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 女性でさえうっとりとしてしまうほど美しく、そして艶やかな姿で観客を魅了するのは、歌舞伎の女形(おやま)だ。女形が表現する女性のしぐさは、ある意味、本物の女性よりも美しいとされる。歌舞伎をよく知らない人でも、「坂東玉三郎」という名女形のことは知る人も多いだろう。

 このように、現在の歌舞伎は男だけで演じられるが、「その昔、歌舞伎は全員女が演じていた」といったら驚くだろうか。じつは女形はもちろん、すべて女だけで演じる「阿国(おくに)歌舞伎」が現代歌舞伎のルーツなのだ。

 1603(慶長8)年、京都では出雲阿国と呼ばれる女芸能者が、「かぶき踊り」と呼ばれる念仏踊りを興行化したのが歌舞伎の起源であり、男役もすべて女性が演じていた

のだ。つまり、男のみで演じられるいまの歌舞伎とは真逆のスタイルだ。では、なぜ歌舞伎がいまに至るような軌跡をたどったのか。

 女歌舞伎は、そのほとんどが遊女によって演じられ、観衆が注目したのは、彼女たちの官能的な演技だった。その盛況ぶりは、想像に足りるだろう。しかし、1629(寛永6)年には風俗を乱すとして、女歌舞伎の上演が禁止される。
 その後、「女でなければいいだろう」と苦肉の策で登場したのが、若くて美しい男の子が演じる「若衆歌舞伎」だった。

 しかし、女歌舞伎で好評を得ていた官能的な世界を引きずるかのように、芸そのものよりも色気を売る方向に進んでしまったことで、若衆歌舞伎もやがて幕を閉じることになる。

 そこで登場したのが「野郎歌舞伎」だ。
 野郎歌舞伎では、色気はご法度。女形も若い美しさに頼るのではなく、役者の演技力によって観衆を魅了するしかなかった。若衆歌舞伎のトレードマークだった色気ただよう前髪もスッキリと切り、まさに”野郎頭”になった成人男子のみで演技を行なう。この芸一筋に磨き抜かれた「歌舞伎」は、徐々に観衆の心をとらえはじめ、現在のように多くの人々を魅了するすばらしい伝統芸能に発展していったのである。

 

 

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