福西式お灸・指圧blog

狭山養生鍼灸院

2016年05月

 真言宗の開祖、弘法大師(空海)のお書きになった三教指帰(さんごうしいき)という本に出てくるお灸の話をしましょう。

 三教、つまり儒教・道教・仏教を対話形式で論じたもので、三教を比較し、結論として仏教の優位性を説いています。延暦十六年(西暦797年)、空海、弱冠24歳の書です。

 内容は、ある有力者の甥がならず者でどうにもならないので、三教の各先生に意見してもらい、まともにしてもらうことを有力者が頼みます。場面は、有力者が儒教の先生に頼んでいるところです。
 
 原文を書き、≪ ≫内に福永光司さんの現代語訳を記します。

                 ◇

 今先生、蕩滌霧意、指彼迷康、針灸瞳矇、帰此直荘、豈不盛哉、復不快乎、・・・・・
 
≪いま先生が彼の心の霧をはらい、迷いの道にふみこんでいることを教え、その盲いた(めしいた)心に治療を加え、正しい道に引きもどしてやるとすれば、なんとすばらしいことではありませんか、又愉快なことではありませんか・・・≫

              ◇      ◇

 右のように、瞳矇を針灸す、と針灸を動詞形で使い、目の見えないものを治す、というように使っています。

             鍼灸は“治療”の代名詞

 次の場面は、最後に登場した仏教の先生に頼んだところ、仏教の先生の説に全員(有力者、甥、儒教の先生、道教の先生)が感服し、仏道に帰依することになります。そこで、仏教の先生が作った詩の一部を記します。

                  ◇
  
 居諸破冥夜 三教褰癡心 性欲有多種 医王異薬鍼
 
 ≪日月の光は冥き(くらき)夜の闇を破り、儒、道、仏の三教は痴かなる(おろかなる)心を褰く(みちびく)。衆生の習性と欲求はさまざまなれば、偉大なる医師・仏陀の治療法もさまざま。≫

                  ◇

 最初の場面では『ハリ』について「針」という字を用い、後の場面では「鍼」という字を使っています。
 「鍼」こそ治療用のハリを示し、「針」は糸を通して使うぬいばりのことです。しかし、混同されて使われることもしばしばです。古くは石でハリを作ったので「砭」とも書きます。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]


 

   


 
一度の来院で「熱くない、アトのつかない
八分灸」のすえ方とツボの取り方をお教えします。図のお灸器具(3,000円)を用いますので、肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。予約の上お越し下さい。
      お灸器具jpg

 
                  TEL   072-367-7329
 
                  MAIL  okyumeijin1@gmail.com


 

 年をとるにつれて、われわれは身体全体が硬く、姿勢が悪く、動作がぎこちなくなってきます。筋肉・靭帯・血管・軟骨その他の諸器官が硬化し、萎縮してくるとともに、各関節の可動域(動かせる範囲)が小さくなってきます。これによって動作がぎこちなくなってきます。

 ところが、この老化の程度には大きな個人差があります。いつまでも若々しくありたいと願うのは、万人共通です。そのための一番よい方法は、ハリ・灸療法を月に3回ずつ定期的に受けることです。ハリ・灸療法は自律神経とホルモン系統に刺戟を与え、身体諸器官の活動を活発にするからです。

 これに次ぐ二番目の老化防止策として、柔軟体操があります。

 これは、ともすれば硬化しようとする筋肉等を引き伸ばすことによって、代謝を活発にして、筋肉等の柔軟性・弾力性を保持するのに役立ちます。各種スポーツは筋肉等を疲労させるので、いろいろ問題が生じます。一方、柔軟体操はできた疲労を取り除く作用がありますので、万人に推奨できます。

               ラジオ体操が効果的

 
では、具体的にどんな体操がよいでしょうか。それにはNHKのラジオ体操がよいと思われます。これは、満遍なく身体中の筋肉を引き伸ばすようになっており、この点、大変よく考えられています。これをもとにして、各人にあったようにかたくずしすればよいのです。

 柔軟体操は、よい姿勢を保つためにも必要です。よい姿勢が健康の基本であると何度も述べてきました。われわれは、日常前かがみになって仕事をしがちです。そのため、背骨の骨と骨の間にある椎間板という軟骨の前部が圧迫されたまま固まるので、それを体操によってほぐす必要があるからです。

 大切なことは、毎日体操を続けることです。夏休みの間だけ子供にひきずられて実行するが、後はさっぱり・・・という人を見かけます。『継続は力なり』とは、この場合にも言えることです。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]


 

   


 
一度の来院で「熱くない、アトのつかない
八分灸」のすえ方とツボの取り方をお教えします。図のお灸器具(3,000円)を用いますので、肩や腰をはじめ全身に御自分で施灸できます。予約の上お越し下さい。
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