DSC02320















製造時期の異なる3本のメカニカを入手したので、その比較記事です。
以前にも初期と後期と思われる「2本のメカニカを比較する」 という記事を書きましたが、今回はより詳しく追究していきます。
今回は付属品編。具体的には箱、クリップ、説明書ですね。
1つ注意として、この記事では「初期」「中期」「後期」と明確に区別して書いていますが、部品の混在している時期もある可能性があり、この違いは一概には言えないかもしれません。
DSC02392















まずは箱から。
といっても、以前の比較記事と大差ありませんでした。
中期型と後期型の箱は仕様が全く同じでしたので。
DSC02398


















初期型は大文字「PENTEL」のロゴ。
これは1971年の社名変更前、大日本文具時代の証です。
DSC00226












初期型の箱の裏側です。
龍?かなにかのトレードマーク(実際にTRADE MARKと書いてある)の下に「THE JAPAN STATIONERY CO.LTD」とあります。
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中期、後期型の箱の裏側はこんな感じ。
トレードマークの図柄が単純化され「TRADE MARK」が消され、「PENTEL CO.LTD」に変更されています。
DSC02409















そして初期の付属品はこのような感じ。
幸運な事にすべて揃っています。
本革のシースに芯、クリップ、磨きクロス、説明書ですね。
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中期メカニカはこちら。
本来ならばプラ製のペンシース、芯もあるはずなのですが、残念ながら購入時には既にありませんでした。
店頭に置いてある商品だと付属品がすべて揃っている方が難しいのかもしれませんね。。。
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同じように見えますが、後期メカニカの付属品はこちら。
こちらも他にプラ製のペンシース、芯もあるはずなのですが。
こうして見ると初期型だけはやはり特別な感じがしますね。
DSC02417















それではクリップを見ていこうと思います。
上から初期、中期、後期となっています。
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左から初期、中期、後期ですが、初期型クリップの正面には「PENTEL」のロゴが刻印されています。
これが最も分かりやすい違いでしょうか。
逆に中期と後期の違いはここではあまり感じられません。
DSC02418













クリップ上部の比較。
V字になっている部分の作りは個体差と言えない程の違いがあるのではないでしょうか。
明らかに左側の初期型クリップの方が切り込みが明確です。
サンプルがこれだけなので何とも言えませんが、この3つで比較すると、時代を下るにつれてエッジがぼやけてきている様な感じがしますね。
DSC02434















次はクリップの側面です。
ここから前期、中期、後期の3つのそれぞれ異なった部分が明確に現れてきます。
DSC02425









クリップのとめる部分、この作りも初期型は異なります。
初期型は角張った形をしているのに対し、中期、後期は丸みを帯びた形になっていますよね。
DSC02435











そしてクリップの左側面。
初期型は刻印無し、中期は薄く「JAPAN」後期は深い「JAPAN」刻印です。
DSC02427











これは反対側、右側面でも同じです。
今度は「pentel」の刻印ですね。
初期型にはこちらも刻印無しです。
DSC02428















最後に裏面。
テープは固定用で、意味はありません。
これも左から初期型。
DSC02430










先ほど指摘したとめる部分の作りが裏面からだと分かりやすいですね。
中期と後期の違いはあまりないのでしょうか。
DSC02431










よく見てみて下さい、隙間の大きさが違います。
DSC02433










すこし角度を変えて。
中期型は隙間が小さくなっているように思えますね。
逆に初期型と後期型は同じくらい。
また、初期型の中が黄色くなっているのが分かると思いますが、これは接着剤か何かでしょうね。
何故こうなっているのかはちょっと不明です。
DSC02437















次は取扱説明書について。
初期と後期についてはすべてのスキャン画像を掲載しているので、個別レビューをご覧下さい。
http://blog.livedoor.jp/omas1972/archives/35332544.html
http://blog.livedoor.jp/omas1972/archives/35319083.html

右が中期、左が後期の物。
これは表紙部分ですが、中期にはハイポリマーの下に「製法特許」の記載があります。
初期型の説明書には同じ部分がなく、比較はできませんでした。
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そして部品名の解説部分、中期タイプには「PAT、意匠登録済」の記載が。
PATはパテントの意味。特許ですね。
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そして初期型をみると「特許、実用新案、意匠登録出願中」とあります。
これはなんだか変遷が想像出来て面白いですね。
DSC02442















保証書部分にも違いがありました。
上が初期、左が中期、右が後期ですね。
DSC02443














メーカー名の部分がかなり違います。
一番上の初期型タイプでは「大日本文具株式会社」になっていますし、印鑑も違うのです。
中期、後期では一見同じに思われたのですが、中期にはあったトレードマークが後期には無くなっていました。
また、背景のカラーも違いますね。

情報、質問などあれば是非コメントを頂きたいです。
「自分のはこうだよ」というような情報がとても助かりますので。
次の記事では本体の違いについて触れたいと思います。
お楽しみに。 

    コメント

     コメント一覧 (23)

      • 1. よびぞー
      • May 11, 2014 23:43
      • 5 クリップの刻印の深さ、深い方が後期(新しい)でしたか。てっきり深い方が古い物だと思っていました。勉強になりました。ありがとうございます。
      • 2. ぶべち
      • May 12, 2014 15:13
      • ここまで細かに比較されている記事は始めてみましたが、やはり面白いですね。これによると自分の持っているものは中期と後期×2っぽいです。初期の革シースが気になります。久しぶりに文具店巡りがしたくなっちゃいました(^^)
      • 3. 童貞☆BOY
      • May 12, 2014 21:35
      • オイラのメカニカは前回の記事でおっしゃっていた、中期のなかでも部品が混在している時期のようです(中期の後期?)
        ディテールについては
        ・JISあり
        ・グリップ溝なし(線のみ)
        ・ペン先段差あり
        ・保証書は後期と同じ(社名マークなし)
        ・保証書番号40700004
        です

        ここまで細部まで比較していただくと自分のメカニカにも愛着が湧いてきますね!\(^o^)/
      • 4. 文具
      • May 13, 2014 00:19
      • 私の初期0.5メカニカは化粧箱が灰色です。
        0.5は計3本見てきましたがこれも3種類くらいには分けられるのかな…
        0.5も初期と中期でグリップの刻印が変わってます
      • 5. ggg13
      • May 15, 2014 23:50
      • よびぞーさん
        参考になれば幸いです。
        クリップによる年代判別は他のペンにも応用出来そうですね。
      • 6. ggg13
      • May 15, 2014 23:53
      • ぶべちさん
        ありがとうございます。
        判別の参考になれば良いのですが。
      • 7. ggg13
      • May 15, 2014 23:57
      • 童貞☆BOYさん
        そうですね、中期のなかでも前半と後半に分けられる様な気がします。
        童貞☆BOYさんのメカニカも保証書やグリップなどが後期の特徴ですし。
        でもこのあたりがどう移行していったのかは明らかにするのがかなり困難でしょうね。
      • 8. ggg13
      • May 16, 2014 00:02
      • 文具さん
        ケースがグレーなのは0.5の初期のみでしょうかね。
        残念ながら0.5は手元に一本もないのでなかなか情報が分からないのです。。
        グリップ自体はスミ入れの有無以外は同じ仕様なのでしょうね
      • 9. yata
      • June 14, 2014 23:21
      • メカニカの0.3をお売りいただけませんか?
      • 10. GGG13
      • June 15, 2014 22:00
      • yataさん
        申し訳ありません、あまり売るつもりはありません。。。
      • 11. sora
      • December 15, 2014 18:02
      • なぜ、0.3のメカニカにはBがあるのに0.5にはHBからしか無いんですかね?
      • 12. ggg13
      • December 17, 2014 23:53
      • soraさん
        うーん、なぜでしょうね…。
        メカニカは世界初の0.3㎜ペンシルですから、硬度Bのラインナップをアピールしたかった、のか・・うーんわかりません。
      • 13. うる
      • January 21, 2016 10:47
      • 私のメカニカは、
        ・グリップに大文字でPENTEL
        ・飾りリングにJISなし
        ・ペン先段差あり
        ・クリップは中期のように思えますがカールの部分は初期のように角ばってます。
        ・ガイドパイプは中期
        なのですが、これは初期と中期の間と考えればいいのでしょうか?
      • 14. ggg13
      • January 26, 2016 23:49
      • うるさん
        初期と中期の間というのがあるのかはちょっと不明なのですが、気になるところです。
        書かれた情報を見る限り、グリップ部は初期の物で間違いはなさそうですね。
        ガイドパイプとクリップについては、ちょっとよく分からないのですが、どういった特徴を指しているのでしょうか?
        クリップは刻印の有無と裏面の加工が一番のポイントとなると思います。
      • 15. うる
      • January 27, 2016 12:50
      • お返事ありがとうございます。
        クリップについてですがメカニカのクリップはバンドタイプ、先端はカールという形状だそうですが、カールの部分にはPENTEL等ロゴはありません。
        カール部分を横から見ると二等辺三角形のようで丸みはありません。
        上部にあるV字は角に丸みがあり形が明確ではありません。
        右側面に小文字でpentel、左にJAPAN、刻印はどちらもしっかりしたものになってます。
        ガイドパイプは長さが18mmのものです。
        螺旋部分の溝が2mm。
        スライドパイプは長くてグリースが付いてました。
        口金を止めるネジ山部分は写真のモノのどれとも違うようでネジ山の終わりから先端までは1mmしかありません。
        なので、ノックするとチャックリングの後端が出てしまいます。
        チャックリングは固定されてません。
        ドライブパイプは上部にふくらみがあるタイプです。
        グリップのロゴが小さいです。
        初期のメカニカのMが2mm、問題のペンのMが1.5mmほどです。
        硬度表示の字の大きさも表記も初期と違います。
        初期は、 なし・2H・H・HB ですが、
        問題のペンは字が小さくて、 なし・B・HB・H・2H となってます。
        いい機会なので私も分解して詳しく見てみました。
        このペンは〇〇オクで手に入れたもので出品者さんはケース入りではない売れ残りを文房具店で買ったようです。
      • 16. うる
      • January 28, 2016 06:43
      • 他にも違いがありました。
        スライドパイプの先端の口径が初期型よりほんの少し大きい事と、ノックボタンの先端の形状が初期型よりすぼまってるというのか・・・、ノックボタン自体もやや太いような気がします。
      • 17. ggg13
      • January 31, 2016 17:49
      • うるさん
        お返事遅くなって申し訳ありません。細かい情報をありがとうございます。
        しかしながら、こうなってくると難しいところですね・・・。いろいろな可能性が考えられますし、何よりサンプル数が少ないので、どうしても憶測で補わなければならない部分が増えてしまいます。
        クリップは中期以降の物で間違いないような気がします。社名変更より先にクリップの刻印を変えたとは考えにくい気がしますし。そうなると、クリップの作りは社名変更の後に変わったのでしょうか。
        今現在僕のところには5本メカニカがあるのですが、クリップの刻印の深さは結構異なっているので、刻印の深さは個体差があるというか、製造ラインの差であって、年代の差ではないような気もします。
        そう考えてみると、細かいところを注意してみていくといろいろな差が目に付いてくるのですが、その差異が本当に年代の差なのか、製造ラインの差なのかという問題も考えなくてはならないような気もします。
        そういった点から考えると、判断基準となる差異それぞれにも、優先順位というか、信頼度の差が発生します。
        たとえば、先述のようなクリップの刻印の深さは製造ラインの違いなどによる個体差が考えられますが、刻印のロゴそのものの違いや、クリップ本体の作り、構造の違いは製造ラインによって異なるということはあまり考えられませんので、判断基準としては信頼度が高くなるように思われます。
        今回問題となっているうるさんのメカニカは、やはり初期と中期の中間と考えるのが妥当な気もしますが、内部機構の差など、細かく考えてみたい部分も多くありますね。
      • 18. どらえもん
      • April 01, 2016 01:43
      • コメント失礼します。
        メカニカ初期モデルの説明書、保証書のみ欲しいのですがもし良ければ購入と言う形でさせて頂きたいのですが宜しいですか?、
      • 19. メカニカ野郎
      • April 01, 2016 23:32
      • コメント失礼します。
        メカニカ初期型の場合は説明書、保証書は付属品として入って無いのですか?
        この前文房具屋でメカニカ0.3初期型を購入した所入っていませんでした。
        コメント宜しくお願いします。
      • 20. ggg13
      • April 14, 2016 17:50
      • どらえもんさん
        申し訳ありませんが、できません。
      • 21. ggg13
      • April 14, 2016 17:53
      • メカニカ野郎さん
        初代メカニカの説明書は内箱に入らない大きさなので、別に置いている可能性が高いと思われます。
      • 22. 通りすがり
      • May 01, 2016 01:53
      • 5 こんばんは
        クリップの形についてですが、鈑金プレスで作られているため、
        だんだんと金型が鈍ってきます。

        そうするとシャープな成形ができなくなって、
        角が丸くなったり加工精度が落ちてきたりします。

        クリップなんかは本体性能に関係ない部品なので、
        ある程度は騙し騙し使いますが、あまり見苦しくなると
        多大な出費をして金型を再発注します。

        クリップに限りませんが、金型の更新の際には
        全く同じものを作ることもあれば、設計変更など
        「予告なき改良」を施すこともあります。

        クリップの刻印の強弱は単純にバラツキです。
        ためにグラフギア500のクリップをよく見れば、
        かなりの個体差があることに気づくことでしょう。
      • 23. ggg13
      • May 19, 2016 01:48
      • 通りすがりさん
        やはりクリップやその刻印の深さによる年代判別は信ぴょう性の薄い物となりそうですね。
        上のコメントでも触れましたが、判断基準となる差異それぞれに対しても、その信頼度を評価する必要がありそうです。
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