物部川の北岸を南岸をつなぐ大宮橋

今はダムだが、その昔は、清流で、繰り船で往復した。

  
<p style="text-align:right;color:red;font-size:14px;"><b>2017/2/3</b> の記事を改めて掲載しました。</p>


 大宮橋(高知県香美市香北町)は、1988年(昭和63年)に架けられた。
 今の橋は、普通車でも楽々すれ違うことができる、立派なものだが、これは、一度作りかえられたもので、前のは、 幅が狭かったように記憶している。橋ができたのは、物部川の 杉田(すいた)ダム が建設された時だ(昭和34年)。

 ダムができる前は、繰り船で物部川を渡っていた。両岸にワイヤーを張って、小さな舟が、そのワイヤーに繋がれている。強い紐がワイヤーに沿って張られていて、右岸からでも、左岸からでも、舟を引き寄せることができる。
 もし右岸から渡ろうとすると、まず、紐で引っ張って舟を手繰り寄せて、乗り込む。次に、左岸側の紐を引っ張ると、舟を左岸に行き着く、と、いった仕組みだった。

 船頭はいなかった。川幅は狭いが、当時は急流だったから、船頭がいても竿で行き来するのは無理。
 ワイヤーを張った渡し舟は、子供でも年寄りでも操ることができた。
 祖母が家から、川を見下ろしながら向かい側から、妹とその孫娘が繰り船で渡ってくるのを見守っていたのが、思い出される。