2007年11月

2007年11月29日

Dutch Indo Rock

東南アジアの音楽の事を。
といっても所謂ワールドミュージックものではなく、
60年代のシンガポールやインドネシア、香港あたりの
欧米からの影響を強く受けているものを。

第二次世界大戦前の東南アジアは、ほとんどが欧米の植民地でした。
大東亜共栄圏構想を描いた日本軍が東南アジアに進軍してきて、
日本の敗戦はあったものの、それが切欠で戦後は植民地からの独立を
果たした国もいくつかあります。
(このへんの解釈に関しては色んな見方がありますが、またその話は別の機会に)
独立はしたものの宗主国からの影響も強く残っており、
当然音楽にもその色が出ている。

で、Dutch Indo ROCKに関して。
インドネシアがオランダの植民地であった時代に、
多くの混血児が生まれた。インドネシア独立と共に
オランダに帰った(行った?)者もいたのだが、
インドネシアに残って、欧米音楽を演奏する若者がでてきた。
こういうのをDutch Indo ROCKと呼ぶそうです。
 
マレー半島もイギリスやらの占領時代があって、
貿易の中心でもあったシンガポールには、
やはり欧米音楽をプレイするミュージシャンが居た。
日本ではベンチャーズが流行った時代なんですが、
同じ頃、シンガポールではシャドウズが人気だった模様で、
シャドウズからの影響を受けたと思われるグループも多い。
香港もイギリス領地なので、やはり欧米からの影響があった。

で、youtubeをうろうろしてたら、このへんの映像が沢山出てきた。
UP主は、とあるところでは有名なコレクター(アメリカ在住)らしい。
これが決してキワモノやイロモノなんかではなく、
結構な演奏クオリティだったりして驚く。
そのへんの映像ををいくつか。
埋め込みできないので、リンクから辿ってみてください。

The FABULOUS ECHOES「day by day」from HongKong
http://jp.youtube.com/watch?v=SKCzcZ06vW4
コーラスワークが綺麗。

The Tielman Brothers「Rollin' Rock」from Indonesia
http://jp.youtube.com/watch?v=YvC2_nsVJv0&feature=related
これは以前にもここで紹介した。

Anneke Gronloh 「Soerabaya」from Indonesia
http://jp.youtube.com/watch?v=a2UA3GTL8Cw

Naomi And The Boys 「Happy happy birthday,baby」 from Singapore
http://jp.youtube.com/watch?v=mpa7jfxUnsE
ナオミさんといっても日本人ではないようです。
日本風の名前をつけるのが流行ってたよう。
当時日本は高度経済成長の真っ只中でしたから、
アジア各国への影響も強かったのかもしれない。

Rita Chao「Butterfly」 from Singapore
http://jp.youtube.com/watch?v=QAHlnQyQ-pQ
60〜70年代に活躍したシンガポールのシンガー。
英語とマンダリン(普通話)の両方の歌詞でリリースしていたらしく、
日本にもファンの多いシンガー。


その他も色々あるんですが、また紹介できる機会があればという事で。
ただインドネシアなんかでは欧米音楽は毒になるということで、
規制された時代もあったりするので(テレサテンが中国で歌えなかったようなもの)
POPシーンの発展は一時途切れるわけなんですが、
その後アジアのPOPシーンはまた活発になってきて、
日本とはまた色の違うPOPSが生まれて発展していっている。
日本にはあまり情報が入って来ていないですが、
ネットも普及したこの時代ではちょいと検索かければ
結構出てきたりします。興味を持った方は
是非アジアの音楽にも触れてみてください。

さて。次回はタイのルクトゥン、モーラムあたりの事でも。
正直、マニアでもコレクターでもないし、
まだまだ聞き始めて日も浅いから今回のように拙い事ばかりになるけれども。
ご容赦くださいな。ま、予定は未定ですが。


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2007年11月26日

話せば分かる、なんてのは幻想かもしれん

話せばわかる、って言ったって言葉が通じなきゃどうしようもないわけで。
とんでもない事件になってしまう事もあるかと。

タイで日本人女性が首切られ死亡
詳細は上記のリンクを見ていただくとして。
この女性はブログを書いていて(現在は削除された模様)、
スコタイに行くまでの旅の事を記したエントリもあった。
ここへ来るまでにカンチャナブリやらチェンマイやらにも
行ってたようで、さらに所持品の中にラオスのルアンプラパン発の
バスチケットがあったという事なので、少々旅慣れてた頃だったのかもしれない。
ランバーンのエレファントキャンプにも行ってて、象使い養成コースも
受講したらしく、その証明書から名前が判明したとのこと。
旅のことを書いたブログのエントリを読む限り、
ヒッチハイクをしたり、遺跡で昼寝をしたりと、
ちょっと無防備なのではと思うところもあるにはあった。
確かにタイってところはすごく人の良い人も多いので、
気が緩みがちなところではあるとは思います。
スコタイは有名な観光地でもあるし危険地帯ってわけでもないと
思うので、運悪く事件に遭われたのだと思います。

約3000バーツの所持金があったってことは、
どこかで1万円だけ両替してすぐの出来事だったのかも。
今ちょうどそれぐらいのレートやし。
襲われた原因は金目当てなのか体目当てなのかはわからないけども、
金を盗らずにカメラやパスポートが奪われてるってのは、
被害者の身元をわからなくするための細工なんだろうか。
それとも現金を奪おうとしたものの、巧妙に隠してて見つけられず、
物だけ奪っていったのか。死人に口なしなのでわかりませんね。

まあ、スコタイには行った事が無いのは詳しくは言えないのだけども。
スコタイってところは遺跡だけでなく、
スコタイ焼きの窯元跡から焼き物だとかが
出てくる事もあって、盗掘が産業のひとつになってるような
ところでもあるとの事なので、少々ややこしい連中が居る事も考えられる。
あと、タイでは日本人の女性は目をつけられやすい。
肌の白さ(タイでは色白が美人の条件でもある)もそうなんですが、
日本人女性のファッションは肌を露出するものが多く、
それが男性の劣情を誘う場合もあったり。
まあ、目立ちやすいので目をつけられやすいわけです。
日本人=お金持ってるという図式もまだまだありますし、
強盗なんかのターゲットにされる事も当然あったり。
女の一人旅ってのは、男と違って注意するところは多いと思います。
特に知らない土地を一人でウロウロするのは、
相当の注意が必要ではないかと思います。
正直、男でもそのへんは注意しとかないと危ないですし。

被害にあわれた方の冥福を祈ると共に、
一刻も早く犯人が逮捕されるように願っておきます。

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2007年11月24日

タイヤを換えてみた

車のタイヤが2本ちびってしまってたんで、車検も近いし交換。
AWD車なんで同じタイヤを履かないといけないので、
今回もまたFirestoneのTZ100。今は廃盤になってしまったけども、
市場にはまだ結構出回ってたりするので入手はしやすい。
このタイヤは安いけれども静粛性も良いし、ライフも割りと長いよう。
ウェット性能も悪くない。総合的になかなかいいタイヤかと思ってます。
firestoneとはいってもブリジストンの工場で作られてるものなんで、
(firestoneは現在ブリジストンの子会社)
品質もまあまあ安心できるかと思われます。
H規格なので210km/hまで対応ということなんだけれども、
そんな速度で走る事は無いし、そもそもグリップを気にするほども
ガンガン走る車でもないからこれで充分。

しかし、他にも頭が痛くなるようなこともあったり。
バッテリーがここ最近、一気に値上がりしている。
そろそろ交換かなあと思いながら値段チェックしたら、
随分と上がってる。二千円近く上がったかな。
原料の鉛価格が高騰してるからだとか。
各メーカー共、12月にはさらに値上げをするとのこと。
ガソリン価格も高騰中やし、車に乗るものには非常に痛い話ではある。

てか、駐車中に知らぬ間にぶつけられたバンパーの傷も直さなあかん。
自分で修復できるぐらいのモノではあるけども、
塗装が絡むと天気の心配もしなきゃいけないので、
なかなかタイミングが合わず長らく放置中。

和歌山で暮らすと、車に乗らないというわけにもいかなくて。
公共交通機関が絶望的なほど整備されていませんし。
幸い、乗り物関係が好きなのであまり苦にはならないけども、
公共交通機関の整備は何とかしてほしいと思うところでもあります。


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2007年11月22日

日台友好

何かと話題になる「ニコニコ動画」でちょっと面白い事があった。
その中に組曲『ニコニコ動画』というのがあって、
詳しくはwikiを見て欲しいんだけども、
この組曲を台湾の学生258人が合唱したのだ。

台湾中央大学(日本でいう東大ぐらい?)の中央動画社(アニメ部)が
行ったイベント(歌謡祭というらしい)で行われたとのこと。
その時の様子がニコニコ動画にUPされている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1323730
ニコニコ動画のアカウントをお持ちの方は是非見てみてください。
台湾でのこの動きに感銘を受け、日台友好バージョンの組曲を
アンサーソングとして日本側で制作したものもあり。
日本と台湾は正式な国交はないけれども、
民間での交流は確実に進んでいると言っていいと思う。

この「組曲」はアニメやゲームで使われてる曲を
替え歌やオリジナル詞を交えて構成されている、
いわゆる海賊版なのだが、日本のヲタク文化の人気は
海外では高く、特に台湾は親日の人々が多い。
2ちゃんねるやニコニコ動画をチェックしている人も多いらしく、
台湾版2ちゃんねるみたいなのもあるし、
ニコニコ動画も台湾版をスタートさせた模様。

日本では話題にはなれど、ヲタ文化はまだまだマイノリティであり、
あまり好意的には受け入れられてないと思う。
ただ、海を渡った海外での評価はかなり高い。
(今回のように「つるぺたようじょ!」を絶叫するのはいかがかとは思うが)
でもまあ、こういう草の根の完全民間レベルの交流が
出来ていくのは個人的には大歓迎だ。
台湾には哈日(ハーリー・日本大好き的な意味)族といわれる、
親日な若者も沢山いて、日本の音楽やらテレビ番組やらも大人気。
ケーブルTVで日本のほとんどの番組が視聴可能なんだとか。
お隣の国というのは何かとトラブルがあるものですが、
(台湾も政治的な問題で国交はないけども)台湾には
こういう人達も居るんですよ、ということです。

で、これだけ海外では高い評価を受けている日本のアニメ産業が、
国内ではもう壊滅寸前みたいな状態になっている。
制作費がどんどん削られ、薄給で過酷な労働を強いられている現状があり、
業界から離れていかざるをえない人も多いのだとか。
一部のアニメは韓国などに制作を外注しているものもあるとか。
サブカルチャーかもしれないけども、世界中で高評価の文化を
このまま廃れさすのは非常に惜しいと思うのだけれども。
ヲタ文化が恥ずかしいなんて言ってる場合じゃない。
日本人はいいかげん自虐体質をやめなきゃいけないと思いますよ。

oneness at 23:21|この記事のURLComments(0)

2007年11月19日

プチリフォーム

自宅が今日からプチリフォーム工事に入りまして。
台所の床と廊下を張り替えるだけなんですけども。
今日のところは台所の床をひっぺがして、根太なんかを
ちょっといじったりしてたようなんですが、
詳しくは見てないもんでわからない。ここらはプロの大工さんにおまかせ。
家具屋の親戚を通じていい仕事をするという大工さんを紹介してもらったので、
任せておいて問題ないかと。

で、何がめんどくさいって台所の片付けもそうだったんですが、
台所が使えない事がこんなにめんどくさいとは。
台所というのは生活の中で割と大きな位置を占めてるものですな。
多分2、3日で工事は終わってしまうんでそれまでの我慢。

ちょっとこの間ばたばた忙しかったんだけれども、
気付けばなんかもう冬到来な寒さになってて。
そりゃもう11月も末になろうかとしてるわけやし。
旅行行こうなんて思ってたのに、全然行けてないわけで。
年末年始を海外で、なんて似非セレブな事でもしてやろうか。
てか今頃からそんな時期の航空券の予約が入るわけもなく。

最近なんかちょっと流されすぎな感があるな。
もうちょっとアグレッシブでもいいかもしれん。

以上、チラシの裏にでも書くようなことでした。

oneness at 23:53|この記事のURLComments(2)

2007年11月17日

大阪タイフェス@youtube

先日の大阪タイフェスティバルでのライブ映像がyoutubeにUPされている。
UPして頂いた方に感謝。
行ける段取りをつけてたのに、腰痛がひどく結局行けず。
映像を見る限り、かなり良いライブだったんではないでしょうか。
特に気になったのはタイ・タナーウィット。
噂ではすっかりルクトゥン歌手になって田舎回りをしてるなんて聞いてたが、
映像を見る限りとんでもない。これを見逃したのはやはり痛いわ。



ランナー・カミンズも現地タイでは過去の人になりつつある感じではあるけども、
タイの人は飽きっぽいから。またいい作品が出れば注目されるはず。
個人的には北部の音楽をうまく取り入れてたりして、割と好きです。



PALMYのヤークロンダンダン(大声で歌いたい)をランナーがカバー。

観客へのサービスですかね。この選曲。

EARN THE STAR。ルクトゥンやってます。

「THE STAR」というオーディション番組(昔のスター誕生みたいなもん)から
出てきた人なんで THE STARとついてるらしい。

ビリー・オーガン。元気な感じ。



正直、今年のこのメンツには最初はあまり期待してなかった。
でも映像を見る限り、めちゃくちゃ内容良かったと思います。
タイ音楽好きにはたまらん内容ではあったかと。
これが無料だなんて(天王寺公園の入場料はかかるけど)。
てか何度も言うけど来年はターイ・オーラタイとか無理かね。
やっぱりPOPS系の人でないとあかんかな。
SILLY FOOLSとかもええな。
RS系のfour modとかアイドル系でもいい。
東京でやったみたいにparnなんかも入れてやってくれへんかなあ。
とにかく次回に期待。今度こそ行ってやる。


oneness at 00:09|この記事のURLComments(2)