)医学博士が、103歳のお年で元気に第一線で働いておられる姿です。認知症だのぼけだのとは全く異なった姿です。

 原博士はお灸の研究家として有名で、その研究で博士になられました。多くの著書を残され、その中で口を酸っぱくして、国民全員がお灸をすえるよう勧めておられます。ご自身ももちろん日常的にすえられていました。主として『三里』というツボです。

お灸で長寿日本一

 もう一つ特筆すべきことがあります。原博士は1991年6月18日に老衰で亡くなられましたが、なんと108歳で当時における男性長寿日本一でした。寿命がのびた今と違い、28年前のこと(写真の時)です。亡くなられたのも23年前のことです。こう考えると、原博士の事例は一層すごいことと思われます。なお、三里への八分灸の施灸は簡単で、一般家庭でも容易にすえられます。お教えします。

 なぜ効果があるのか。お灸の刺激は自律神経に作用し、そこからホルモン及び免疫機構にも影響し、身体(脳を含む)を最適な状態にいつも保持するのです。

狭山養生鍼灸院 福西佐元

  【上記は地方紙に掲載されたものです】 

 先日、日蓮聖人はお灸に大変関心の深い方であったという話をしましたところ、多くの方からご感想が寄せられました。「聖人の著作の中でお灸に関する記述があれば、もっと教えてほしい」という要望がありましたので、もう一か所記すことにします。

 

 引用文献は先日と同じ『開目抄(かいもくしょう)』です。少々長くなりますが、聖人の思想がよく表われており、興味深い所ですから、あえて記すことにします。

 

 「(それ)、法花経の宝塔品を拝見するに、釋迦・多宝・十方分身の諸佛の来集は、なに心ぞ、(中略)三佛の未来に法華経を(ひろめ)て、未来の一切の佛子に、あたえんとおぼしめす御心の中をすいするに、父母の、一子の大苦に(あふ)を見るよりも、強盛にこそみへたるを、法然いたわしともおもはで、末法には法花経の門を(かた)(とぢ)て、人を(いれ)じとせき、狂兒(わうじ)をたぼらかして、宝をすつるやうに、法華経を(なげすて)させける心こそ無慙(むざん)に見へ候へ。(わが)父母を人の(ころす)に、父母につげざるべしや。悪人寺塔に火を(はなつ)、せいせがるべしや。一子の重病を灸せざるべしや。日本の禪と念佛者とを見てせいせざるものはかくのごとし。」

 

「病気の子に灸をしないのか」  

 

 簡単に説明しましょう。

 〈佛の御心は法華経をひろめるところにあり、その真意は、ちょうど父母が、その子供が苦労せず幸福になるのをねがうようなものと同じであるのに、法然上人は人々を法華経に近づかせず、民衆をだまして、宝をすてるように法華経をすてさせているのは残念なことである。

 

 父母を殺そうとする者がいるときに、その事実を父母に告げずにおかれようか。悪人が寺に火をつけようとするのを、やめさせずにおかれようか。子供が重病になったのにお灸してやらずに放っておかれようか。

 

 禅宗や浄土宗を信じる者にこれをやめさせようとしないのは、上に述べたような非常事態に正しく対処しないようなものだ。〉という意味です。

 

 上のような重大場面にお灸が登場してくるのは、当時の民衆がお灸の価値を十分理解しており、お灸の(たと)え話が、説教上、人々の心を打つ大変適切なものであったことを示しています。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
  【上記は地方紙に掲載されたものです】 

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