2007年11月29日

肥満大国アメリカ

2007.02.21 14:29 | 肥満.健診.予防接種.禁煙 | 外傷.穿通性/ 脊髄.脊椎. | Tai-chan | 推薦数 : 6

肥満症手術+圧迫骨折

昨日外来に来た超病的肥満の患者さんをBariatric surgery肥満症治療手術(胃の縮小手術やバイパス手術が検討)に初めて紹介した。
http://www.genryou-syujyutsu.com/index.html
アメリカでは、年間30万人が肥満が原因で死亡している。胸椎12番目の椎体が圧迫骨折をおこして激痛をきたし、ペインクリニックに通ってもよくならない。経皮的椎体形成術の適応で紹介となり、骨折した椎体に針をX線透視下に刺して骨セメントを入れて痛みをとる治療を昨年11月に行った。アメリカではかなり普及した治療法である。日本でも行われているが施設は限られている。http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/keihi.htm
90%の患者さんには効果があるし、痛みのクリニックでどんな治療をしても効かない人こそ適応はあると思う。簡単に言えば、圧迫骨折に一致した部分を押して飛び上がるように痛がる人は適応がある。日本では保険適応外であり費用が気になるところ。実際治療を受けた患者さんのブログ。
http://blog.drecom.jp/mariko4649/archive/715
効かなかった人の外来でのフォローが大変。昨日は1時間以上話をして、結局出した結論が痩せよう!骨セメントを使ったところで肥満がそのままであれば効果はない。食生活を聞いてみると子供の頃から食育を受けずに育ったのかしら?と疑うコメントの数々。今更栄養指導しても遅い。まずは、病的肥満を治さないと脊椎への負担は軽減できない。Bariatric surger外来紹介、今日適応ありで手術を検討すると返事がきた。痛みが強く、全身麻酔下にMRIを撮ったような人の手術って考えただけでも周術期の管理は大変だろう。
アメリカで経皮的椎体形成術の死体を使った研修を受け、その後実際臨床でも経験した。外来で整形外科、ペインクリニックから紹介されても病的肥満の人には慎重であるべきで、肥満治療、他の痛みをとる方法がないかを検討している。FDA(日本で言えば厚生労働省に相当)からの警告もあり、適応は慎重になる。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_546.htm

胸腰椎圧迫骨折の痛みで動けなくなって、寝たきりになってしまうまでもいかなくてもADLがかなり悪くなってしまう患者さんってたくさんいますよね。
経皮的椎体形成術はその福音となるものなのでしょうか?
勉強不足でもうしわけありません。
written by 北海道脳外科見習い / 2007.02.22 19:13
北海道脳外科見習い先生、コメントありがとうございます。痛みがとれて歩けるようになりADLはアップする方もいらっしゃいます。日本人には病的肥満の割合が少ないから適応となる患者さんは結構いらっしゃるはずです。アメリカ人は超肥満患者が多く、圧迫骨折を治療しても根本を治療しないと痛みがとれないケース、今回上記を紹介させて頂きました。日本ではあまり参考にならないかもしれませんが、、、
written by Tai-chan / 2007.02.23 04:54


2006.12.07 11:09 | 肥満.健診.予防接種.禁煙 | Tai-chan | 推薦数 : 1
肥満米人に対する大腿動脈穿刺

穿刺の前に十分、大腿骨頭と大腿動脈の分岐の関係を予め確認しておき、透視を見ながら皮膚および大腿動脈の穿刺点を想定しておかないと大変である。
日本に居る時は穿刺で苦労することは狭窄病変のある人以外、あまりなかったと思う。ところが肥満大国アメリカでは、この術前チェックが極めて大切。鼠径靱帯の高さに個人差があることは分かっているが、太り過ぎていて鼠径がもっこりして、最初見た時これは何だ!と仰天した。日本人と明らかに体の作りが違う。穿刺とは関係ないが、椎骨動脈も日本人に比べて太い印象がある。予めエコーやドップラーでマーキングしておきたい位だ。
全例、モスキートを皮膚の上に置いて透視下に穿刺する位置を想定し、そこから局所麻酔下に皮膚切開、軟部組織を剥離してから穿刺している。long sheathをルーチンに使用しており、必ず術前後で腸骨動脈撮影を行う。血管内治療で必ずヘパリン(破裂動脈瘤以外)を使用するため、動脈を完全に上下に貫くと血腫を作るから注意しろ(single wall techniqueでやれ!)と上司から言われているので、当然これも気を付けている
http://www-md.info.pmda.go.jp/ygo/pack/21600BZY00300000_A_01_01/21600BZY00300000_A_01_01?view=body
1. Posted by Minomino 2006年10月21日 14:37
初めまして。
私も同様な経験がございます。
といっても対象は欧米人ではなく、日本人ですが。
確かに体格がふくよかな人は下手をすると動脈の拍動も一点しか触知できないかたもおりますものね。
エコーでマーキングをするというのは良い考えで、かつ重要な前検査(ASO等で狭窄があるかもしれませんし)とも思いますが、なかなかそこまでは・・・

2. Posted by 管理人 2006年10月22日 03:16
Minominoさんコメントありがとうございます。実際、エコーを使用している施設がアメリカ内にはあります。そこまでしないといけない症例にはまだ出会っていないのが幸いです。
written by Tai-chan / 2006.12.20 17:01


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