【温泉ソムリエのマーケティング5】
〜ネーミングで「メディアスパイラル」を〜

実を言うと、「温泉ソムリエ」とは僕が考えたネーミングではありません。

2002年に地元赤倉温泉では「うるおいの温泉街づくり事業」として足湯公園を造ったり、道路に植樹をしたり、赤倉温泉らしく道路を赤くするなどの整備をしました。

余談ですが、赤い道路は好評だったのですが、冬の凍結防止剤散布で塗料が溶けだすことが発覚しました。

雪が赤くなり、白い犬を散歩させると赤い犬になって帰って来るので(笑)、今は元の色に戻っています。

僕が全体のプランニングを任されたのですが、このようなハード整備の際にソフトも充実させようということで、赤倉温泉の人達で温泉の勉強会を始めたのです。

その際に、講師をしてくれた大学の先生から、「温泉のプロという意味で、温泉の勉強した人を温泉ソムリエなんて呼んだらどうか?」と言われました。

僕はすぐにピンときて、「これだ!」と思いました。

この先生は後日、「やっぱり湯探歩(ゆたんぽ)博士にしませんか?」と仰いました。

一応語呂合わせには理念を伴った意味はあったのですが、このネーミングでは、わざわざ説明をしなければわかりません。

マーケティング的には「温泉ソムリエ」の方が確実に普及すると思ったので、僕が「温泉ソムリエ」の名を採用して、地元向けの温泉ソムリエ認定セミナーを始めました。

ネーミングは変に語呂合わせをしないというのが成功のポイントだと思います。

「湯ムリエ」というアイデアもありましたが、語呂合わせとしては面白いものの、「温泉ソムリエ」のインパクトには敵いません。

あえて語呂合わせをせず、「温泉」と「ソムリエ」という皆が知っていることを組み合わせて、そのミスマッチで「温泉のソムリエって何!?」と思わせるのがポイントです。

このネーミングのお陰で、温泉ソムリエを立ち上げて以来、多くの取材をいただきました。

ネット社会が到来していましたが、「温泉」というあまりにも大きいワードでは、よほど資金力がある会社でないとサーチエンジンでトップに表示されません。

でも、「温泉ソムリエ」というニッチなワード、というか他ではほとんど使っていないネームならトップに表示させることは難しくありません。

このネットのトップ表示とテレビ、新聞などのメディアを利用するのです。

地元新聞で温泉ソムリエが紹介されると、興味を持った他の新聞社、テレビ・ラジオ局、雑誌社などが、ネットで「温泉ソムリエ」のワードで検索します。

そこに僕が作ったサイトがヒットし、次の取材をいただけることになるのです。

素人の手作り感満載のかっこいいサイトではありませんが、サイトのかっこ良さより「仕組み」の方が大切です。

このように「露出→ネット検索→取材→ネット検索→取材・・・」を繰り返し、徐々に全国紙、全国ネットのテレビ局、メジャー誌の目にも止まるようになります。

これを「メディアスパイラル」と勝手に名付けましたが、「メディアスパイラル」も「ネーミング」から始まっています。

ネーミングは、「それって何?」と思わせるのがポイントではないでしょうか?

皆様も温泉ソムリエになりませんか?
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温泉ソムリエ

※写真は赤倉温泉の植樹された赤い道路と足湯公園です。このハード整備事業に伴って温泉ソムリエが誕生しました。

本通り赤い道路足湯公園04