西宮の「甲山」はどこから見てもよく目立つ。
六甲山系の東端に位置する、丸い山容の独立した 山。

4月6日、仕事が早々に終わったので、すぐ近くの「甲山 」出かけることにした。
特別に目的があったわけではないが、何故かこのところ 「猿田彦」が気になり、再確認もして見たかった。。
 
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「甲山森林公園 」の北側の池のほとりから見た「甲山」。
この道は初めて通った。

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「甲山」中腹の「神呪寺」の参道から見上げる「甲山」。

本堂の左手に不思議な石が在る。

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割合大きな石で、まるでサメを思わせる。
この石の意味を探っているが、今のところ何もわからない。

本堂の右手、東側に回り込むと多宝塔が在り、赤い鳥居も見える。

祠が三座鎮座している。

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左側に「甲山稲荷大明神」。
あわせて「白菊大明神」と「白瀧大明神」が祀られている。

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中央に「白髭大明神」が祀られている。「白髭大明神=猿田彦大神」。
そして赤い鳥居と白狐。まるで「稲荷神」。「猿田彦大神=佐田大神=稲荷神」も成り立つようだ。

「白髭大明神=猿田彦大神」が祀られている事を再確認。

やはり、「甲山」にも「猿田彦」が居た。

右側には石の祠。

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善女龍王」が祀られている。雨乞いの神らしい。
この三座の祠は、この場所に鎮座してさほど古いものではないのではないかと思う。

この祠の右手から山頂に向かう階段道が付いているが、もう一本、ほぼ水平に東側に延びる道が在る。

その道を行くと、巨石が在るので、何度か行ったことが在る。

当初そこまで行く気がなかったが、「猿田彦」が居たので、気になった。

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登山道にこのような石が出てくると、その近くか先に、「石・岩・磐座」が在ることが多い。

ここでは、この石の真上の斜面。

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かなりの巨石群なのに、何故かあまり知られていないようだ。

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ほぼ中央部にある「立石」。あるいは「陽石」か。
iPhone6で得られた位置情報
N34°46’30.32”  E135°19’52.57”  高度232.83m

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組み合わせが結構面白いと思う。

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右側の一番大きな岩。
比較的角が擦れているし、窪みが面白い。
「陰石」的な割れ目も。
とすると、「陰陽」揃っていることになる。

この巨石群は、真東を向いている。
今は茂りすぎた木々で、全く日が射さないが、かつては朝日に映えていたはず。

位置を「地理院地図」を使って調べてみる。

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西端のポイントが「甲山・山頂」。
赤ラインは真東へ。
行く先には交野市周辺の磐座の在る場所。

一番南が「岩船神社」。その上が「獅子窟寺」。その上が「交野山」。一番北が京田辺の「神奈備山」。

「甲山・山頂」や東斜面は、見通しが利けば、年中「日の出」が拝める。
それは、1年を通じて太陽観測の出来る場所でもある。

今まではここまでしか見ていない。

何となく上方も確認してみたく、急斜面のジャングルをよじ登る。まだ木々の新芽が出ていないので、容易い。

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登るにしたがって石は小さくなるが、続いている。

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この石がほぼ最後。
位置情報
N34°46’30.16”  E135°19’50.97”  高度234.32m

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かなりの急斜面がつづいたが、比較的平らな場所が現れた。
平らな空間は、「聖なるニワ」。
そして東側、1年を通じて朝日の昇るのを観測できる場所でもある。

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結局山頂まで登ってしまった。

山頂には「三角点」があり、ほぼ平らでかなり広い。
標高309.21m。

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山頂北側に、ヤマモモ。

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3本寄り集まっている。

この木陰に涼やかな風が吹き、気持ちが良い。

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枝の伸びが雄大。

降りは、東斜面の階段道へ。

石が見えたので、柵を乗り越え観察してみる。

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大きくはないが、組み合わせが面白い。
石の向いている方向性は、「北東」。

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これも面白い。

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そして平べったい石。
「スクレーパー」というほど鋭角ではないが、方向性を示している。
僕はいつも、このような石を探す。

iPhone6のコンパスで測ってみると、正確に「南北」を示している。

位置情報
N34°46’32.79”  E135°19’49.16”  高度279.44m

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この様な「重ね石」もある。大きくはないが、人工を匂わせる。

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この組み合わせも、形が良い。

「神呪寺」からの水平道の近くまで降ってくると、立派な「五輪塔」に出会う。

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何故か、「頼朝」と書かれている。

調べてみると、「鎌倉時代、廃れていた神呪寺を源頼朝が再建した。」とあった。

去年2,015年3月15日に、「甲山」山頂から、南斜面を神呪寺に向かって、藪の中を降り、石の配列を調べたことがある。

点々と石は並んでいたものの、今回調べた東斜面に比べると、規模も小さく、量も少なかった。

その時の模様は「甲山の磐座探索」として当ブログに書いている。

「甲山」周辺の地質を「地質図Navi」で示しておこう。

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解説によると、紫色部分は、
期白亜紀(K2)の花崗岩
説明: 約1億年前~6500万年前にマグマが地下の深いところで冷えて固まった花崗岩

黄色部分は、 
中期中新世-後期中新世(N2)の非アルカリ苦鉄質火山岩類
説明: 約1500万年前~700万年前に噴火した火山の岩石(安山岩・玄武岩類)

薄黄色部分は、
後期中新世-鮮新世(N3)の海成または非海成堆積岩類
説明: 約700万年前~170万年前に形成された地層

「石・岩・磐座」がみられる分は、黄色部分で、安山岩ではないかと思う。

三座の祠のある所は、風化した花崗岩なので、紫色部分。

「甲山」の上部は、なんとなくではあるが、人工的に造られているようにも思える。
とすると、重要な人物の「陵墓」の可能性もあるし、「甲山」は極めて示唆深い「ランドマーク」でもある。