書こうか書くまいか、ずいぶん迷った。

4月17日、僕の顧客から電話が入った。今日発売の「週刊新潮」に安藤さんのマルビルの緑化の記事が載っているよ、と。
仕事帰りにスーパーマーケットに寄って「週刊新潮 4月24日号」を買った。見開き2ページの写真記事。

タイトルは、

世界的建築家「安藤忠雄」の名を汚す”パチもん緑化壁”-。

すさまじい。

 相対する人物は、「梅田スカイビル」で安藤さん提案の「希望の壁」に反対する、風景造園家の「吉村元男」さん。あまりにも週刊誌的な対比。

記事の最後にこのようなことが書かれている。

-そこで大阪市内にある安藤氏の事務所の近くで本人に話を聞くと、「はじめは緑、いっぱいにならんから(プラスティックの葉で緑化壁を)作った。それだけやん」 と、開き直ったかのような口ぶり・・・・・・。”パチもん”がホンマの名声まで貶めないとも限らない。- 

この言葉が本当に安藤さんから出ているなら、僕たちのように庭を造り、植物を植える仕事をしているものを愚弄しているとしか思えない。発言力のある人の言葉故、これはとんでもないこと。

このところ安藤さんの緑化への発言は目覚ましい。高名な方故、有り難いことだと思っていた。しかし、上記の発言で、全てが飛んでしまった。

イメージだけでよければ何でもできる。植物は生き物故に、イメージ通りには行かない。植物を良いイメージだけでとらえると、大きなしっぺ返しを受ける。
僕は仕事柄、植物の恐ろしさもよく知っている。それを知ったうえで、植物を植える。

このような巨大なビルの全面を植物で覆うのは、大きなインパクトを持っているものの、大きなリスクも内包している。
それを推して植物で挑戦するならまだしも、緑化と称しながら、偽物を使ういうことは、それは「決してやってはならないこと」と言うしかない。