後編はシンジさんとの街での声かけの話である。
シンジさんと喫茶店に入ってから2時間が経過していた。
シンジさんとの対話というかカウンセリングというか質疑応答が繰り返されていた。
シンジさん「未だに緊張してるなー」
体が硬くなっているのがまだ取れない。
シンジさん「話すのが苦手か、、、やってみよう、オマール君、その髪はどこで切ったの?」
オマ「えっと、家の近くの美容院で、」
シンジさん「え!!どこですか!!気になります!!!!」ガタッ!!
オマ「ぶっ!!笑」
シンジさん「う、うそくせぇーーー(^^)笑笑笑」
二人で呼吸困難になる。
シンジさん「でも今のその見た目ならそのうち即れると思うんだよね。自分のボロがでないうちに即れるからさ」
オマ「そうですか?」
シンジさん「オタクだったんならさ、ナンパオタクになればええんや!(^^)」
と、すごい分かりやすい事を言ってくれる。
シンジさん「最終的には自分みたいなオタクの子が相手になるんじゃない?」
オマ「それは嫌です」
シンジさん「なぜ?」
シンジさんの目が怖い。
この時なぜこう答えたのだろうか、自分のようなのは嫌だと言う同属嫌悪感だろうか、一般的な子の方がレベルが高いという差別心からだろうか。
オマ「えっと、ナンパをしていって普通の子でも対応できるようになりたいのです。」
こんな感じの答えをした気がする。
オマ「でも、ほんと女子達が喋るように自然な会話が、出てこないんですよね、、」
シンジ「そこは俺を信頼して欲しいけど、必ず治るよ」
力強い言葉だった。
シンジさん「他に質問は?」
オマ「モテる友人は気になる女の子と接する時に初めから男として見られるように接するらしいんですが未だによく分かりません。」
シンジ「それは相手に男ということを認識させるって事だな。俺は男です。あなたは女です。という、、まあそれはこれから分かるようになるよ」
オマ「高石さんの言うラポールがよく分かりません」
シンジさん「まだわからんでいい笑」
今日は話をする事のみで終える予定でいていたので
声かけをする予定ではなかった。
シンジさん「やっぱり外出て声かけしてみよっか!」
オマ「はい!」
準備をして渋谷の街に出る二人。
シンジさんが街でナンパをするのは久しぶりらしい。
シンジさん「じゃああれいこうか」
そうしてストが始まった。
シンジさんのナンパを目撃する。
流星さんとは違う!!
流星さんのナンパは勢いが違う、熱量が違う、獲物を逃さないハンターのようだ。
対してシンジさんのナンパは自然だった。
ぶらっと近所を歩き、人に挨拶するような声かけ。
ほんと普段のまんまでやっている。
こんな自由なナンパもあるんだ。
流星さんがラオウならシンジさんはトキだな。
そう感じだ。
コンビ声かけした時のこと。
シンジさん「ぺらぺら」
女の子「、、、」
シンジさん「なんか言えやー笑」バシー
いきなり女の子にツッコミを入れる!
オマ「!!」
大丈夫かひやひやする。
声かけを続けていく。
私が外人に声かけしオープン。
しかし会話が続けられずに逃げる。
シンジ「お前何自分から離脱しとんねん!笑」
オマ「いや、駄目そうかなと思っちゃって」
悪い癖だ、今でも直っていない。
シンジさん「オマール君は声かけしても相手に気づかれてないよ。相手に認識させなきゃ、こんな風に、、」
と、すれ違う通行人によっ、と手を上げる挙動だけで的確に反応をさせるシンジさん。
ぞわっとした。
シンジさん「さて、こんくらいにするかー、どうだった?」
オマ「あっ、はい、これからも自分を受け入れてくれる人を探そうと思います。」
講習も終わりだ。
駅のロッカーまでついていく。どうやらこの後大阪に行きクラトロさんとセミナーらしい。
シンジさん「今生の別れやな笑」
そう言って去っていった。
この出会いを通していきなり自分の問題が解決すると言うわけではなかったが、ずいぶん気持ちが楽になった。
シンジさんみたいなキャラを会得したいと思った。
第五話 「初ツアーで初即達成」
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