
先月私の関わった社会的に重大な事件が、数日を経てmixiニュースのランキングで1位になったので、ブログを見て下さっている方にはその後の報告も兼ねて報告したい。まずは全文を掲載する。
以下がニュースの全文である。
先月末のとある休日の朝。車の数もまだ少ない7時頃、名古屋市中区の路上で天白区に住む男性会社員(27)の乗った自転車がパンクする事件が発生した。怪我人はいなかったもよう。
中区新栄の早朝7時を回った頃、まだ交通量の多くない名古屋高速の高架下で重傷を負い、一輪のタイヤがこの世を去った。タイヤは未だ生後3ヶ月足らずの幼輪であるにも関わらず、月に1度空気補充が必要なこと以外は、全く手のかからない。今時珍しい良い子であったと、男性会社員は言う。
犯人は既に男性会社員の活躍により検挙されている。
その正体は鉄性のネジで、事件直後になんと被害者の表面に刺さったまま発見されていた。今回の事件の異常性の一端が伺える。
被害者のタイヤは腹部におよそ3ミリの穴が空くほどの重傷にも関わらず、事件直後10分間に渡り懸命に転がり続け、なんと男性会社員を新栄から丸の内まで運んだという。
しかし必死の走行も実らず、目的地まであと2キロの地点で絶命した。
奇しくもその場所は、男性会社員とタイヤが初めて出会ったサイクルショップの目の前であった。何か不思議な力を感じずにはいられない。掲示板で活動するネットユーザーの間では「2人の運命に感動」「パンク後もよく転がった…そこまで出来るなんて」「刺さり方がおかしいし黒幕がいるかもしれない」「ネジのことが嫌いになった」等の反響を呼んでいる。(中日新聞)
とここまでは既報済みだが、この後に続報がある。とある機関の男性が、掲示板でも話題となった“黒幕”の存在を追及したのだ。
このとある機関とはサイクルショップ「ワイズロード」。追及した男性はこのショップの店員である。
男性会社員、すなわち私とタイヤが出会い、別れた店の名前である。
ことの発端は事件の夜、私がワイズロードへ復活祭(俗にパンク修理と言われる行いに多大な喜びを交えたもの)に出向いた時のことだ。
店員「どこで踏まれました?」
私「新栄辺りの路上です」
店員「故意に…空けられた可能性は?」
私「走行中に急に音が変わりましたのでそれは…」
店員「つまりイタズラではないと?」
私「そうですね」
店員「だとしたら…都市伝説モノですよ…」
私「有り得ないということですか?
店員「これ…見て下さい」
私「…」
店員「タイヤの中央寄りにね、真っ直ぐ刺さってる…一体どうやって?」
私「確かに」
店員「これを垂直に踏んだって言うならですよ?」
私「はい」
店員「誰かが下から支えて無いと…ね。地底人とかが」
私「地底人…地底人ですか…いや、あるかもしれないですね、地底人!」
店員「いや、それは違います。だって地底人ほんとは居ませんから。」
私「…(おれへんのかい!うぉーい!)」
店員「…」
私「…じゃあ誰…なんですかね?」
店員「モグラ…ですかね」
私「モグラは…実際にいますからね。モグラはいる」
店員「まぁモグラですね」
私「うわぁ黒幕モグラかぁ…アスファルトの隙間からこう…ね。こう手をね。(良いからはよ直して!ほんで帰らせて貰うわ!)」
店員「あっ直りました」
私「どうもありがとうございました」