【大学受験 英語】大学入試が変わる!新テストに向けての英語対策は?
前パートでは、2020年以降に開始が検討されている、聞く・話す含む4技能英語試験、小学校からの英語教育導入、中学受験における英語試験の導入といった英語教育の変更点をお伝えしました。ここでは、英語教育改革を見据えた具体的な英語勉強方法についてお伝えします。

リスニング試験対策は? TOEFL、IELTS方式に慣れよう

「聞く・話す」試験は、今まで英語資格試験を運営してきた実績のあるTOEFL、IELTSといった民間英語試験を参考に構成される可能性が高いと思われます。

例えば、TOEFLやIELTSのリスニングでは、センター試験やTOEICのようにマーク式で解答を選ぶだけではなく、文章構成能力や正確なスペリングが書けるといった総合能力が必要です。例えば、あらかじめ与えられた文章を素早く読みながら、リスニングで内容を聞き、空欄を埋めるという作業が必要となります。

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(例: IELTSリスニングテスト・サンプルより一部抜粋)

従来のマーク式であれば、選択肢の中から解答を推測したり、全くわからなくても当てずっぽうに解答を選ぶことができましたが、そういった小手先のテクニックが通用し辛くなります。

さらに、新テストではコンピューター上で解答するCBT方式が濃厚ですので、スペリングが当っていないと例え聞き取れたとしても点数が貰えません。素早く正確にスペリングをタイピングできる練習も必要です。普段から、パソコンや携帯でSNSを使用している人は英語で発信して練習するのも一つです。また、マイクロソフトのワードや携帯では便利なスペルチェック機能がついていますので、自分がよく間違える単語を確認するのに有用です。さらに、あえて自動スペルチェックを外して文章を書く練習をする方法もTOEFL、IELTS試験勉強においてよく推奨されている学習方法です。

下記はIELTSの解答用紙ですが、全て手書きで、スペリングがあっていないと正解とみなされません。スペリングは米国式でも英国式でも正解となります。

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スピーキングテスト対策は?

新テストでは、例えば「紙の書籍と電子書籍のどちらが好きですか?」という質問に対して、1〜2分間話すことが求められるようです。共通試験なので、政治・経済といった込み入った問題ではなく、「大学へ行くべきかどうか」といったシンプルな問いが想定されます。これは、TOEFL、IELTSの試験方式と非常に類似しています。

学習方法としては、日々、日常生活で見聞きするニュースに対して、自分の意見を日本語でよいので、しっかり考える力を養うことが最初の一歩だと思います。

個人的には、ただ紙面の新聞を読むよりも、読者がコメントできるネットニュースを読む方が訓練になると思います。まずニュースを読んで、自分の意見を整理して、その上で読者コメント欄を読みます。すると、コメント欄には想定していなかった意外な角度からの意見や、対立する意見を持つ人の意見やその意見がどのくらいの人にサポートされているのかといった情報が得られます。

シンプルな問いに対して1〜2分解答しなければならないスピーキングテストでは、自分の主張を支持する意見だけではなく、反対意見も取り入れて発言するテクニックも有効ですので、普段から対立する意見にも目を向けると、より深い考察および解答ができます。

また、小さいお子さんをお持ちの親御さんは、例えば、子供に「りんごとバナナどちらが食べたいか?」といったシンプルな問いかけをする機会が多いのではないでしょうか。このとき、「りんご(あるいはバナナ)」と答えさせるだけではなく、「なぜそれが食べたいのか」「りんごは何産が好きか」「バナナはどこで生産されているのか」「どのようにして食べたいのか」というように、知識を深める機会を与え、さらに子供自身が「どうしてそれを食べたいのか」を論理的に考えて表現する力をつけさせるとよいでしょう。

ライティング対策は?

新テストでは国語で小論文が課されるようですが、英語においても同様に英文エッセイが課される可能性があります。

エッセイに関しても、スピーキング同様シンプルな問いかけに対して、数百字で論じる方式になることが予測されます。エッセイの書き方は、たくさんあるTOEFL、IELTS参考書にまとめられていますが、今後、新テスト対策本も多く出版されると思います。まず、店頭でTOEFL、IELTS参考書のライティング対策をざっと目を通すと概要がつかめるのではないでしょうか。

ライティングの論調は、
「導入で自分の意見→サポートする意見→反対意見→まとめ」
「導入で自分の意見→サポートする意見1→サポートする意見2→まとめ」
といったように、ある程度「型」が決まっています。

この論調は、スピーキング対策としても有用であり、社会にでてからも自分の意見を発信する際に有用ですのでぜひ身につけましょう。

ライティングやスピーキングは自己学習だけでは客観的な評価が困難ですので、今後、新テスト対策講座のあるオンラインレッスンや通学型の教室がたくさん出てくると思います。しかし、新テスト対策講座でなくても、普段のレッスンから上記のような点を意識して発言する力を養ったり、エッセイをチェックしてもらうこともできますので、積極的にレッスンを活用しましょう。

まとめ

ここでは、2020年に英語試験の方式が大幅に変更されるにあたり、具体的な勉強対策方法をお伝えしましたが、いかがでしたか?

総合的な力をつけるためには、従来のインプット型勉強だけではなく、どんどんアウトプットする力をつけることが必要ですが、日本の従来の英語教育はアウトプットの機会が圧倒的に少ないことが弱点とされています。ここでお伝えした勉強方法を取り入れながらオンライン英会話や通学型英語教室などでアウトプットの機会をどんどん設けることが2020年に向けての大きなアドバンテージとなるでしょう。