「お洒落したいけどしっくりこないんです」
「なんかいまいち納得がいかなくて」「なにをどうしたらいいのかわからないんです」
最近、こんな言葉をよく聞くようになった。
ファッションにたずさわって三十数年、パーソナルスタイリストとして個人のスタイリングを専門とするわたしは、この言葉を聞くたびに「洋服難民が増えているなぁ」と思う。
第一年代は、三十代後半から四十代の女性たち。
「今まで着ていた服が急に似合わない気がして。」
「去年なに着てたんだっけ?覚えてないんです。」
そんな声がわりと多い。
体型が崩れてきた…などネガティブな理由をつけたくなりそうだが、「ある日を境に急に似合わないと感じた」ならあなたの内面がかなり影響していると思う。
多様な生き方が垣間見れる今の時代は自分の内面と向き合うことを避けられない。そんな時代的背景がファッションをとおしてわたしの耳にも届いているように感じる。
そして、第二年代は、五十代以上の世代。
いまの五十代、六十代、七十代の女性たちは、昔とくらべておしゃれに敏感で美意識が高い。しかし、彼女たちが「心から着たい」と思える服には意外にもたどりつけない。
この年代を顧客層とした売り場はおしゃれの終焉を彼女たちに感じさせることも少なくない。かといって百貨店で店員に勧められるがままに着てはみるがなにか違和感を抱えている人は多い。
自分が確立された女性(ひと)は自分だけの唯一無二の服に出逢いたがっている。そんな悲痛な声もわたしのもとに届くようになった。
あなたはファッションで悩んでいるからこそ今、この本を読んでくださっていると思う。
だから、結論を先に伝えたい。
洋服は「なにを着るか?」ではなく「あなたがどうありたいか?」が一番重要。
おしゃれなど興味がない。なにを着ようがまったく心が動かない。もしそうならば、この本を読んでも時間の無駄になってしまう。時間はとても貴重だからあなたの心が動くものに時間とエネルギーを注いでほしい。
でも、年齢に関係なくいつまでもおしゃれを楽しみたい。流行にまみれるのではなく本当に自分に似合うものを知りたい。世代を超えて自分の魂をよそおう服に出逢いたい。そんな気持ちをお持ちのかたは今後も読み進めていただけたら嬉しい。
ブティックで「よくお似合いです」と言われることもあるのではないだろうか。その言葉に安心して買ったのに、やっぱりどこかおかしい・・・なんだかしっくりこない・・・あふれるクローゼットのまえで途方にくれているひとも少なくないと思う。
だからわたしはひとりでも多くの女性が自分が「自分のスタイリスト」になれるようお手伝いをしたいと思っている。
あなたが心から笑顔で満たされるようなよそおい。
洋服は魂を包むものだから。
あなたが賢く自分自身を選択できるようなり、今の自分そのものだと確信できるスタイルに身を包めばきっと毎日がたのしくなるに違いない。この本では、そんなスタイルをみつけるためのコツをお伝えしていこうと思う。
自分らしいよそおいで「なりたい自分」になるために。
森田多佳子
【電子書籍出版のお知らせ】
「魂をよそおふ」
〜自分らしいよそおいでなりたい自分になる〜
本ブログが電子書籍になりました!
洋服をとおして自分らしく軸をもって生きていきたい女性のための本です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B09YNXCNZ
one'sのスタイリングは「洋服は着る人の魂を包むもの」をコンセプトに基づきお勧めさせていただいてまいりました。
「自分のスタイルを選ぶ」実は自分の生き方の選択に通じていると言えます。
オーナー森田が、40年近く積み重ねてきたスキルの一部と、洋服を選ぶ時のコツなどを含めて、ほんの少し書きためてきたone's storyが、このたびAmazonの電子書籍Kindleにて発刊!是非この機会にお手元に置いて一読くださいませ。