こどもの日ですね。
長文になりますが、私の言葉で丁寧にご報告させてください。




トップニュース以外全部サブカルチャーだよな、検索しなきゃ出てこないんだから。
案外僕の、君の、大好きなアニメも、音楽も、スポーツ選手も、漫画も、映画も、僕の君の世界以外では全然有名じゃないんですよね。
届かない響かない変わらない。

多様化はカテゴライズの差別化を推し進めて、肝心な一人一人の理解の多様化を狭めている可能性だってある。



だから一度メジャーにならなきゃ意味がない。
最初からその思いで、本名(旧姓)大森靖子で音楽活動をはじめてから8年間、特にここ3年は自分のやりたい仕事『全感情のノーマライズ』の達成のため、下品だろうが、ダサかろうが、恥ずかしかろうが、叩かれようが結構という姿勢で、伸びない背筋で許容される普通や表情を手探りしながら、最大の速度でやってきました。

その結果、今この文章を読んでくださっている皆様には、少なくとも『大森靖子』の字面くらいはお目にかかることができたかと思います。



ただ、トップニュースになる頃には、鮮度が低く歪曲している物語。

バランスですね。
バランスをとるのが無理なら、いっそやり切ってとっとと消えてしまうか、もしくは、毛むくじゃらで不感症の怪物になってしまえば良いんですが、なんとなくそれじゃつまんなくて、やっぱりバランスをとって長く生きていこうと思いました。糞真面目に戦ったり放棄したりを繰り返しながらも、ちゃんと睡眠をとる、とか、花を飾る、とかです。



その発想のうちの一つが、メジャーデビュー直前の結婚でした。

っていうと、照れ隠しになるかもしれないです。普通に『超愛してる結婚したい!』と思ってそうしたのですが、それは大前提として…



メジャーデビューが27歳と、時間のかかってしまった私は、(昔レコード会社の関係者を名乗る人物に、女性のメジャーデビューは25歳までがボーダーラインだときいていたので、自分は別に若さを売りにできるタイプではないのは承知しつつも、なんとなくそういうものなのだと思い込んでいた)
メジャーデビューが決まった頃は、よっしゃーーーやり切って死んでやる!とバカみたいなことをバカみたいに本気で思っていました。

「俺はその先がみたいからやめて、結婚するから」という現在の夫の言葉により、2014年8月に籍をいれました。



私はこれまでの人生で、自分が結婚したいと思うに至る可能性を1mmも感じられなかったので、結婚生活の想像も全くしたことがなく、想像していたからといってその通りにはならなかったとは思いますが、
結婚生活は新鮮で、とーーーってもたのしいです。
そのなかで「2人の子供が欲しいね」という夫に、「うん、そうだね」と心から答えることができた自分にもびっくりしました。この人との子供がいる世界とか超ワクワクする!と思いました。
正直、結婚するまでは、クソみたいな自分の遺伝子なんかのこしたくねーよ、と思っていたので、変貌具合に自分自身ドン引きしました。
私は夫に「武道館いけるまで待って欲しい」と伝えていました。



2015年になってすぐ、色々重たいことがかさなり、大森靖子と自分のバランスが全くとれなくなりました。(メジャーデビューしてからはやすぎだろ、メンタル弱ぇ!)
何しようとしても勝手に涙がとまらなくなったり、誰に対してもごめんなさいという気持ちになったり、
わりとライトな日でも愚痴っぽくなったり、
一度も思ったことなかった「音楽やめたい」を思ったとき、「やめたら私死んじゃう」とわかって、怖かったです。

夫は、私のすこしの休みの日に、お花畑や遊園地に連れていってくれたり、ずっと尊敬していた人とのご飯をセッティングしてくれたり、忙しい中なるべく一緒に過ごしてくれて、だんだん大丈夫になってきました。
それでもなかなかやる気がでず、出来るのは、何曲つくっても、とっ散らかった暗い曲ばかりでした。



その時にみたテレビ番組が『はじめてのおつかい』でした。私はその小さいのに絶対的な希望にすがりつくように号泣しました。
少子化社会対策に有効な、素晴らしい番組です。とかいうと、ギャグみたいな方向に文章を引っ張りそうになってきますが、あーでも本当、きっついこといっぱいあるけど、そのぶん、ギャグ100回分おもろいことばっかです、私の人生。


なるべく笑って、なるべく大丈夫に、なるべく迷惑をかけないように、それでもなるべく何も我慢したくないなんて身勝手が許されるかわからないけど、自分の真ん中にうまれた感情にだけは100%従順でいないと、おうちでほわーーーっとしている私も、大森靖子も、どっちもブレちゃうと思いました。



私大森靖子は、赤ちゃんを授かりました。現在5ヶ月目で安定期を迎えることができ、出産は10月を予定しています。

ライブに来てくださる皆様に心配をかけず、全力で楽しんでいただきたく思い、全国ツアーが終了したこのタイミングで発表させていただきました。



夫と、今お腹のなかにいる子供、2人に生き延ばしてもらったこのからだとこころで、これからずっと、これからはもっともっと強く、
私を愛してくれる変な人たちの変な愛を、受け取って、おもしろい形、素敵な歌につくりなおして、お返していこうと思っています。
やるべきことがよりクリアになり、仕事に厚みが出そうで、ワクワクしています。

理解してくださる子煩悩ばかりのスタッフ、友人にも、感謝しています。
無事に出産できるよう、様子をみながらの活動となりますが、
声のある限り、歌わせていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。





大森靖子