私は音盤コレクターでは無い。結構な枚数の音盤を有して居るが、聴きたいと欲する物を買って居る内に自然と増えただけの事で、いざこれを集めん、と云う意図を以て蒐集した訳では無い。音盤の微妙な音の違いを探って居る内に自然と敏感になった様な気がする。今となっては ...
ウラニアのエロイカ・・・その後
未だ世の中に何とかヴイルスが流行る前の頃、ウラニアのエロイカに関しての記事を上げた。これが中々しぶとく閲覧数を稼いで居る。と云う事は、矢張りフルトヴェングラー/ウィーンフィルの44年のエロイカは人気が有るのであろう。エロイカの名演・名盤は何か、と問われれば、 ...
ベートーヴェン 交響曲第5番 フルトヴェングラーを聴く
慣れて居るとは言え、流石に音盤比較で、同じ演奏を聴き続ける日々が続くと疲れる。矢張り音楽を聴き乍らウトウトしたい、と云う気にもなって来る。で、今日はフルトヴェングラーのベト5を聴く事にした。聴く次いでに収録もして仕舞え、と云う事で、折角なので皆の衆にも聴い ...
ベイヌム/コンセルトヘボウ管のブラームス 交響曲第1盤(音盤の謎)
この事に付いて書かねばならぬな、と予てから考えて居た所を見事に突かれた。今回はスッと本題に入ろうと考えて居たのだが、前記事(クーベリック/シカゴ響の新世界交響曲)に対してyosotakaさんからのコメントで、イコライジングに付いて御指摘を戴いたので、以下、私の見解 ...
クーベリック/シカゴ響の新世界交響曲
私がクラシック音楽を聴く切っ掛けとなったのは、クーベリック/ウィーンフィルの新世界交響曲を聴いた時からである。その後何種類もの新世界交響曲を聴いたのであるが、カラヤン/ベルリンフィルの音盤(SLGM-1250)を聴いた時の衝撃は今でもまざまざと蘇って来る。ステレオ盤 ...
続・箱物最強説を追う バックハウス/イッセルシュテットのベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番
以前、箱物最強説と云う、私が勝手に唱えて居る妄説に関しての記事を書いたのだが、その後中々に確固たるエビデンスが掴めず、モヤモヤが続いて居た。しかし、この度若干の進展があったので記事に仕立てる事とした。前回問題としたのは、表題の通りバックハウス/イッセルシ ...
ブーレーズ/クリーヴランド管の「春の祭典」を味わう
私が最初に聴いた「春祭」はアンセルメ/スイス・ロマンド管のLONDON盤(MR 5069)と云う1950年録音のMONO盤であった。当時、幼気な少年だった私は、この音楽がちーとも分からず、即座に「聴かなくとも良い音楽」に位置付けた。これは決して悪い事では無い。モントゥの初演時に ...
ザ・L.A.4「なき王女のためのパヴァーヌ」~ダイレクトカッティング盤を聴く
前々記事の中でさらりとダイレクトカッティング盤に関して触れた。して見ると、ネット上を探しても、ダイレクトカッティング盤に関して、ノーマル盤との音質の違いについて触れて居る文が見当たらぬのである。確かにダイレクトカッティング盤は音質の点のみを考えると理想的 ...
CD vs. LP カラヤンの悲愴(71年盤)
未だにネット上では、CDとLPは何れが良い音か、とかLPの方が良い音がする、と云った論が散見されるが、そう云う大雑把な議論は意味が無い。いきなり結論を出して仕舞うと、LPの為に録音した物はLPで聴く方が良い音がするし、デジタル用に録音した物はCDの方が良き音 ...
フルトヴェングラー/バイロイトの第九
このテーマでの記事は余り気が進まなかった。フルヴェン先生が嫌い、と云う訳では無い。バイロイトの第九が嫌いな訳でも無い。フルトヴェングラーのバイロイトの第九を取り巻く環境に嫌気が差して居るからである。一体全体何枚のレコードが存在し、如何程のCDが出されて居る ...
クーベリック/ウィーンフィルのドヴォルジャーク 新世界交響曲
もう幾度も書いた事ではあるが、私がクラシック音楽を聴く切掛けとなったのはクーベリック/ウィーンフィルの新世界交響曲を聴いた事が端緒である。LONDN盤SLB 14、ペラジャケだが重たいフラット盤だ。この盤の日本語表記は、ドヴォルジャック交響曲第5番であった、と云う事 ...
イッセルシュテットのベートーヴェン交響曲第7番
先頃「イッセルシュテットのブラームス第4番」と云う記事を上げたのであるが、読聴者さんからコメントを戴き、Youtube のNDR Elbphilharmonie Orchester チャンネルでイッセルシュテット/NDRのベト7が聴ける、との事。DECCAへの録音よりも活気があって良い、と御指摘を ...
続モーツァルトの協奏曲(ピアノ&ホルン)
昨年6月に「モーツァルトの協奏曲(ピアノ&ホルン) ベーム/ウィーンフィルの美音」と云う記事を上げた。その後、探して居た音盤が手に入った事もあり、追検証と云う意味で記事を上げようと考えた次第。前記事で取り上げたのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番K.595と、ホ ...
ミュンシュの幻想〜RCA音盤の不思議
一昨年の10月に「ナメちゃいかん ミュンシュの幻想交響曲」と云う記事を上げた。私は常々、RCAの録音は大変素晴らしい、と喧伝して居るのだが、このミュンシュ/ボストン響のRCA録音も例に違わず、物凄く、強烈な優秀録音であり、特に前記事内で紹介した日本ビクターのRED S ...
イッセルシュテットのブラームス第4番
一昨年の8月に旧yahooブログに、イッセル親父のブラ4の記事を上げた。要するに、念願のオリジナル盤が手に入って興奮してからの記事だ。ステレオと云う方式が世に出て、それが我が国に浸透しつつあった頃から「レコード」を聴き続け、60年を経た今、最早新CDであるとか新録音 ...
クリュイタンスの田園~奥深い名演
2020/8/5 新記事※最初に御伝えしますが、現在livedoor Blogに於いて、youtube動画の貼付けが出来ない状況になって居ります。従って、この状況が回復する迄、当面、画像クリック(タップ)にてyoutubeへリンクする方法を採ります。不便とは存じますが一手間掛けて戴ければ幸 ...
モーツァルトの協奏曲(ピアノ&ホルン) ベーム/ウィーンフィルの美音
2020/6/24 新記事籤引き式鑑賞の第二段である。籤引き式鑑賞とは何ぞや、と思う方は前記事を参照して下され。今回引張ったのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第27盤K.595と、同じくモーツァルトのホルン協奏曲第1〜4番の二枚である。体力と気力の関係で、当面は楽曲2曲程度が ...
忘れていたわい・・・モーツァルトのピアノ協奏曲
2020/6/3 新記事何故か久々にモーツァルトのピアノコンチェルトが聴きたくなり、ゴソゴソと2枚程引っ張り出した。勿論LPレコードである。私は普通、モーツァルトのピアノコンチェルトを聴くぞ、と云う時には、「今日はポリーニを聴くぞ」とか「今日はゼルキンを聴こう」と ...
ブルー・トレイン〜コルトレーン(再生針比較と楽しみ方)
2020/5/31 新記事再生針比較の第3段はジャズである。前記事、前前記事の収録と同時に収録して居たものである。私のジャズ体験はロリンズの「サキソフォン・コロッサス」が端緒であった。近所の一回り上の兄ちゃんの影響であったが、小学生のガキが首を振り乍らジャズを聴い ...
ショルティの惑星と再生針
2020/5/27 新記事昨年末から体調が悪く、毎冬の事とは言え、今回は明らかにヤバい感が実感された。喉の痛みが2カ月も続き、扁桃腺付近に小豆大の水疱が出来るに至っては、当今流行の武漢風邪では無いかと想像した。 当初、或る方から「米麹の甘酒は万病に効くぞ」と勧めら ...