スポーツの問題について数回にわたってお話をしてきましたが、今回は“肥満”とスポーツの関係について考えてみましょう。

 糖尿病を始めとするいろいろな成人病の予防や治療には、肥満の解消が重要であると考えられています。そして世間の常識として、肥満解消にはスポーツがよいとされ、奨励されています。しかし、この常識は果して正しいでしょうか?そんなことはありません。問題点がたくさんあります。それについて述べましょう。

           スポーツでやせるのは無理

 まず、次の単純な事実を確認しておきましょう。

 ▶入ってくるカロリー ー 出てゆくカロリー = 体重の増減
 
①スポーツで体重を減らそうとするのは、前記の『出てゆくカロリー』を増大させようとすることですが、事実はこのようにはゆきません。3kmや4kmぐらいを早足で歩いても、消費するカロリーは非常に少ないものです。

②次に、スポーツをすることが食欲の増進を招き、食べすぎて逆に体重増加になりがちです。

③肥満している人が続けてスポーツをすると、多くの場合、膝の痛みや坐骨神経痛、腰痛を誘発します。鍼灸院を訪れる人の中に、このような例があまりに多いことに、私は常々驚かされています。

 成人病のような内科的疾患の治療にのみ関心を奪われ、整形外科的な疾患を誘発する可能性に注意が払われないために、こうなるのです。「木を見て森を見ず」とは、まさにこのことを言うのでしょう。

 人間を分解して、一部分のみに注意を奪われるという西洋医学的発想の問題点があらわれています。東洋医学にあっては、人間を全体としてとらえる考え方が濃厚です。

 では、肥満の解消にはどうしたらよいのでしょうか。

 以上見てきたように、スポーツをして出してゆくカロリーを増やそうとしてもダメなら、入ってくるカロリー、つまり食べる量を減らす以外に方法がないことになります。そのための具体策については、別の稿で詳しく述べましょう。

狭山養生鍼灸院 福西佐元
      [上記は地方紙に掲載されたものです]



 




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