April 2009

April 22, 2009 07:59

遅ればせながら先日の企画に足を運んでくれたみなさんありがとうございました。
ゲストとバンドを除く純粋なお客さんが85人という事で僕らは大雑把に言えば100人以上の前で演奏出来たという事になります。通りで酸素が薄かった訳で。

出演してくれたバンドはみんな良いライブをしてくれて、特にハルトとモーニングスは本当に楽しそうに演奏してて笑顔になりました。最高でした。スカットルの奈良さんは生まれながらのスターな気がします。しかしとおるさんはなんであんなにカッコイイのだろうか。

とにかく来てくれた人が笑ってくれていたのが嬉しかった。久しぶりに会えた人も沢山いて、時間の流れと多少の成長を感じました。

僕らはというと演奏は完全にひどかったのですが、テンションだけは神がかっていたかと…。個人的にはもの凄く落ち込みました。ドラムに突っ込んだりしてめちゃめちゃ怒られたというのもあるのですが、何よりそういう事をすればする程喪失感に襲われるし大いに傷つくんですね僕は。でもそうせざるを得ない自分も居るわけで、なんだかバンドという表現を選んでいる事自体矛盾している様な気がしています。どうしたら良いか分からないけど伝えたい近づきたい触れ合いたいって気持ちが余りに前のめり過ぎてしまうのは、20歳にしては青すぎるだろうと。それが良い方向に向かう事もあるんだろうけど、現時点では内側に突き刺さってしまってちょっとキツいです。ギター触りたくないです。

次のライブは5月1日新宿JAMにて。the routxzとflight eggの企画です。JAMでやるのもJUGONZとやるのも久しぶりで楽しみです。お暇なら是非。

その次は5月15日渋谷乙で残響レコードプレゼンツのライブらしいです。

今日の埼玉は暑いみたいでちょっとげんなりしてます…。

April 20, 2009 20:17

 沢山の人に支えられてると思いました。自分は人を傷つけたり、多くの迷惑をかけたりどうしようもない人間ですが見守ってくれる事を願っています。
 音楽に対して自分の中で色々と整理をつけたいのですが、時間がそれを許してくれず次のライブがあります。

April 16, 2009 00:22

 彼女は悲しい事がある度、庭にブリキのおもちゃを置いていく。ぼーっとしながらそれを見ていると、まるで意思をもたないはずの彼らが、いつしか自分に語り掛けてくる様な気がしてくると言うのだ。
 僕はそれを気持ち悪いと思う。




April 12, 2009 18:49

 君は子供の頃なりたかった大人になれたか?

 芝がいつまでも続く広大な人工公園に、許されたい人達が長い長い列を作る。その列の先に居るマリア様は慈悲深い眼差しで彼らの頬を撫でる。
 幾ばくかの奇跡が彼らの中をすり抜け、煙の様に空へと消えていく。許しを乞う人々はそれをじっと見つめた後、大きな溜め息をついた。

「先生」
「ん、なんだ」
「先生は誰かの為に何かを出来ますか」
「出来ると思うよ」
「間違う事を、許せますか」
「許せると思っている」
「季節の早さについていけますか」
「ついていけるさ」
「先生は私とセックスをしたいと思いますか」
「したいと、思っている」

 いくつかの戦争があった。誰も幸せになれない、大きな戦争がいくつもあった。いつまでも冬が続いている様だった。ブリザードが吹き荒れる北の大陸で、百人の絵描きが死に、千人の羊飼いが海を渡り、三人の花嫁が母になった。そして、ようやく人々は、自分達が触れ合う事を求めているのだと気付いた。

「先生」
「どうした」
「触れ合いたいです」
「誰と?」
「先生と」
「いつ?」
「いま。いま触れ合いたいと思ったから、いま」
「何かを無くしてしまっても?」
「何かを無くしてしまっても」

 君は子供の頃なりたかった大人になれたか?たぶん僕はなれなかった。僕は僕が擦り減っていくのをただ見ていただけだからだ。
 そして今も、ただただボーっとしながら見ていたのだ。許されたいと願う人々を、一人の少女が母になるのを、触れ合う事を求める人達を。
 だから僕は決して許され様としないし、触れ合おうともしない、誰かになろうともしない。

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