この騒動をきっかけに急速に人々の価値観が分かれ始めている事を感じます。
今までの競争社会の価値観でいくのか、心を重視した調和に変えていけるのか。
1人1人が真剣に考えていくタイミングと言っても良いと思います。
私達の選択は子供(未来の日本)にも今まで以上に目に見える形で表れてきています。
ある学校で生徒の接触を避けさせるために、
傘をさして登校する(傘をさしていれば手をつないだり、肩が組めないからという理由)、
音楽の授業は歌を声に出さずに頭の中で歌っている気分になる練習をする、
休み時間も会話は禁止などの命令を出しているそうです。
また、このようなプリントが配布されていた事が周囲を驚かせました。
「学校に着用してくるマスクは政府に配布されたマスクを着用すること。
市販のマスクは禁止。政府からのマスクを忘れた生徒は特別教室で授業を受ける」
このプリントを配布している学校は生徒の数も多い学校です。
この学校に通っている子供の心は大丈夫だったのでしょうか。この学校は暴走した軍隊のようになってはいないでしょうか。
少なくとも私は辻堂・大船の稽古に来ていただく少年部にはこのような体験はしないでもらいたいと思います。
これほど極端な学校があるのかと思ってしまいますが、実際にこのような事例が起きています。
他の学校では自粛警察を生徒にやらせるという事まで起きています。
先生は自粛警察をやっているその生徒を褒めています。
生徒は嬉しかったのでしょうか。学校の取り組みは素晴らしいと話しているそうです。
ここまでくると洗脳されているのではないかと心配になります。本当の意味で子供の心を潰していると言えないでしょうか。
三密を守らない人は駄目、マスクをしない人は駄目と生徒同士で他人を非難して裁く事を覚えさせ、それを先生が褒めるという事が心にどのような影響を与えてしまうか真剣に考えたのでしょうか。
このような心の積み重ねが状況を更に悪化させてしまいます。
これらの問題は色々な理由があると思いますが、やはり一番気になるのは大人の心がすっかり不安や恐怖に呑まれてしまっているという事だと思います。子供が大人の心に巻き込まれています。
人間はそういう状態になると、真実を見ようとせず、上からの命令に疑問に思えなくなってしまうという事を教えてくれているように感じます。
不安が強い状態ではそれだけ更なる不安に同調するという事だと思います。
コロナだからこういう行動になった。というわけではないと思います。
子供は大人ほどに不安や恐怖を潜在的に持っていません。
その開かれた感性からしたら「新しい生活様式」など苦痛で仕方がないと思います。
子供は言葉にはできませんが大人以上に違和感を感じています。
大人は不安を元とした価値観に子供を染めないようにする事が本来のあり方ではないでしょうか。
今の社会の風潮に合わせるのが当たり前に感じるようになってしまったら、思考停止や恐怖によって疑問に感じられなくなっているという事でもあり、子供の未来は危ういものになると思います。
私達はそれらの大きな原因である競争社会を調和の社会に変えていく必要があると思います。
日本は、心の調和によって個人も全体も本来の力を発揮していく文化です。
元々、日本人は素晴らしい調和力を持っています。
武道はそれを何よりも大切にします。
今の混乱期は様々なことが起きますが、こういう時こそ皆様と心を深める事で更なる調和を共有したいと思います。
稽古が皆様の励みとなれば嬉しいです。
いつも稽古にご参加いただきありがとうございます。
保護者様にはいつもお子様をお預けいただきありがとうございます。
