【温泉ソムリエのマーケティング8】
〜料金設定〜

温泉ソムリエ認定セミナーの受講料設定にあたっては、価値を下げない程度に安くしようと思いました。

〇〇ソムリエとしては「野菜ソムリエ」がモデル的存在です。

受講料は148,000円で、野菜ソムリエプロコースとなると320,500円です。

また「利き酒師」は、コースによりますが、57,800円〜138,100円です。
そして、以前は更新料が必要でした。

いずれもしっかりしたカリキュラムですから、この受講料は納得できるところです。

一方、温泉ソムリエは最短4時間で取得できるのですから、この2つの資格より受講料を1ケタ下げて、参加いただきやすくしたのです。

その際に具体的な料金設定のポリシーがありました。

人間は「自分が受け取る価格からは逃れにくい」という法則があります。

ラーメン店で数百円の商品を販売している方にとっては、1万円の商品は荷が重くて扱えないのです。

一方、旅館の方は万円単位の宿泊料金を設定していると、百円、千円単位のランチを始めた際、これだけ忙しくてこれだけしか収入がないのかと愕然とします。

もちろん、ランチで成功している旅館はありますし、旅館特有の「中抜け」というシフトを解消するために、朝からランチまで、ランチ後から夜までというシフトをつくるにはランチは有効です。

でも、やはり人それぞれやりやすい価格というものを持っているのです。

これは営業マンにも言えます。

営業が苦痛なら、自分の体質に合っていないのかもしれません。

月のノルマが1,000万円なら、1,000万円の商品を平均月に1回売るのと、1,000円の商品を1万個売るのとどちらが自分がやりやすいか。

それも会社選びの一つの方法かもしれません。

僕は家族だけでやっている小さな宿の主人でもありますが、1泊2食付で1万円が標準単価です。

1室2名様の発生件数が一番多いので、1部屋当たりの単価は2万円程度となります。

これが僕に合った単価で、100万円あげるから100人の前で講演してくれと言われても断ります。

1人当たりでは1万円になるのですが、お金を出す企業に100万円のメリットを提供できるかと考えると躊躇するのです。

僕が提供しやすい価値は、お金をいただく方からの2万円なのです。

そして、この約2万円の受講料は、宿泊料、交通費、その他消費の1人当たりの1回の旅行総消費額に近いのです。

つまり、温泉旅行をする方なら「出せる金額」なのです。

そこで、温泉ソムリエは「1回の旅行代金分で温泉ソムリエになれ、温泉ソムリエになると、その後の温泉の楽しみが10倍になる」とお伝えしています。

そして、ステップアップセミナーは通常のセミナーより安く設定しています。

次のステップに行こうという方は、更にお金が出してでも受講したいという方ですし、カリキュラムも更に充実させないといけません。

ですから本当は、カリキュラム的、商売的には野菜ソムリエの方が理にかなっているのです。

一方、温泉ソムリエは、温泉と入浴法の情報がすべて詰まった「オールインワン」のテキストを目指しているので、テキストが更新されない限りは基本的にステップアップセミナーも同じテキストを使います。

ですから、ステップアップセミナーの方が安いのです。

ただ、只今テキストを見直していますが、このままテキストを進化させ続けていくと、テキストが厚くなりすぎるので、ステップアップセミナーはテキストを分けるように編集中です。

20180824温泉ソムリエ桶と遠間旅館