March 03, 2016

歴史に残る名演!バレンボイム恐るべし!

2月10日(水)サントリーホール

◆東芝グランドコンサート2016

ベルリン国立管弦楽団&ダニエル・バレンボイム 来日公演


東西ドイツ統一直後の1992年、旧東独オケが軒並みあおりを受けジリ貧状態だった時期にこのオケのシェフとなったバレンボイム。就任から実に24年という長期政権の中で育まれた、両者蜜月の結晶を堪能するに相応しい、ブルックナーの交響曲9曲に、モーツァルトの後期ピアノ協奏曲を本人の弾き振りで披露するという、誰もが成し得ない前人未到のタフなプログラムに挑む、今日はそのツアー2日目。



   前半に20番のピアノ協奏曲、休憩を挟んでブルックナーの第2番というラインアップ。

前半のモーツァルト。序盤のオケの音が会場に響いたとたん、柔らかな中に1本ピシっと線の通ったオケのサウンドに、まさにドイツオケの真髄を観た気がした。ピアノが登場する箇所までバレンボイムは、椅子から立ったまま指揮、そしておもむろにピアノパートに移るやそっと椅子に座り、超美音のピアノを奏で始める。ピアノと比較的小編成の管弦楽が滑らかに調和し響く。柔らかくオケを導いたと思えば、天国的に無垢な音を奏でるバレンボイムは、自由自在にピアノと指揮を行き来。一体感と幸福感に充ちた音楽。

ピアノと指揮を兼務しながらも、細部まで神経が行き届き、ここぞと言う時にグイっとオケをドライブして、アクセントを加えるところは、いかにバレンボイムとオケの息が合ってるかと言うことだろう。

 

   休憩をはさみ、後半はブルックナー若き日の作品である第2番。日本ではなかなか演奏される機会の少ない、ブルックナー作品としては幾分地味な存在のこの曲だが、バレンボイムのオケのドライブ力が生きる。

前半のピアノ協奏曲でも見せたオケと指揮の阿吽の呼吸は後半も感じられ、即興的な指揮の変化に余裕の排気量で応えるオケのポテンシャルには舌を巻いた。ピアノ協奏曲の際と同様、オケにゆだねて気持ち良く弾かせていたかと思えば、ハーモニーの転換や主題の肉付けなど重要な箇所では絶対にオーケストラにここぞと言う時に気合いを注入する。瞬間ごとの情報量が実に多い。

彼の指揮棒が、あたかも生き物のように、指揮棒の先端からキラキラとした大量の音符が噴き出し、それがオケに魔法のシャワーのように降りかかるような、たまらない空間を観ているようだった。

 

凄い凄いと聞いていたけれど、本当に凄い。観て、聴いて、彼らが育んできた伝統に裏打ちされた音楽に、思わず胸が熱くなってしまう瞬間が何度も訪れた。この上なく極上の時間だった。

週末は、ブルックナー作品の中でもいよいよメジャー級の交響曲作品が始まり、非常に期待が持てる。

 





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December 03, 2012

ざっとコンサート回顧を。(その1)

この秋に行ったコンサート系の感想なんぞを。

◆9月30日 〜インバル×都響 マーラーチクルス〜
会場:横浜みなとみらいホール

マーラー:交響曲第2番「復活」
エリアフ・インバル指揮/東京都交響楽団
ソプラノ:澤畑恵美 メゾソプラノ:竹本節子 合唱:二期会合唱団 ほか


いやあ!凄かった!!
改めて感じたのは、日本のオケでこれほど”マーラーサウンド”を出せるオケは
現時点では都響が唯一の存在かなと思う。
以前、ヤンソンス&コンセルトヘボウ来日で3番を聴いた際にも同じことを感じた。それが日本のオケで実現するなんて!!。マーラーをライフワーク的な存在として位置づけてるであろうインバルの影響は、間違いなくあると思う。
インバルも年齢を重ね、80年代で見せたラジカルな面は影を潜めたものの、
奥行ある深い響きという面では、今が一番味があるように感じた。
今、日本のオケでマーラーを聴くなら迷わず都響をオススメしたい!。


◆10月16日 〜モスクワ・チャイコフスキー交響楽団来日公演〜
会場:サントリーホール

ラフマニノフ:ヴォカリーズ/ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 op.35
ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮
モスクワ・チャイコフスキー交響楽団(旧モスクワ放送交響楽団)
出演 小山実稚恵(Pf)


今年80歳になる(もうそんなに?!)、名匠フェドセーエフさんと長年連れ添っているチャイコフスキー交響楽団との公演。
ステージにはいつも通り、コントラバスが金管セクションの後ろにずらり。
ノリントンさんや、ウィーンフィルの配置と一緒。昔はそれをしなかったけど、
フェドさんがウィーン交響楽団のシェフ時代に、ウィーン楽友協会大ホールを使用していた影響なのか??。
1曲目のヴォカリーズでまずびっくり。この曲でコントラバス9本全員参加だもん!(笑)。でも、演奏はそれが悪いほうには働かず、ひたすら響きの深い厚みがありつつも、弱音の透明感を失わない素晴らしいものだったと思う。
ラフマニノフは、常に安定した演奏で安心して聴いていられる小山さんがこの日も素晴らしい演奏。途中少々荒れた音が出たところもあったが、そこはラフマニノフだもん!OKOK!。フェドさんも、終始温かく包見込むようなふくよかなサウンドで小山さんを脇から支えた。
メインの「シェエラザード」。86年の来日公演の頃は、もっともっと力ずくで攻めるいわゆる「ロシアンサウンド」が前面に出てきて、それはまたカッコイイ演奏だったんだけど、この日の演奏はむしろこの曲のテーマである、アラビアン・ナイトの物語を、まるで昔話をゆったりと楽しむような、そんな温かい空気が流れていた気がする。でも、ここぞという時にエンジンを全開にした時の暗い色調の厚みのあるサウンドも健在!。願わくば、昔このオケに在籍、今はロシア・ナショナル管弦楽団に行った名手ティンパニストのワレリ・ポリヴァノフさんの豪快な響きがないのがちょっぴり残念だが、まさに”円熟”という言葉がぴったりのこの日演奏会だった。
下は、フェドさんの紹介ビデオクリップ?バックに流れてる曲がすごくカッコイイ。確かロシアの曲だと思うけれど、曲名がわかりません。どなたかお分かりになる方いらっしゃいますか?



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November 29, 2012

【超私的定番!!】 ブラームス 交響曲全集

マーラー全集で手こずってるさなか、
これもクラシック音楽の定番中の定番の”三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)”の一人、ヨハネス・ブラームスの全集4曲を先に行くことにします。
ブラームスと言えば、大尊敬する”心の師”ベートーヴェンの交響曲を前に、
『ボクは・・・、ボクは偉大なベートーヴェン先生を超える交響曲など絶対に
作曲するのはムリだあーー!。。でもなあ・・・、書きたいなあ・・・』と悶々としてる間に20年が過ぎちゃったという、とっても思慮深い(?)のか勇気のない男なのか、という人だったようですが、数は少ないもののできあがった4曲は、ベートーヴェンからの影響を受けつつも、音はしっかりブラームスの世界が描かれてる
とても色調の落ち着いた、いわば”大人の男”のサウンドを聴かせてくれます。
”大人の男”。。。これが僕が選ぶ演奏のベースになっとるのか?!。。

◆第1番
ブラームス:交響曲第1番
カール・ベーム指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

名盤の多い第1番の筆頭はやっぱりこの演奏は動かない!
ベーム壮年期の重量感あるベルリンpoとのもの。骨格がしっかりしていて
まったく揺るぎない巨大なピラミッドのようなサウンドは凄い!
他には、ザンデルリンク指揮のSKDの伝統的なサウンド、少し小型な演奏だが、旧東独オケの魅力が存分に発揮されてるヘルビッヒ指揮ベルリンsoの演奏も捨てがたい。

◆第2番
★【送料無料】 CD/レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ブラームス:交響曲全集 (SHM-CD) (初回生産限定盤)/UCCG-9831
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

当時とっても良好な関係を築いていたバーンスタインとウィーンpoによる、これも4曲とも素晴らしいが、1,3,4は バーンスタイン独特な感情移入過多なところが、ちょっとだけ気になる。
それにしても、ウィーンpoが”これぞウィーンフィル!”と唸りたいほどのいわば”らしい音”を出してくれるのが嬉しい。
その他、R・ケンペがバンベルクsoを振ったシブいながらもしなやかな演奏、巨匠ワルターの超ヒューマンな演奏、ブラームスは苦手と思われがちだが、バーミンガム時代から顕著に演奏してきたラトルとベルリンpoの演奏も、実はなかなか。

◆第3番
ブラームス:交響曲全集・大学祝典序曲・悲劇的序曲
ズデニェク・マーツァル指揮/チェコフィルハーモニー管弦楽団

ひょっとしたらチョイスとしては珍しいものかも。でも、チェコpoの中欧ヨーロッパ的な柔らかいサウンドと3番は相性バッチリ。北ドイツ系ヴァント爺の辛口な音に疲れた耳には、この演奏は”物静かな男の哀愁の背中”を感じるはず。
しかし、チェコpoは長期政権になると見られていたマーツァルを切ったんだろうなあ。。
他には、輸入盤になるがシブいところでラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスがドレスデンpoを振った演奏が、重量感のあるところ。

◆第4番
【送料無料】 Brahms ブラームス / 交響曲第4番 ケンペ&ミュンヘン・フィル(XRCD) 【CD】
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団

名匠ケンペのブラ全が、XRCDとなったJVCリマスター盤で再発売された。これまでリリースされたCDとは雲泥の差の音質!。ケンペが目指したしなやかで渋い、いぶし銀のようなサウンドが最良の状態で聴けるようになった。
ケンペのブラームスは1番から4番まで、どれを聴いてもきっと満足できる演奏かと思う。
ケンペを選んでしまったのでやむなく落としたけれど、やっぱりカルロス・クライバーがウィーンpoを振った推進力のある超名演奏を取ってもいいとは思う。


ブラームスには本当に名盤が多い、上に挙げないものでも
自分の好きなのは、
カラヤンとベルリンフィルの60年代にグラモフォンに残した演奏、特に1番と4番。
結構アンチは多いものの、小澤征爾さんがサイトウ・キネンを振った初期の1番(今のサイトウ・キネンよりも、音に勢いがある)。
超スローテンポながら、それがいい方に働いている、祈りのようなジュリーニとウィーンpoの演奏。

みなさんは、どの男のブラームスを選びますか?


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December 01, 2011

トスカニーニのベートーヴェン

これまで、長年ベートーヴェンの交響曲を聴き続けてきたが、好みがどうしても
ドイツ系の演奏、それもスウィトナー、ブロムシュテット系(わかりますよね?)に
傾いていたので、名盤と世に言われたトスカニーニ盤は、食わず嫌いという感じで
あまり目を向けてこなかった。
なんかね、トスカニーニの印象って、DVDで見たときも思ったけど、ギスギスしてて
吠えて怒鳴ってオケを鼓舞する姿に抵抗があって(笑)、出てくる音楽も
音の切り方がスタッカート的に切るのがどうにも抵抗がありーので・・・。

で、そんな長年そっぽを向いてきたトスカニーニのベートーヴェンを聴くべく、
すごくリーズナブルな価格で手に入ったので、聴いてみた。

「ベートーヴェン:交響曲全集」トスカニーニ指揮
「ベートーヴェン:交響曲全集」トスカニーニ指揮


いや・・・イイ!!なんか、イイ!

ここ数年、ピリオド奏法とそのテンポ感に慣れてきたせいか、
あのトスカニーニテンポに全然ついていけてる自分がいる。
確かに、自分が独断でチョイスしたベートーヴェン全集でも、数枚ピリオド奏法の
演奏を推薦してるし、この早めのテンポに自分が順応してきてることがわかった。

そう考えると、NBC交響楽団のサウンド。
当時としては、相当なハイレベルで鳴ってるんだなあ。
まったくもって遅まきながら、今更ながらにトスカニーニとNBC響の力量に
舌を巻いた次第でございます。

今、3番が終わって4番を聴き始めた。。うん、イイかも!
下の映像は、あんまり世に出回ってない(?)と思われる、ベートーヴェンの「第9」のライブ映像です。



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November 29, 2011

ゼッタイ買い!復刻盤ケンペのベートーヴェン!

70年代に活躍したドイツの名匠、ルドルフ・ケンペが残した名盤が
高音質リマスターで定評のある、エソテリックから復刻!
当時のドイツオケの温かく、素朴で重厚な独特の音色は、今のオケからは
なかなか聴くことができないものだと思う。
この全集、なんとドイツの有名なビアホールで収録したらしい。
既に通販でも売り切れ続出なようなので、早めにゲットしたい!
ベートーヴェン好きにはゼッタイ買いですコレ!

http://www.esoteric.jp/products/esoteric/esse90061_65/index.html


12/10発売予定 ESOTERIC  デッカ名盤復刻シリーズベートーヴェン:交響曲全集 5枚組 限定1500セット



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August 25, 2011

マーラー独断全集 進捗状況(8月)

ご無沙汰です。ちょっと忙しくしておりました。その間もチョボチョボと
マーラーを聴き進めておりましたが、さすがにずっといつもマーラーとなると、
ガッツリとOUTBACKステーキハウスの特大ステーキばかり食らってる
ような感覚に陥るので、時々ピリオド奏法のモーツァルトを聴いたり
(久々に、トン・コープマンを聴いたけど、やっぱ楽しい!!)
他のジャンル、新しく出たジェニファー・ロペスのアルバムが絶品なので
それでお口直しをしてみたり・・・。
で、夏の8月も後半。秋の足音が聞こえる今、ここまで聴きすすんだ中で
候補第2弾の発表です。
もっとも、これもまた聴きすすむうちにどんどん変わっていくかもしれないんで、
あくまで現時点での結果となります。

いいねえ〜、ホンッと自己満☆。

■第1番「巨人」
ズービン・メータ指揮/ニューヨークpo
マンフレッド・ホーネック指揮/ピッツバーグso
※メータの気持ちよく鳴る開放的な音。自分のこの曲へのイメージを作ってくれた演奏。ホーネックは、パワフルなアメリカオケの底力を見せつつ、第2楽章での粘っこく引きずるようなワルツのリズムの強調など、随所にこだわりのある演奏が、今どきのマエストロらしくて面白い。

■第2番「復活」 ☆変更
マルクス・シュテンツ指揮/ケルン・ギュルツェニッヒo
※新鋭シュテンツの新録音。とにかくオケの音が渋くて量感豊か。更に特筆もんはコーラス!。透明度が高くて、温かい声。スウェーデン放送合唱団にも負けないかも。

■第3番
ヴァーツラフ・ノイマン指揮/チェコpo
クラウディオ・アバド指揮/ウィーンpo
マリス・ヤンソンス指揮/ロイヤルコンセルトヘボウo
※この3枚は変更なし。まだすごく悩み中。ノイマン盤の天国的に平和な演奏。自分が最初に聴いた3番のアバド盤。ヤンソンスは実演も聴いて、その充実した演奏に舌を巻いたもの。くぅーー。。

■第4番
エリアフ・インバル指揮/東京都so
サイモン・ラトル指揮/バーミンガム市so
アンドレ・プレヴィン指揮/ピッツバーグso
※この3枚も悩み中。インバルが振るととにかく都響の響きが美しくなる。
ラトルは全交響曲の中で、この4番が実は一番フィットしてるように思う。
プレヴィンは超掘り出し物の復刻盤。冒頭から超美音で満たしてくれる。

■第5番 ☆変更
クラウディオ・アバド指揮/ベルリンpo
クラウディオ・アバド指揮/シカゴso
※やっぱりアバドのマーラーはバランスがいい!。80年録音のシカゴのブラスセクションの鮮やかさが捨てがたいが、自分には超スローペースのアダージェットがちょっと・・・。ならば、ライブの熱気も加味されて、充実した演奏のベルリンpo盤か・・・。悩みどころ。

■第6番
ズデニェク・マーツァル指揮/チェコpo
※前回はテンシュテット盤も推薦したが、やはり僕には彼の演奏は幾分カロリーが高すぎるよう。同じくバーンスタインの演奏も同様。マーツァル盤は、録音の良さもあるが、チェコpoの柔らかく練れた音色に近年のテクニック上の充実と相まってすこぶる満足度の高い演奏。第2楽章にスケルツォをもってくる形を取っている。

■第7番
小林研一郎指揮/チェコpo
クラウディオ・アバド指揮/ベルリンpo
※7番は一番自分の中では選びづらい曲かも。。まだ曲自体に自分のイメージがあんまり出来上がってないのかもしれない。とはいえ、コバケンとチェコpoの美しい音と追い込む時には躊躇なく追い込むところは、聴いていてとても楽しい。ただ、基本”コバケン麻薬”は本来は好きではない(笑)。
アバドは、本当はルツェルンとの爆演といきたいが、CDがリリースされてないので、やむなくここはベルリンpoとの演奏を。

■第8番「千人の交響曲」 ☆変更
ピエール・ブーレーズ指揮/シュターツカペレ・ベルリン他
ベルトラン・ド・ビリー指揮/ウィーン放送so
※ブーレーズの一連のマーラーにはどうしても入り込めないところがあったが、この演奏は絶品!。オケと合唱、独唱の充実ぶりが見事。ド・ビリー盤は未聴だが、前回ベートーヴェン全集の際には第5番で彼の演奏を推薦したことからも、期待してみたい。

■第9番
エサ・ペッカ・サロネン指揮/フィルハーモニアo
リッカルド・シャイー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウo
※理知的なサロネンの美演。とかく熱がないように思われるが、ライブでは最後に踏み外すことは決してないけど、曲にふさわしい熱気はちゃんと伝えてくれる人。シャイーは、一連のチクルスを1番から順番に録音していった人で、最後の録音となった9番は、オケの良さもあり素晴らしい出来。

■第10番(全曲)
クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリンso
※これは、もうほぼ変更はしないと思う。マーラーの本当に最後の交響曲を、旧東独時代のオケ独特の、底光りするようなサウンドで満たしてくれる。とにかく音がクラい・・・。でも、10番にはこのクラさが必須だと思う。
最終楽章の大太鼓のインパクトはかなりのもの。


以上、引き続き新たな出会いを求めて、聴きすすみます!



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July 06, 2011

マーラー独断全集 進捗状況

暑いです。ホント。もう梅雨明けしてもよいんじゃないか!?
といった状況の関東地方でございます。
そんな暑いさなかに、
これまアツ〜イ演奏のマーラーを聴きまくってる自分っていったい・・・。

つうわけで、あれから聴きました色々・・色々と・・。
家にも随分たくさんのマーラー盤がありますが、また新たな出費もあり。
ひとまず、最初のとっかかりの候補盤をここに挙げておきます。

でも、これまだ”0次案”です。


■第1番「巨人」
ズービン・メータ指揮/ニューヨークpo
マンフレッド・ホーネック指揮/ピッツバーグso

■第2番「復活」
ズービン・メータ指揮/ウィーンpo

■第3番
ヴァーツラフ・ノイマン指揮/チェコpo
クラウディオ・アバド指揮/ウィーンpo
マリス・ヤンソンス指揮/ロイヤルコンセルトヘボウo

■第4番
エリアフ・インバル指揮/東京都so
サイモン・サトル指揮/バーミンガム市so
アンドレ・プレヴィン指揮/ピッツバーグso

■第5番
ズービン・メータ指揮/ニューヨークpo

■第6番
ズデニェク・マーツァル指揮/チェコpo
クラウス・テンシュテット指揮/ロンドンpo(86年)

■第7番
小林研一郎指揮/チェコpo
クラウディオ・アバド指揮/ベルリンpo

■第8番「千人の交響曲」
ピエール・ブーレーズ指揮/シュターツカペレ・ベルリン他

■第9番
エサ・ペッカ・サロネン指揮/フィルハーモニアo
リッカルド・シャイー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウo

■第10番(全曲)
クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリンso




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June 07, 2011

やるゾ!! 次はマーラー全集!!

とは言ってみたものの・・・、

マーラー全集は難しい!

今年と来年はマーラーの生誕150年、没後100年にあたる年
ってこともあり、こぞってマーラーの交響曲CDがリリースされる。

さて、ここから1年。

そんな状況の中で、どんな全集が作れるか?!。

やってみようじゃないの!!



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March 20, 2011

こんな時期だからこそ!! 独断ベト全完結!!

東北地方太平洋沖地震」の影響により、
犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。

また、当ブログをお読みになっている皆様の中にも、
地震による様々な影響、被害を受けられた方がいらっしゃるかと存じます。
心よりお見舞い申し上げます。
日本は今、未曽有の大惨事に見舞われています。
しかし、こんなときだからこそ、多くの方が、
前を向いて進んでいけるよう、全く違う環境にいる人たちが
それぞれの立場で、それぞれができる
範囲での”正義”を貫くのが、今のベストと思います。

さて、そんな混沌とした日本だからこそ、
揺ぎ無い力のある音楽を聴きたい。
やっぱりここは、
偉大なるベートーヴェンのシンフォニーでしょう!!。
ここまで実に1年余をかけて選んできた”独断ベト全”。
各番号、数十種類余りを聴いて現時点でベスト!
と感じた9曲を紹介。

”独断ベートーヴェン交響曲全集2011年版”、
とっておきの9曲はこうなりました!。


◆第1番
 ”ピリオドながら、実にふくよかな響きが印象的。”

Beethoven ベートーヴェン / 交響曲第1番、第3番『英雄』 ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル 輸入盤 【SACD】
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮/
ロイヤル・フランダースフィルハーモニー管弦楽団

◆第2番 
”2番をこれほどワクワク聴かせてくれた演奏は他にない”
ベートーヴェン:交響曲第2番&第7番
金 聖響指揮/
オーケストラ・アンサンブル金沢

◆第3番〈英雄〉 
”ノリントン曰く、「錯乱したハイドン」と思って聴いたら面白いこの演奏”
ベートーヴェン:交響曲全集 vol.2
サー・ロジャー・ノリントン指揮/
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団

◆第4番 
”たくましい生命力!アポロン的な重量感あふれる巨匠の名演奏”
Beethoven ベートーヴェン / 交響曲第4番、他 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル(1973) 輸入盤 【CD】
エヴゲニー・ムラヴィンスキー指揮/
レニングラードフィルハーモニー管弦楽団

◆第5番〈運命〉 
”推進力、音の密度、音色等あらゆる要素が望みうる最高の形”
【送料無料】 CD/ベルトラン・ド・ビリー (指揮)/ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」&第6番「田園」 (SACD Hybrid)/BVCO-37454
ベルトラン・ド・ビリー指揮/
ORFウィーン放送交響楽団

◆第6番〈田園〉
 ”田園演奏の超スタンダード。ドレスデンの超美音が冴えわたる!!”
ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」 / ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/シュターツカペレ・ドレスデン
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮/
シュターツカペレ・ドレスデン

◆第7番 
”ウィーンpoとの名盤も捨てがたいが、ライブの良さでこちらをチョイス”
Beethoven ベートーヴェン / 交響曲第7番 カルロス・クライバー&バイエルン国立管(1982) 輸入盤 【SACD】
カルロス・クライバー指揮/
バイエルン国立管弦楽団

◆第8番 
”最初の一音から当時のコンセルトヘボウの音の純度が究極的に凄い”
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&第8番、他
ベルナルド・ハイティンク指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

◆第9番〈合唱付〉
”チョイスに悩んだが、現時点で考えうる全てにハイレベルのバランス”
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
オトマール・スウィトナー指揮/
シュターツカペレ・ベルリンほか



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July 01, 2010

TATSUYA@版ベートーヴェン交響曲全集 途中経過


引き続き、7番から9番までを熱血選考中!


が!・・・・、


決まらん!!。7番と9番がどーーーーしても、決まらんの!!。



名盤あれど、1つに絞るのは至難の業。


というか、3つにすら絞れない目下。。。


なので、いくつか挙げますが、これらの候補が全部消えて
他の新たな候補も出てくるかもしれません。

あしからず。。

あ、詫びる必要はないか・・(笑)。
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June 19, 2010

TATSUYA@版ベートーヴェン交響曲全集 途中経過

ベートーヴェン交響曲全集。嬉々として選考中!



ほんとオタク。。。
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June 10, 2010

TATSUYA@版ベートーヴェン交響曲全集 途中経過

我流オレ流!ベートーヴェン交響曲全集の選考をやってる。
既に家にある、相当数の各交響曲のCDをもう1回初心に帰って聴き続けてる。

なんつう、オタクな!!。
なんつう、もの好きな!!

楽しい。でも楽しい!

選考する9曲を、
それぞれ異なる指揮者とオーケストラでチョイスと決めたために、
自分で自分の首を絞めてる。各番号で数点選び、最終的に消去法で
最後のベスト1を決める形となってる。

で、ようやく各番号でオレ流ベスト3が出てきた。もちろんこれらを選ぶ前に
巷で名盤の誉れ高い演奏や、話題の演奏をやむなくバッサバッサと
切り捨ててきた上での3点だ。

そんな苦肉の候補(1番〜3番)は以下の通り。
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May 01, 2010

スピーカー試聴記

Raconte Moi
Raconte Moi

チャーミングで可愛らしい歌声のラコンテのアルバムから。
フランス語に多いシ音が、CM1から出る音ではほどよく絡み合う。経験上日本国内メーカーではどうしてもシ音が気になってしまう印象があるが、それは皆無。

Attitude&Orbit Control(アティチュード&オービット・コントロール)(直輸入盤・帯・ライナー付き)
Attitude&Orbit Control(アティチュード&オービット・コントロール)

かたやこちらは英語で歌われたアルバムから。アルバム全体から湧き出る、スマートでアンニュイな空気が、リスニングルーム全体をほどよく包み込む。
CM1からは決して刺激的なサウンドは出てこない。かといって、エッジの甘い腑抜けの音ではない、十分に芯のあるたっぷりとした音に好感が持てる。

ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:交響曲第1番

金聖響氏本人が、レコーディングした全交響曲中最も出来がいいと自負してくれたアルバム。いつも通りのOEKの純度の高いサウンドに加え、この曲にふさわしい量感がプラスされた名演。
CM1からは、まさに生で聴いたこの演奏そのものの音が導き出されている。
特に主体となる弦楽器の音色は、ボーイングを至近距離で見てるような錯覚に陥る。





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April 22, 2010

スピーカー購入

B&W












先週我が家に来たnewスピーカー。
生産中止(この色だけ)になった、B&W CM1(色はピアノホワイト)。
http://www.bowers-wilkins.jp/display.aspx?infid=798

都内某家電量販店で、なんと40%オフ現品限り!
ほぼこの商品で決めてただけに、”コレは出会いだ!”と、
即購入を決断。
1年間欲しいスピーカーを求めての旅路も、これでひとまず終止符。
聴いてきたたくさんのモデルには、メーカーごとに違いがあるし、それぞれに美味しい部分というのがあったが、できるだけCDの原音を忠実に表現できるスピーカーが欲しかったので、今回のこの選択には満足。
一昨年引っ越しを機に、これまで使用してたでっかいスピーカーを
泣く泣くリセール。アンプとCDデッキはまだ使えるので一応持ってきた。
ただ、アンプはそれなりの経年から来る、劣化は見られるので
メーカーのオーバーホールに出すか、新しいものを購入するか現在検討中。
でも、このアンプは優良商品なので、新しいのを買っても、とっておくつもり。

ちなみに、ケーブルは以下のものを購入。これから色々試してみたい。オーディオにもっと詳しい方々のご意見はどうなんだろうか?現時点では良い感じで満足してる。
Belden STUDIO708MK2(1m) スピーカーケーブル(1m単位で切り売り可能です) ベルデン STUDIO708MK2
Belden STUDIO708MK2(1m) 

オヤイデ RCAケーブル(0.7m・ペア)【税込】 QAC-212R/0.7 [QAC212R07]【返品種別A】
オヤイデ RCAケーブル(0.7m・ペア)【税込】 QAC-212R/0.7


ただいまエージング中。
セッティングその他、まだ追い込もうと思えば行けるので、それを楽しみに
しつつ、それでも現状の状態で聴いても、なかなかエエ音奏でてる。

試聴ソフト:

ナイトフライ<SHM-CD>
ナイトフライ<SHM-CD>

冒頭からシンセの透明感が素晴らしく、思わずハっとさせられた。
エージング途中だが、神経質な音は皆無でふくよかで温かみのある音が音場感たっぷりに部屋を包む感じ。
このスピーカーにはとてもフィットするジャンルの1つだと思った。

Blu-spec CD ストラヴィンスキー:火の鳥/バルトーク:中国の不思議な役人
Blu-spec CD ストラヴィンスキー:火の鳥/バルトーク:中国の不思議な役人

かなり以前の録音だが、再発売で音質は向上してる。最後のフィナーレの金管とパーカッションまで破綻なくなかなか健闘。2曲目の”中国〜”も、複雑なオーケストレーションにも十分耐えうる表現力があることがわかった。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

最近来日し、フジテレビ系”僕らの音楽”のスペシャルでは日本のトップPOPアーティストたちとも堂々と共演した話題のピアニストの新録音。
女性にしては芯のある強めのタッチを、スピーカーが上手に表現できていた。ピアノの比較的至近距離で鳴る名門オケは、重くはないものの生々しくリアルに響き、量感もなかなか。

KIMIKO
KIMIKO

ベテランJAZZシンガーの名演盤。
1曲目から彼女独特の幾分スモーキーな声が非常にリアル。歌での息遣いがこちらに飛んでくるよう。空気感も臨場感たっぷりに表現されている。

B&Wのスピーカーは、音が前へ前へというよりは、スピーカーの周囲を音が包むような印象がある。確かに自宅で鳴らしたこのCM1も、ゴリゴリ前へせり出す感じはなく、フワっと広がるという印象だった。
あの指揮者の小澤征爾氏が、このスピーカーを気に入ってまとめて2セット購入したという話にある通り、普段コンサートホールで聴く、聴き馴染んだオケの音が、CM1からはその通りに響いてくるのが大きな特徴だと思った。






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April 21, 2010

TATSUYA@版ベートーヴェン交響曲全集

今ある音源から、自分なりにベストのベートーヴェン交響曲全集を
作ってみたいと思う。
出来る限り様々なCDを聴いてみて選ぶ。
もちろん、かなりのバイアスや独断が入ることは承知の上。
ただし、好み一辺倒じゃなく一応バランスも勘案しつつチョイスしたい。

でも、

甲乙つけがたく、選びあぐねたものはどうしよう・・・。


うーん、考えてるだけで楽しくなる(笑)。

ちなみに、こんなことをかれこれ随分以前からやって遊んでた。

例えば、今から20年ぐらい前にもやってた(笑)。
当時、自分が気に入った演奏を集めた全集は、こんな感じ。



続きを読む

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April 17, 2010

TATSUYA@CD庫から VOL.23

あちらののブログで、本日から公開する、
”のだめカンタービレ最終楽章後編”との同期企画ブログ開催中。



http://blog.livedoor.jp/ma4news8/archives/51589809.html


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TATSUYA@CD庫から VOL.22

あちらののブログで、本日から公開する、
”のだめカンタービレ最終楽章後編”との同期企画ブログ開催中。


http://blog.livedoor.jp/ma4news8/archives/51589482.html


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April 08, 2010

Concert Report〜新たな出会い〜

日本フィルハーモニー交響楽団第619回定期演奏会

曲目
  • メンデルスゾーン:交響曲第5番 ニ長調 「宗教改革」 op.107
  • ワーグナー:楽劇『パルシファル』から第1幕への前奏曲
                    :楽劇『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲と愛の死

かれこれ今年で17年目になる日フィル定期会員。個人的にはラザレフが首席指揮者に就任以降の、”我らが”日フィルの、良い意味で変わろうとしてる姿に対して、とっても嬉しく思ってる。
そんな中、また嬉しい出会いがあった。
ドイツを主戦場にし、これまでヘッセンやヴッパータール歌劇場の総監督を歴任し、今シーズンにはザールブリュッケンの音楽総監督に就任したばかりの上岡敏之さんが、初めて日フィルの指揮台に登ったことだ。
日フィルにはこれまで、ドイツ系音楽の真髄を伝えるマエストロとしては、ジークハルトやヘルビッヒがここ数年の間に来日し、成果を上げてはいるが、上岡さんはいわば、「ドイツ音楽を、“日本語”で伝えられる」希少な存在。日本のオケにとってはこれ以上ない指揮者じゃないかと思う。通訳や母国語以外の言葉で理解するよりも、明らかに吸収が早いと思う。

演奏は、CDになっているブルックナーのシンフォニー同様、呼吸が深い、ゆったりとしたアプローチによるもので、上岡さんのポリシーのはっきりした解釈。これには感嘆しきりだった。ただ、その反面、日フィルとすれば初顔合わせということもあり、オケ側がまだどこか恐る恐る演奏してるようにも感じた。特に前半の「宗教改革」を聴きながら、

「うーん、オケが動かない、音がうねらない・・・」                                

とちょっぴりフラストレーションを抱えてしまった。音は当然のことながら“波動”だから、それが希薄だとどうしても客席へ届く音が痩せて聞こえ、ステージ上だけで鳴ってるような感じになってしまう。あとは、日本のオケ全般に感じる、指揮者が表現のきっかけのサインを出した時に、それを半ば大げさなまでに実現しようという、感覚が希薄な感じがしてしまう。それが海外のオケに比べ、独自の自発性に歯止めをかけてしまうきらいがあるような気がする。もう少し感じたままを、上手に表現することはできないもんだろうか?といつも思うのだが・・・。

しかし休憩後、ワーグナーになって幾分ほぐれて来た気がした。異常なまでにかすかな音のピアニッシモでも、オケが大きく崩れることはなく、深い音楽を奏でることにある程度は成功していたようだった。演奏後に知り合いの事務局スタッフが、「オケにとってはいい出会いになるといいです!」と話してくれたのが印象的だった。今後共演を重ねることで、必ず良い化学反応が起きるはず。期待したい。

尚、現在の首席指揮者アレクサンドル・ラザレフに代わってから、確かにこのオケの音色に、これまでなかった独自の”色”が出てきたと思う。
10年ほど前の読響同様、変わろうともがいているオケを聴くのは楽しい。


プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」&交響曲第7番「青春」
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」&交響曲第7番「青春」





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March 08, 2010

Concert Report 〜名匠レナルトの千人〜

マーラー作曲「交響曲第8番"千人の交響曲"」

平成22年 3月4日(木)午後7時15分開演
会場:新宿文化センター大ホール

指揮:オンドレイ・レナルト
独唱ソプラノ:安藤赴美子、木下美穂子、安井陽子
独唱アルト:加納悦子、小川明子
独唱テノール:福井 敬
独唱バリトン:福島明也
独唱バス:久保和範
オルガン:高橋博子(新宿文化センター専属オルガニスト)
児童合唱:オーケストラとうたうこども合唱団 早稲田少年少女合唱団
合唱:新宿文化センター開館30周年記念合唱団
[合唱指揮:郡司博、小松晴子]
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

久々のコンサート。それもガッツリ大規模編成のマーラー「千人」。
ミューザでの東響、サントリーでの新日フィル、そして新宿での東フィルと、在京3つのオケでの千人を、演奏機会の少ない中、短期間に聴けるのはとてもラッキー。
演奏は、ともすれば迫力とテンションで押せてしまう第1部を、丹念に丹念に紡ぎだしていっているように感じた。反面、やはりわかりやすい燃焼度が若干後退した感は否めない。
第2部はその丹念さが逆にプラスに働き、それぞれの場面描写が透けて見えるような素晴らしい演奏。そして、ここまで温存していた音の頂点をすべてクライマックスに持ってきたといっても過言ではない、壮大な迫力に満ち、尚且つ音を荒れさせずに、最後まで引っ張ったのは名匠レナルトの力量に負うところが大きいと思った。
とかく大味になりがちなこの大交響曲を、これほど音楽的に聴かせる演奏にはそう出会わないと思う。

終演後、以前仕事でご一緒した東フィル事務局のI氏に案内いただき、マエストロにごあいさつ。
久々に、彼の得意の日本語 ”オツカレサマデシター!”を聞けた。



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January 17, 2010

Concert Report ”年末年始の演奏会から”

年末年始は、何かと忙しく・・・と言いつつどこかでしっかりコンサートには足を運んでしまった。その中からいくつかをチョイスして。。。

<サムスン スペシャル>

東京フィルハーモニー交響楽団「第九」特別演奏会

曲目:  ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 op.62
     交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」
指揮: オンドレイ・レナルト
出演: 中嶋彰子(S)、山下牧子(A)、笛田博昭(T)、甲斐栄次郎(Br)
合唱: 東京オペラシンガーズ

”日本人的”と揶揄されようが、年末に第9を聴いて1年を締めるっていうのは自分は結構好きで、これを始めて今年で16年目になる。で、絶対聴きたい!と前々からチケットをゲットしていたのがこの演奏会。マーラーやドヴォルザーク、スメタナなどスラヴ系の音楽を十八番にしているスロヴァキアの名匠、レナルトが、日本での第9の指揮台に久々に登場。
”何も足さない、何も引かない”とはよく言うが、この人の演奏を聴くといつもこの言葉を思い浮かべると同時に、実は、入念な譜読みから出される彼の音楽は、目だった誇張はない代わり、血の通った極めて充実た響きを東フィルから引き出したことそのものが、とてつもない”足し算”になってるんじゃないかと思う。
10年以上前に、ある雑誌の在京オケメンバーによる座談会の記事の中で、当時新星日本交響楽団のコンマスだった人が、レナルト(当時当楽団首席指揮者)が振る時は、安心して委ねることができると話していた。そういえば、同じく日本フィルの首席客員指揮者ネーメ・ヤルヴィについても、日本フィルの楽員がまったく同じようなことを言っていた。
長年日本のオケで第9を聴いていると、そこに明らかに”日本人のオケによる第9の色”が出てると感じることがある。レナルトの第9は、そこに”ちょうど良いあんばい”程度に、ヨーロッパの、中欧の温かい空気感を注入した、そんなとても幸せな演奏だった。
もっと数多く来日し、得意のスラヴ物の名演を聴かせて欲しいマエストロだ。

チャイコフスキー&グラズノフ:バレエ音楽(全曲盤)「くるみ割り人形」Op.71/グラズノフ:バレエ音楽「レ・シルフィード(風の精)」(ショピニアーナ)(2枚組)
チャイコフスキー&グラズノフ:バレエ音楽(全曲盤)「くるみ割り人形」Op.71/グラズノフ:バレエ音楽「レ・シルフィード(風の精)」(ショピニアーナ)(2枚組)




meiji presents ズデニェク・マーカル指揮 プラハ交響楽団
ニューイヤー名曲コンサート2010

曲目:
・スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op.104
・交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」
出演:ズデニェク・マーカル(指揮)、
   長谷川陽子(Vc)

こちらは、年明けつい先日行ったコンサートから。
本来指揮するはずだった、シェフのイルジー・コウト氏が体調不良のため、ピンチヒッターに以前このオケのシェフだった、ズデニェク・マーカル氏が急遽来日。
”のだめ”ブームで、彼のことを「ヴィエラ先生」と言えば、ピンと来る人も多いはずだが、チェコフィルのシェフも務め、このオケに古き良き以前の温かいサウンドを復活させた実力者。
曲目は、ベタなぐらい”お国物”。しかし、そこは”さすが!”という言葉しか出ないほどの名演。チェコのオケで、これらの曲ならこういう音色で、こんなテンポで演奏して欲しいという聴き手側の欲求を、ほぼカンペキな形で実現してくれたような演奏。やはりチェコの弦は素晴らしい。独特のシルキーな絹のような滑らかで温かい音は、チェコフィルを筆頭とし、このプラハ響、プラハ放送響、チェコ・ナショナル響、全てのオケに共通する好ましい特徴だと思う。
まさに熟成された名コンビのマーカルとプラハ響。
これからも、この音は永遠に不変でいて欲しいと感じた演奏会だった。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」



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December 14, 2009

Concert Report”熟成” 

日本フィルハーモニー交響楽団第616回定期演奏会

12月4日(金)サントリーホール 19:00開演

曲目 :ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調

指揮 :イルジー・ビェロフラーヴェク


イギリスBBC交響楽団首席指揮者で
本楽団の首席客演指揮者、、チェコの名匠イルジー・ビエロフラーヴェクが、素晴らしい演奏を聴かせてくれた今回の日フィル定期。
自分は、かれこれ93年から縁あって日フィルの定期会員になってる。
個人的に日フィルの特徴を一言、歯に衣着せぬ言い方をあえてすれば、決して最高級の音を出すタイプじゃなく、どちらかというと勢いで演奏してしまう良くも悪くもアマオケのスタイルに似ている。
と、ここまで書くと言い過ぎか・・・。
だた、ツボにはまると、日本のどのオケも真っ青の、とてつもない名演を成し遂げてしまう。。そんなオケだと思う。特に、ヨーロッパの正統な音楽観を持つマエストロとの組み合わせでは、名演が出ることが多いと個人的には感じる。
指揮者のビエロフラーヴェクと言えば、チェコの指揮者だけに日本公演ではドヴォルザークやスメタナといって、自家薬龍中の作品を振る(振らされる?)ことが多いし、実際前回の定期で振ったスメタナの「わが祖国」は、日フィルが、チェコフィルと並ぶと思わされるほどの、暖かい響きで彼の棒に良くこたえた名演中の名演だった。

そしてこの夜の演奏、ビエロフラーヴェクと日フィルは充実した音でサントリーホールを埋めてくれた。
第1楽章から、誇張のない非常にバランスの取れたアプローチ。音量、テクスチュアも良い意味で何とも真っ当な解釈に好感が持てる。
クライマックスの山が何度も何度もやってくる最終楽章でも、バランス感覚は保ったまま。力まかせに持って行くと音楽が薄っぺらくなりがちなこの楽章を、丹念に料理して、決して聴き手を退屈にさせないビエロフラーヴェクの手腕は凄いと思う。
この日の日フィルは、金管に力感がありつつも、いつもの荒れた音が良い意味で影を潜め、弦の音を潰さずに最後まで重量感のあるサウンドを聴かせてくれた。演奏としては、日フィルの中で最上級に入ると胸を張って言えると思う。

願わくばこんな素晴らしいコンサートで、もう少し入場者数稼げればと残念に思った。


<ビエロフラーヴェク代表盤>
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 全曲 [Import]スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 全曲 [Import]


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November 28, 2009

Concert Report ”端正の極” アルミンクのマーラー

新日本フィルハーモニー交響楽団 第455回定期演奏会

マーラー:交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」
指揮 :クリスティアン・アルミンク
出演 : マヌエラ・ウール、安井陽子(S)、アレクサンドラ・ペーターザマー、清水 
     華澄(A)、ジョン・ヴィラーズ(T)、ユルゲン・リン(Br)、
     ロベルト・ホルツァー(Bs)
  • 合唱:栗友会合唱団、武蔵野音楽大学室内合唱団
  • 合唱指揮:栗山文昭
  • 児童合唱:東京少年少女合唱隊
  • 児童合唱指揮:長谷川久恵

  • 日本では(?)、何かの折にマーラーの大シンフォニーが演奏される機会が多いと思う。”音楽監督就任披露演奏会”、”○○ホール落成記念演奏会”等々。
    年末にベートーヴェンの第9が怒涛のように演奏されるのと似た現象なんだろうか??。何かと言えば、節目でお祝いをしたい日本人気質そのものっていう気がする。何はともあれ、マーラー好きの自分にとってはとりあえずは嬉しいこと。
    さて、そんなマーラーのシンフォニーでも最大級の編成の第8番「千人」。今シーズン何と2度目の”千人観戦”。

    アルミンクのマーラーは、言ってみれば”すっきりさっぱり薄味系”。
    多くイメージされてるマーラーの世界と言えば、人間の強さと弱さが共存されたドロドロした粘着質なものだが、アルミンクにかかるとそれが一転印象派の絵画のような、さらりとした演奏に感じる。
    以前聴いた9番などは、曲の持つ内面の力のようなものが、わかりやすく響いてこないために、自分的にはなかなか中に入り込めなかった。
    そしてこの夜は?
    アルミンクらしい、相変わらず端正なたたずまいのマーラー。
    でもこの夜は、端正以上の何かが、ステージ全体から自然に湧き上がる”熱”が、客席に届いたような演奏だった。
    金管に若干のミスは散見されたものの、大した問題じゃない。何より楽員と合唱団の一体感を強く感じた。
    カーテンコールでは、全員が笑顔。
    在京オケの中には、笑顔の少ない、音楽芸術というクリエイティブな世界にいる人たちにも関わらず、恐ろしく感情表現が乏しいオケもある。
    音楽に限らず、演者側に笑顔がなくなった時点で、客席とステージの空気は分断されてしまうんだなと感じた。
    そういった意味では、とても心地よいコンサートだった。

    ブラームス:交響曲第1番
    ブラームス:交響曲第1番
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    November 05, 2009

    Concert Report ”新時代到来”シンシナティ交響楽団来日公演

    <富士通コンサートシリーズ>
    パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団

    曲目
    • バーンスタイン:『キャンディード』序曲
    • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
    • ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 B178 「新世界より」
    出演
    庄司紗矢香(Vn)


    前回来日のフランクフルト放送交響楽団から、2度目のヤルヴィのコンサートへ行った。
    フランクフルトとはまるで色の違うこのアメリカ伝統のオケは、つい先日なくなったエリック・カンゼルが率いて来日した、”シンシナティ・ポップス管弦楽団”で2度ほど聴いてきたが、まず音が柔らかくて美しいというのが第一印象で、今回バリバリのクラシックの演奏会でもその印象が変わらなかったのが、何か嬉しかった。
    なんでも、このオケのシェフ争いがあった数年前、最後に残った候補は、ヤルヴィと、日本の広上淳一さんだったとのこと。残念ながら広上さんはこの一騎打ちに敗れたわけだが、現在の京都市交響楽団とはとってもいい仕事をしてると思う。

    1曲目の「キャンディード序曲」から、厚みのある音ながら決して音がにごらず、荒れない上質さを感じた。
    シベリウスの協奏曲。ソリストは今や、風格さえ漂い始めた日本のホープ庄司さん。数年前にコリン・デイヴィスとロンドン響来日公演でも、この曲を取り上げたはず。その時も同じサントリーホールで聴いてるが、デビュー当時から、彼女ならではの独特のニュアンスを盛り込んだ演奏が印象的だったが、それは今回も変わらず。更に音の適度な太さも加わって、
    シベリウスのほの暗い感触を絶妙に表現してたと感じた。益々今後が楽しみな人だ。
    メインの「新世界より」。
    これは言い方は悪いが、「ヤルヴィの思い通りの演奏」と言った感じ。
    元々、伝統的なチェコフィルの一連の演奏が好きで、自分の耳がそれに慣れきってるせいもあろうが、かなりデフォルメを加えてのケレン味たっぷりの演奏。
    ただ、ここでもシンシナティの音は乱れない。温かみを帯びた奥行きのあるサウンドを堪能させてくれた。
    そういった意味では、ヤルヴィの表現△評価。オケのサウンド◎評価か。
    ある意味そういったマエストロの”やりたいことが明確な演奏”というのは決して悪くないと思う。
    今後のこのコンビが、楽しみなのは言うまでもない。

    ドヴォルザーク:交響曲第9番
    ドヴォルザーク:交響曲第9番
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    October 30, 2009

    Concert Report ”変貌!?” ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演

    曲目
        ・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ト長調 K216
        ・マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
    出演
         アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
         指揮:リッカルド・シャイー

    前に紹介した、世界でも最も古いオーケストラの1つとされる、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の来日公演を聴いた。これまで、クルト・マズア、ヘルベルト・ブロムシュテットの演奏で2度聴いているが、現カペルマイスターのリッカルド・シャイーとなってからは、初めて。
    このコンサート、これまでのこのオケのイメージを軽く覆すコンサートだった。
    1曲目のモーツァルトを聴いた瞬間に感じたこと、

    ”音がなんと明るく艶やかになったことか!”

    更には明るさの中にも、決して腰高にならず、今流行りの対抗配置になっても1st、2ndヴァイオリンの音量バランスも絶妙、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの低弦群も適度な量感を持って鳴らしてくる。
    トータルな音響として、このオケがいい意味で変貌を遂げてきてることがよくわかった。
    これは、イタリア人指揮者で、オペラも得意なシャイーの影響だろうか。

    メインの「巨人」でもその印象派変わらず、艶の乗った弦楽器はもちろんのこと、元気なパーカッション軍団の豪放が物を言って、極めて豪快な演奏だった。
    ほんの3週間前にまったく同じサントリーホールで、ニューヨークフィルハーモニックで同曲を聴いたばかり。シェフになりたてホヤホヤの日系人、アラン・ギルバート率いるこのオケのほうが、むしろ音色は幾分ほの暗い、渋い肌合いだった。アメリカのオケは総じてピッチが低いことも影響してるんだろうか。

    いずれにせよ、シャイーのもと明らかに新しいカラーを出し始めたゲヴァントハウス管弦楽団。かつてのあの骨董品のような古めかしいサウンドも正直懐かしいが、時代と共にいい意味で変化していくことは素晴らしいことだと感じた演奏会だった。

    マーラー:交響曲第1番/ベルク:ピアノ・ソナタ(管弦楽版)
    マーラー:交響曲第1番/ベルク:ピアノ・ソナタ(管弦楽版)


    メンデルスゾーン:交響曲第2番
    メンデルスゾーン:交響曲第2番





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    October 01, 2009

    sound file VOL.10- ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧ベルリン交響楽団)

    西側のベルリンフィルに対抗して東側が総力を上げて創設したコンサート専門のオーケストラ。長く東独の重鎮、クルト・ザンデルリンクが率いた。

    昔も今も、国の経済事情や諸々の状況が作用し、西側のベルリンフィルと肩を並べるというわけには行かなかったが、ザンデルリンクとの一連のシベリウス、ブラームス、ショスタコーヴィッチ等の録音は、ベルリンフィルの持ち合わせない音の温かさを感じさせ、底光りするような名盤。ザンデルリンク退任後、80年代にマーラーの一連の交響曲で人気を博したイスラエルのエリアフ・インバル(元フランクフルト放送交響楽団首席指揮者)がシェフに就任した。彼との来日公演を聴いたが、マーラーの交響曲は、音の深み、解釈、全てにおいて完璧とも言える演奏で、改めて西側ドイツのオケが持っていない、このオケ固有の渋いサウンドを聴か
    せてくれた。
    出回っている音源は、もっぱらザンデルリンクとのものが膨大に出ており、中でも以下の3点は東独時代のこのオケの特色が最も良く出た音源だと思う。
    ショスタコーヴィチの10番は、作曲者がスターリンの死の直後に書いた
    前向きな交響曲とは思えない、何とも暗鬱とした響きで彩られている。
    シベリウスも同様。シベリウスがイタリア旅行中に作曲したというこの曲だが、重心の低い響き、つや消しされたような金管の音色。むしろシベリウスの故郷フィンランドの曇り空を見るような演奏だ。
    最後に極めつけはマーラー最後の交響曲。クック版の全曲盤は、新しいものも含め、いくつか出てるが自分はこの盤がベストバイ。この演奏もとにかく暗い!。マーラーが、生きてきた軌跡を振り返りつつ、終焉を迎えることを受け入れようとする反面、どこかにまだ一縷の望みを繋げようとするような9番。しかし次に来るこの10番は、まるでマーラー自身が「もうダメだ・・・」と死を完全に受け入れる様が描かれているかのようだ。最終楽章の強烈なハンマーの連打がそれを物語っている。

    ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
    ショスタコーヴィチ:交響曲第10番


    シベリウス:交響曲第2番&第7番
    シベリウス:交響曲第2番&第7番


    マーラー:交響曲第10番
    マーラー:交響曲第10番








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    August 17, 2009

    sound file VOL.9- シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立管弦楽団)

    このオケに、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ウェーバーあたりを演奏させたら、最高でしょう!。3人の作曲家はこのドレスデンと共に歩んだような人たち。もちろんワーグナーとシュトラウスはウィーンともゆかりが深いから、ウィーンフィルで聴いてもいいが、ウィーンとはまた一味違って、独特の重心の低さとつや消しされたようなそれぞれの楽器の音色は、ウィーンのそれとは肌合いが異なると思う。

    東西ドイツ統合後も、そのレベルを落とすことなく西側のオケの中にも立派に割って入るだけの安定した実力を維持し続けた底力は賞賛に値する。

    このオケの音色で面白いのは、“重心が低い”イコール“鈍重”というイメージに繋がらないことだ。聴くとさほど重々しさは感じない、むしろ一瞬「腰が軽い!?」と思わせるほど軽やか。今年4月の来日公演を聴いた、ファビオ・ルイージはこれまで何度も聴いてたが、ドレスデンの伝統に敬意を払いつつも、やはりそこはルイージらしい比較的色合いのはっきりした音に変わってきてるのが面白かった。そしてそれは決して不快に感じるものではなかった。新時代をスタートさせた新コンビに期待したい。
    推薦盤は以下の4点。他にもオススメのものはあったのだが、苦渋の選択で。
    SKDの最も旨味のある特徴を良く引き出していた指揮者は、やはりブロムシュテットだろう。「英雄の生涯」ブルックナーの交響曲の2枚は、このオケの美質が最大限に生かされ、東独のオケの中では比較的明るめの音色、重厚になり過ぎない絹のような滑らかな弦の響きが何とも印象的。録音も天下一品の出来栄え。
    もう1つブロムシュテットが振った盤でモーツァルトのホルン協奏曲集。SKDのサウンドだけでなく、このオケの看板でもあった名ホルン奏者、ペータ・ダムの絶品の名人芸を堪能できる。
    最後は、現音楽監督ファビオ・ルイージのものを1枚。
    ルイージらしいドラマティックなアプローチは、この”表題音楽”には
    抜群の効果をもたらすことがうかがえる1枚と思う。


    R.シュトラウス:英雄の生涯R.シュトラウス:英雄の生涯

    ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
    ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」


    R.シュトラウス:アルプス交響曲、4つの最後の歌
    R.シュトラウス:アルプス交響曲、4つの最後の歌


    モーツァルト:ホルン協奏曲全集
    モーツァルト:ホルン協奏曲全集





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    July 31, 2009

    sound file VOL.8- ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

    メンデルスゾーンも指揮者を務め、“ライプツィヒといえばバッハとメンデルスゾーン”と言うほど、バッハにもゆかりの深い、一時は確か“世界最古のコンサートオケ”と言われていたことも。実際のところはどうなんだろうか?

    旧東ドイツのオケは、89年まではバリバリの社会主義だったために、良くも悪くも外部からの情報が全部シャットアウトされてて、当然楽員も全てが国内で教育を受けた人ばかり。おまけに国自体がそんなに裕福でなかったために、技術はあるが楽器の質が・・・といったオケがひしめいていた。特にこのオケ、戦時中からシェフを務めたフランツ・コンヴィチュニー、その後70年代に入り鳴り物入りでシェフに就任したクルト・マズア(現フランス国立管、ロンドンフィル首席)の初期までは、CDで聴いても明らかにわかるぐらい、音が暗くくすんだ響きをしてる。昔はこのオケを評して“ドイツ的ないぶし銀の渋い味わい”と言われたが、実は粗悪な楽器を使ってたというのもくすんだ音の大きな要因になってたようだ。ただ、その一種独特のサウンドが日本でのこのオケを、ドイツ・オーストリア系音楽に抜群の冴えを見せる理由づけになったこともまぎれもない事実だろう。

    マズアの後、同じくドイツものに定評のあるヘルベルト・ブロムシュテットがシェフ時代になり、シブさは若干薄らいだような印象を持った。そして現シェフのリッカルド・シャイーは、このオケの十八番であるシューマンやメンデルスゾーンを積極的に取り上げ、なかなかの評判になっている。ただ、今のライプツィヒに以前の味わいは求めるべくもない気がする。

    推薦盤というか、このオケ独特の“暗い響き”を味わう恰好の音源としては、コンヴィチュニーやマズア初期の時代のベートーヴェン全集、シューマンの交響曲などは、“シブさの極”といったサウンドが聴けるので是非聴いて欲しい。

    その他、ちょっと面白いところでは、マズア時代に録音された「ラプソディ・イン・ブルー」。ガーシュインならではのjazzyなスイング感とはほど遠く、大交響曲を演奏するかのような極めてシンフォニックで生真面目な演奏が何ともユニーク。

    最近の録音では、シャイーが振ったシューマン交響曲第3番(マーラー編曲版)を挙げたい。

    今秋、マーラー、ブルックナー等お得意のプログラムを引っさげて来日する。

    ベートーヴェン:交響曲全集 序曲集
    ベートーヴェン:交響曲全集 序曲

    シューマン:交響曲第4番シューマン:交響曲第4番

    ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
    ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー

    シューマン:交響曲第1番、第3番(マーラー編)
    シューマン:交響曲第1番、第3番(マーラー編)



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    sound file VOL.7- シュターツカペレ・ベルリン(ベルリン国立歌劇場管弦楽団)

    ベルリン国立歌劇場の座付きオケとして活動をし、顕著にコンサートオケとしても活動をする。

    70年代から80年代にかけて、NHK交響楽団の名誉指揮者でもあるオーストリア人、オトマール・スウィトナー氏が首席指揮者を務め、ベートーヴェン、ブラームス、ドヴォルザーク、シューマン、シューベルトの各交響曲全集のほか、モーツァルトやいくつかのマーラーの交響曲などが市場に上ったあたりから、クラシックマニアを中心に日本でも徐々に評価が上がったが、東西ドイツ統一後やはりご多分に漏れず一時は低迷した。そんな中、シカゴ交響楽団のシェフだったダニエル・バレンボイムがオペラと兼務の音楽監督に就任。以降、息を吹き返したように目覚しい活動ぶりを見せる。バレンボイムをして“程度はいいが、幾分埃のかぶった素晴らしい骨董品が、美しく再生した”と言わしめるほど、近年の充実ぶりには目を見張るものがある。そのバレンボイムの指揮で、近年は再びマーラーの交響曲に着手している。

    推薦盤は、やはりまずはスウィトナー時代のベートーヴェン交響曲全曲をあげたい。日本のDENONのレコーディングスタッフによる恐ろしく純度の高い音質と、スウィトナーのまったく小細工のない正攻法のアプローチ、旧東独のオケに共通する、幾分ほの暗く渋い音色は、“これぞ、ベートーヴェンサウンド!”と太鼓判を押せる堂々たる演奏と思う。

    他に、ごく最近のレコーディングで、大編成のハンデでも高音質、声楽、合唱、オケ全てがハイレベルでまとまっているピエール・ブーレーズ指揮のマーラー交響曲第8番「千人の交響曲」を挙げたい。

    ベートーヴェン:交響曲全集ベートーヴェン:交響曲全集


    マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲



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    June 15, 2009

    旧東ドイツのオーケストラ

    東西ドイツが統合するまで、旧東独は、他の共産主義国と同様その状況は“鉄のカーテン”に阻まれていた。もちろん国外への演奏旅行もするし、日本にもこれまで何度となく来日して、その実力は知られていたが、オーケストラの団員は当然東独国内で教育を受けた人たち。楽器も決して高価なものを使用してるわけではなく、ただ団員は国が保障した恵まれた環境の中、音楽だけに集中できる環境だったことも確かだろう。

    そんな中での、東西統合という歴史的な出来事。世界の世論は統合自体を“幸せなこと”として捉えたはず。でも、東独のオケにとってはどうだろう?これまで国に守られる形で音楽のみに捧げていた自分たちが、ある日突然何もかもが自由な身に。実は彼らにとっては自由な身は、イコール“野ざらし”に等しかった。事実89年から90年代中盤まで、数ある旧東独のオケは、西側のベルリンフィルなど名実ともに一流のオケとの競争に敗れ、消えていくオケもあった。そんな中、一時の苦難を乗り越え、息を吹き返した東独オケの雄たちが頑張っている。

    ・シュターツカペレ・ドレスデン
    ・シュターツカペレ・ベルリン
    ・ライブツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
    ・ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(ベルリン交響楽団)
    ・ベルリン放送交響楽団
    ・MDR中部ドイツ放送交響楽団
    ・ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団

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    May 18, 2009

    sound file VOL.5−NDR北ドイツ放送交響楽団

    NDR20世紀最後の巨匠と言われた、ギュンター・ヴァント(1912~2002)との名コンビによって、ブルックナーの一連の交響曲などで80年代後半から90年代に名を馳せた北ドイツ放送協会専属のオーケストラ。この放送局、はハノーファーにももう1つオケを持っていて、首席指揮者は 日本の大植英次氏。

    初代シェフのハンス・シュミット=イッセルシュテット(参照:ウィーンフィル項)時代から得意とした“ハンブルク生まれの”ブラームスの作品は勿論、ベートーヴェン、、ブルックナーあたりはお手の物。また放送局オケ特有の柔軟性も兼ね備えており、チェイコフスキーなどのスラヴ物や現代音楽にも勘の良さを見せる。しかしやはりドイツ物では他の追随を許さない抜群の冴えを見せ、その音は幾分渋みがあって、重心は明らかに下のほうにある。自分が最近聴いた来日公演での現首席指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニとのブラームスチクルスも、重心が低くうねるような音がホールを包み込み、地力の高さに舌を巻いた。数あるドイツの放送オケの中では南の雄バイエルンに対して北の雄ハンブルクといった位置づけでトップクラスの実力を持つと思う。

    聴いて欲しい音源は特に3つ。
    やはりこのオケの特徴が最もよく出た名匠ヴァントものは必須。となると、普通は彼の文字通り“名刺代わり”とも言えるブルックナーをまず挙げるところだが、あえて80年代にベートーヴェン交響曲全集の一環としてレコーディングされた、第3番「英雄」を挙げたい。ヴァント氏の思い出の1曲とのことで、戦後の彼にとって最初のコンサートでのメインがこの曲だったそう。演奏は、これぞ“男の中の男のエロイカ”(男性化粧品のようなコピー)。甘さなどは微塵もない極めて辛口の演奏。その安定感たるや、思わずため息が漏れるほど。ド頭の2つ和音から、第4楽章フィナーレのティンパニの地鳴りのような迫力まで、まさに隅から隅まで“ザ・ヴァント”を堪能できる。
    そして、やはり外せないのは“名刺”のブルックナー。このオケの前に長くシェフを務めたWDRケルン放送交響楽団との全集時は、厳しい演奏の反面どことなく窮屈な感じで個人的には好きになれなかったが、NDRとのこの演奏は、元々持っている楷書的な厳しさに加え、音場感により広がりが出て、スケールが3割増しで大きくなった印象を受けた。第4楽章など、巨大な城を思わせる荘厳な音楽が鳴る。
    最後はちょっと方向性を変えて、ヴァント氏の後にシェフになったクリストフ・エッシェンバッハと、日本が誇る名ソリスト、今井信子さんと五嶋みどりさんを迎えてのモーツァルトの協奏交響曲をお勧めしたい。豪快な印象のNDRだが、弦楽器を主体にモーツァルトではこんなにも典雅で温かい響きを持ってることを立証してくれる名演奏。その実力はもう折り紙付の2人のソリストと、エッシェンバッハが演奏をエンジョイしているのがリスナーに伝わってくるようだ。

    ベートーヴェン:交響曲全集I〜第1番・第2番・第3番「英雄」
    ベートーヴェン:交響曲全集I〜第1番・第2番・第3番「英雄」

    ブルックナー:交響曲第8番(1993年ハンブルグ・ライヴ)
    ブルックナー:交響曲第8番(1993年ハンブルグ・ライヴ)

    モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調ほか
    モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調ほか


    NDR北ドイツ放送交響楽団公式サイト
    http://www4.ndr.de/sinfonieorchester/orchester/index.html



    ongakuzanmai at 00:12|PermalinkComments(1)TrackBack(0)orcestra 

    May 12, 2009

    sound file VOL.4−バイエルン放送交響楽団

    ヤンソンスミュンヘンを本拠地にしてるオーケストラ。数あるドイツのオケの中にあって、名実共にトップクラスを走るが、永遠の横綱級にあのベルリンフィルが君臨しているために、おそらく永遠に“NO.2”のオケだろう。ただ、N0.2の地位が揺るがないのも、このオケの実力。いわゆる歴史に残る”名大関”こそ、このオケに相応しいんだろうと思う。
    BRSOを世界の一流に育てたヨッフムやクーベリック時代のような、南ドイツの大らかさがそのまま音になったようなどことなく田舎臭いローカルな味わいこそ薄れたものの、今でもその柔らかく暖かいサウンドは健在。その辺は北の雄、北ドイツ放送響の厳しいサウンドとは好対照。
    90年代からは、ロリン・マゼール、そして現在はマリス・ヤンソンスと一流どころがシェフを務めてるので、技術的にも非常に安定している。2年前の来日公演で聴いたストラヴィンスキーの「火の鳥」はオケの音の密度といいヤンソンスの解釈といいまさに磐石の演奏、尚且つそして感動的ですらあった。個人的には、チェコフィルと並んで好きなオケの1つ。
    推薦盤は、選べないので多くなってしまうが、このオケの美味しい部分が最も良く出た演奏として、1982年から10年に渡ってシェフを務めたイギリス人のコリン・デイヴィスが残したブラームス交響曲第1番を挙げる。彼の場合、聴き手を強烈な力で引き付けるタイプでないために今ひとつ印象が薄く感じるが、その分ブラームスの良さとバイエルンの美音を無理なく引き出した結果、この素晴らしい名演が生まれたと思う。2枚目は、巨匠クーベリックとのコンビのもの。クーベリックが40年ぶりに祖国に帰ってチェコフィルと組んだライブ(90年)は名演の誉れ高いが、どうしてどうして手兵とのこの演奏も負けず劣らず、オケの機能性ではチェコフィル盤よりも上だと思う。
    最後は、現シェフのヤンソンスによる、先ほどお話した火の鳥のライブ。音の凝縮されたエネルギー感とそれを無理なくオケから引き出すヤンソンスの実力をまざまざと思い知らされた名演奏。

    ブラームス:交響曲第1番
    ブラームス:交響曲第1番
    クーベリックのスメタナ/「わが祖国」 独ORFEO 0827
    クーベリックのスメタナ/「わが祖国」 独ORFEO 0827

    ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)
    ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)



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    May 09, 2009

    sound file VOL.3−ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

    ウィーンで音楽の勉強をした人しか楽員として採用しないという頑固な面を持つ。

    木管楽器の独特なひなびた音。弦楽器は絹のようになめらかかつ明るい。

    70年代までは、特に弦楽器において“ウィーン奏法”という方式があってそれを実践している楽員もいたとのこと。最近はそういう楽員はいなくなったらしい。このオケは、かつてのベルリンフィルやチェコフィル同様、女性奏者を団員として採用することがなかったが、この数年の間に何人かの女性団員及び、日系人(男性)団員を初めて採用した。但し、彼らはいずれも従来通りウィーン音楽アカデミーで勉強経験がある。

    印象としてはベルリンフィルに比べ、絶対的な音量はなく、広がり感よりは、マスになって響いてくる和らいだ音という感じ。やはりブラームスやブルックナーあたりでは独特の柔らかい響きを聴かせてくれる。

    特に音楽監督等を据えず、自分達の独自の伝統的なサウンドを守ろうとする保守的なところは今でも変わらず。
    ウィーンフィルの公式サイトは、海外のオーケストラのサイトでも数少ない日本語で閲覧可能となっていて、オケの歴史から楽器の説明まで実に親切に記載されている。
    推薦盤は数えればいとまがないが、古き良きウィーンフィルの特性を最も良く現す演奏として、ドイツの中堅ハンスシュミット・イッセルシュテット指揮のベートーヴェンの交響曲(これがウィーンフィルにとって初のベートーヴェン交響曲全集録音だった)、もう1つ、ウィーンフィルとは長年に渡って密接な関係を持ち、日本でも爆発的な人気だった巨匠カール・ベームによるブルックナー。定評あるデッカレーベルの70年代の録音とは思えない高音質も相まってピラミッド型で、尚且つウィーンフィルの柔らかいウィンナホルンを堪能できる名演だと思う。

    ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」
    ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」
    /H・イッセルシュテット指揮

    ブルックナー:交響曲第4番
    ブルックナー:交響曲第4番/K・ベーム指揮



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    May 07, 2009

    sound file VOL.2−ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団

                 優秀なオケが揃うオランダの中でも、ロイヤルコンセルトヘボウoNO.1と言えるオケ。ピッチ(音程)の安定した、どのパートも非常にバランスの取れた質の高い音で、パワーも適度にある。それがこのオケの一番の特徴だと思う。マーラーのシンフォニーなどでは、結構大音量で迫ってくるが音の密度が高いので、うるさく感じることは皆無。イタリア人のリッカルド・シャイー時代以降、ドイツの重鎮オイゲン・ヨッフム、ベルナルド・ハイティンク時代の幾分渋めの音色から、原色系の明るい音色に変貌を遂げた感もある。

    このオケを退任し数年経った頃のハイティンクは、インタビューで、「私のいた頃のコンセルトヘボウの音は、今はもうない」と話していた。彼はシャイー時代の抜けの良いカラフルな音色になったこのオケを残念に感じてたんだろうと思う。

    とは言うものの、音の純度の高さや柔らかさ、トータルバランスの良さはこのオケの揺ぎ無い伝統であることには変わらない。

    マーラーは、当時のシェフだったメンゲルベルクと友人だったために、このオケを自分のオーケストラのように気に入っていたという。当然現在でも伝統は生きており、マーラーは十八番。

    現首席指揮者のマリス・ヤンソンスは、もう1つの自分のオケ、バイエルン放送響との兼務で非常に多忙だが、非常にうまく両立していると思う。ヤンソンス時代になって、このオケがどういうサウンドになるか楽しみだ。

    推薦CD1枚目は、そのハイティンク時代の代表的な名盤。決して華やかではないものの、実に落ち着いていて尚且つこのオケの”バランスの良さ”が高いレベルで実現した好例。2枚目は現シェフのヤンソンスによるマーラー。オケのバランスの良さ、マーラーゆかりのオケとしての伝統、ヤンソンスのエネルギッシュさの全てが融合した名演奏と思う。

    ベートーヴェン:交響曲第3番
    ベートーヴェン:交響曲第3番/B・ハイティンク指揮

    マーラー:交響曲第1番
    マーラー:交響曲第1番/M・ヤンソンス指揮




    ongakuzanmai at 13:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)orcestra 

    sound file VOL.1−ベルリンフィルハーモニー管弦楽団


    ラトル世界のオーケストラシーンで、ウィーンフィルと共に、名実共に横綱級と言っても過言でないオーケストラ。
    そのサウンドを表現すると、ザックリした音、音が大きい。弦楽器は熱風が吹くかのようにパワフル。各楽員がソリスト級でバリバリ弾くので、マスになって響くというよりは、分散しつつも聴き手を包み込むような感じとでも言おうか。

    ベルリンフィルのサウンドも、時代によって変化してきた。1940年代から50年代前半のフルトヴェングラー時代の、襲ってくるようなドロドロした重量級の音が、カラヤン時代になって、重心が高くより大音量でモダンで派手なカラヤン好みの音に変貌を遂げた。カラヤンの死後89年にアバド時代になって、そのド派手な大音響は若干抑えられた代わりに、アバドをはじめとするイタリア人指揮者に共通する、旋律を良く歌うことによる独特のしなやかさが加わった。これは、オケメンバーの世代交代も少なからず影響していると思う。

    ラトル新時代となり、どのような音になっていくのかが興味深い。

    現時点では、“これがラトルサウンドだ”という強烈な個性は、自分にはまだ見当たらない。
    自分は、96年のアバドとの来日公演でのマーラー「復活」で、そのオケの機能性と強烈な音圧に度肝を抜かれた。
    一昨年、サントリーホールでのラトルとベルリンフィルでR・シュトラウスを聴いたが、引き続きこのオケ独特の鳴りっぷりは健在だった。

    推薦CDだが、既にR・シュトラウスやホルストの「惑星」など、カラヤン時代と同じ曲も録音済みだが、あえてラトルの持つしなやかなリズム感と音の透明感を表現するにはうってつけの新盤をご紹介。
    ラトル盤を聴くと、「マ・メール・ロア」が何とも美しくチャーミングなおとぎ話なんだということを改めて感じさせてくれる演奏と感じた。


    ラヴェル:子供と魔法&マ・メール・ロワ(「マザー・グース物語」組曲)
    ラヴェル:子供と魔法&マ・メール・ロワ(「マザー・グース物語」組曲)



    ongakuzanmai at 02:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)orcestra