今月頭にVer.1.5のアップデートが実施されたOrchestral ToolsのBerlin Strings、
同シリーズの特殊ボウイングを収録した拡張音源が、ついにリリースされました。


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*音は変わらず高品質です


収録されている特殊ボウイングには全部で四種類あります。 
スル・タストスル・ポンティチェロコル・レーニョ、そしてハーモニクス
前三つは弓の置き方によって音の質を変えるもので、
ハーモニクスのみ指の押さえ方によって音に変化を与えます。

スル・タストは弓を指板寄りに置くことで、フィルターのかかったような音を奏でる奏法です。
弦が一番振動する腹の部分に弓の接触面が近づくことで、
通常より振動を抑え、結果としてそのように柔らかな発音になります。
一方スル・ポンティチェロは弓を駒寄りに置くことで、金属質のような 音を奏でる奏法です。
ゴジラの鳴き声がコントラバスから作られたというのは有名な話ですが、
作曲家の伊福部氏がコントラバスの同奏法を使おうと提案をしたほどですから、
なんとなく音のイメージが湧きやすいではないでしょうか。

一見正反対に位置するかのようなこの二つの音色、楽曲によっては同時に演奏されることもあり、 
また通常のボウイングと組み合わせて使用されることもしばしば見られます。

様々な組み合わせを手軽に試行できるという点では、
同シリーズとしてしっかりと収録されるのは大変嬉しいですね。 

コル・レーニョ
は弓を寝かせ、木部で弦を直接叩きます。
ピチカートに比べてかなり乾いた音色を手に入れることができますが、
弦の短いVn、Vaでは効果が薄いため、Vcや特にCbによって真価を発揮します。
ハーモニクスは通常より弦を軽く抑えることによってその倍音成分のみを得る奏法です。
基音が抜けているので、どこか不安定ではかない印象を与えます。


今回のExpansionで最低限注意すべきことは、
収録楽器が1st Violin, 2nd Violin, そしてViolaのみという点です。
CelloContrabassは次のExpansion Bでの収録になります。
録音自体は終わっているものの、リリースまでには少し間が空くでしょうから、
一気に揃えたい方には悩みどころですね。

また、Orchestral ToolsのBerlinシリーズの拡張音源については、
その本体を所持していなくても購入・使用が可能です。

同メーカーの特徴として、既存ユーザーに限定した割引は実施されません。
つまりBerlin Stringsを所持していたとしても、先行価格を逃せばそれまでなのです。
€40(記事執筆時のレートで約5600円)も差がありますので、慎重に見極めましょう!


Berlin Strings EXPansion A: Special Bows I Overview
  • Teldex Studioでの録音
  • スル・タストのレガート
  • スル・ポンティチェロのレガート
  • ハーモニクスのコレクション
  • 1st Violins, 2nd Violins, Violasを収録
Berlin Strings EXPansion A: Special Bows I Patch List

1st Violins2nd ViolinsViolas
Col Legno
Flageolet Sustain
Flageolet Tremolo
Flageolet Staccato
Sul Ponticello Legato
Sul Ponticello Tremolo
Sul Ponticello Tremolo
Accented
Sul Ponticello Staccato
Sul Ponticello Sustain
Sul Tasto Legato
Sul Tasto Portato Short
Sul Tasto Portato Long
Sul Tasto Sustain Imm
Sul Tasto Sustain Soft
Sul Tasto Tremolo

Berlin Strings EXPansion A: Special Bows I Specifications

先行価格
€167.23
5月9日まで 
価格€209.24
マイクの数
3 / Close, Tree, Surround
(1st Vnのみコンマス分で+1) 
パッチの数45
サンプリングレート24bit 48kHz
サンプル容量
22.3GB / 圧縮時
48GB / 非圧縮時 
対応エンジンKontakt 5


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