2016年04月

では後編いきたいと思います。
前編では国内モデルとベトナムモデルの大きな違いを解説しましたが、
今回は個人的に思う小さい違いと
日本の法では整備不良にあたる部分について書きます。
前編で述べた通りスーパードリームは輸入してそのままでは日本の法では整備不良です。

先ずは
大まかにフロントからリアに向かって説明していきます
法に触れる部分も合わせて解説。

国内モデルでは省略されている
車幅灯とかポジションと呼ばれているライトがついています。
それに伴い、ライトスイッチがついてます。
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これはタイカブにも国内カブにも無い部品です。

しかし
1998年以降に製造された二輪車は
道路運送車両法保安基準32条で規定されている通り
簡単に説明しますが
エンジンがかかってる時はハイビームかロービームが絶対に点かないとダメよって事です。

スイッチを着ける事、着いている事自体は違反ではないのですが、
エンジンがかかっている状態でライトがOFFに出来る状態だと整備不良だから公道で走れないって事になります。

私の対策事例を後日書きますが、この部品は無効化する必要があります。


メーター回り
キャブなので勿論エンジンチェックランプはありません
ウインカーのランプも位置が違います
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車名ロゴなどなくシンプル
タイカブだとニュートラルと1〜4速までシフトインジケーターがあるんですが
ベトナムカブではTOPとニュートラルのみです
国内カブはニュートラルのみ
メーターにEDとありますが現時点ではなんの略称なのか謎です

本当に悩んでるおじさん達の為にここでEDという略称を利用して
ギャグを挟むのは慎みたいと思います。

次、
上記で述べたポジションランプと
フロントのエンブレム部分(ホーンが着いているとこ)がメッキ
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エンブレム部分は国内モデル、タイカブだとボディ同色の塗装です。
このへん好みが分かれそうですが個人的にメッキの方がいいかな(親心)
因みにこの型の初期スーパードリームのヘッドライトバルブはなんか昔バイクによくあったナツメ球みたいなバルブらしいんですが
現行は普通のH4ハロゲンです
どこらへんの年式で切り替わってるのかわかりません


フロントフェンダー
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形状は国内カブと同じなんですが、前回の最初の写真で気づいた方は原付二種に成通しているか遵法精神の高い方でしょう。
そうです、原付二種にはフロントフェンダーに白いライン、リアフェンダーに三角マークを着ける義務があります。
まあこの義務ってのは製造元に与えられた義務であって、
最初から着いていないバイクに関して罰則などはありませんし、公道を走っても個人的な違反にはなりません。
だからといって剥がすと色々面倒な事になります。
これの私なりの対策や考えに関しても後日書きます。

車体にはSuperDreamという車名入りのデカール、サイドにはストライプのデカール
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地味過ぎず派手過ぎない感じでよいのではないでしょうか。
国内モデルだとサイドカバーにSuperCUBのデカールが貼ってあります。
因みにスーパードリームは車体色が違うとデカールの種類も変わります。
マルーンはマルーン専用のデカール
ベージュとターコイズっぽいのが縦ライン基調のパターン違いデカール
ブラックとレッドはデカールは無しでサイドカバーに
DREAMというメッキエンブレムが着きます。

リアサスペンションは乗車定員に応じて切り替え可能です
構造はよくあるスプリングプリロード可変式です

一人乗車
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二名乗車
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たまに子供を乗せて走りますが、まだ体重が軽い(私65kg+20kg弱)ので二名モードだと段差で硬い印象です。
米30kg+αを積んで走った時は二名乗車モードの方が段差がスムーズでしたがそれでも少し硬いような。
まあ積載上限の60kg近く積んで走るか大人二名であれば恩恵が受けられるのかも。

国内カブにはありませんが、ベトナムやタイ、中国あたりのアジア圏のバイクだと125クラスでも当たり前のようについてます。
これも文化の違いでしょうかね。


またタンデムステップの仕様が違います。
国内モデルがスイングアームに取ってつけたようにタンデムステップが着いているのに対し
専用のステー付きのしっかりしたタンデムステップがついています

ベトナムはタンデムシートに可変リアサスにしっかりしたタンデムステップ
国内はシングルシートに固定リアサス、オマケ程度のタンデムステップ
文化というかカブの使い方、需要の違いでここまで違います。
ベトナムとタイは明らかに人をのせる事を基準に考えられていますね。

ついでにサイド回りの説明もすると


これが国内
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こっちがベトナム
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はっきりわかるのはマフラーガードのチープさ
国内カブはクロームメッキですが
ベトナムカブは見ての通りプラスチック製です
まあコストダウンを狙っての事でしょう

キックペダル
国内はクロームメッキ
ベトナムはユニクロメッキ(多分)にラバーが巻いてあります
見た目ならクロームメッキ、機能ならラバーってとこでしょうか
キックスターター好きの私としては
クロームメッキにラバーを被せて欲しかったですが
ラバーが被せてある部分は金属部分が細く、
単純に国内キックにラバーを被せたって物ではないので
ラバーのみの移植はできないっぽい
スイングする先っぽ部分だけ変えるとかならできそう。やらんけど

ベトナムカブには右のみステップ内側にエンジンガードというか足ガードがついてます
サンダルで乗っても足がアッチッチになりません
いや、ガードついた上で靴でも熱が伝わって来るので相当熱いど


センタースタンドはおそらく共通ですが
サイドスタンドは
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こんなかんじでパイプをプレスで成形しただけの極めてシンプルな物
国内カブには戻し忘れた時に最初の左コーナーで自動でひっこんでくれる親切サポートゴムがついてます

タイヤ
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INOUEです。井上。
あまり馴染みが無いという方も多いでしょうが
IRCというと知ってる方もいるでしょうか?
井上ゴム工業という老舗らしいです
Made in Vietnam

国内カブはチェンシン(CST)らしいです

パターンはこんな感じ
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まあ、普通のビジバイタイヤでしょう
耐久性がありそうって事以外特筆すべき所はないな
今後も特にハイグリップとかに変える予定は無いですがブロックタイヤにはちょっと興味あったり

シート下、タンク回り
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当然ですが燃料ポンプはありません
タンクキャップに鍵が無いのは、キーが必要なシートロックがあるためです(リアの左サイドカバーに鍵穴があります)
それに伴って画像ではわかりにくいですが
シートのヒンジ付け根にメットホルダーになるフックが2つついています

またベトナムのエバポレーション規制なのか
チャコールキャニスターとかベーパーコレクターという気化したガソリンを集める部品が着いているみたいです
(タンクキャップの後ろあたりから出てる黒いホースをたどるとあるっぽい)
国内カブに着いているかどうかは知らん


最後に一番の問題児テールランプ
テールランプというかウインカー一体のテールランプユニット
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ここでは簡単に説明しますが
日本国内の法で指定されている
ウインカーの中心部の幅15cm以上あるかないかってところでかなりあやしいです。

この為、国内カブは純正で別体ウインカーを取り付けてある訳です

ここの部分は国内でベトナムカブを胸を張って乗る為の
必ず越えなければならない山です。


そこで次回はリア回りの適法化について私の事例を書きたいと思います。


以上が現時点で自分が知っている現行国内カブ(JA10)とベトナムカブ(JA270)の違い、
ベトナムカブの適法化しなければならない部分でした。
んじゃまた。

いかがお過ごしでしょうか。
まず最初に言っておきますがこの記事はオシャレな写真が沢山あって、
用語など親切丁寧に解説してて、
文才のある人が書いたような読みやすい記事ではないのでご了承下さい。
長文になりそうなので前編後編に分けて書こうと思います。

※注意 スーパードリーム110は輸入した時点(純正、無改造)では日本の法律に適法しない(整備不良)ので改良が必要です。

今日は私の足であり相棒でもある
スーパードリーム110のお話
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え、カブじゃね?

と思われた方。
そうですカブです。

正確には
ベトナムホンダがベトナム向けに販売している
スーパーカブ110で
あちらではスーパードリームという名前で販売されてます。
スーパードリーム110と表記しているのをよく見かけますが、車名に110はつかないみたいです。
工場はベトナムのどっかです(適当)

因みに日本国内向けモデルの普通のスーパーカブ(AA04とJA10)は中国工場で作られてるみたいです。
それを嫌ってか、前モデルのJA07を狙って買ったり、
「JA07は最後の国産!」と崇める風潮があるようです。知らんけど
でも中国製を少し敬遠する気持ちわからんでもない。
あと前モデルは丸目なのもレトロ好きからは重宝がられる要因でもあるでしょうな。


我がスーパードリームの型式はJA270
JA27と表記されてる場合もあります。

黄色やピンクのカブでお馴染みのタイホンダのスーパーカブの型式はよくわかりません。
タイホンダはスーパーカブとドリーム110iって二種類あるしよくわからない…
わかったのはタイカブのカラーリングがめっちゃポップって事


話を戻して
ベトナムホンダのメーカーホームページを見る限り110cc一本での販売のようす。
平成28年4月現在ですと
カラーバリエーションは
マルーン、ベージュ、ブラック、赤っぽいやつ、ターコイズっぽいやつ
となってます。
私のはマルーンです。

詳しくはベトナムホンダのホームページ(リンク)で見ていただきたい。

ベトナム語には馴染みがない方が多いと思いますが
適当にタブをクリックするとカラバリやスペックなんかが見られます(丸投げ)

余談ですがモバイル版だけなのかChromeの翻訳ってベトナム対応してないんですね。
タイ語は翻訳してくれるのに。


さて本題
この記事ではスーパーカブとスーパードリームの違いをちゃちゃっと書いていこうと思います。
タイカブについては知ったこっちゃねえ自分で調べろよくわからないので割愛。

まず見た目と機能の大きな違いとして
スーパーカブはシングルシートですが
スーパードリームはロングシートです。

ネットでちらほらカブのロングシートカスタムなんかを見ますので
一定の需要があるのでしょうが、純正で備えた大きな荷台がカブの利点の一つでもあると思うので
なんだか文化の違いを感じますね。
タイカブも標準ロングシートです。

バイク王国ベトナムのホーチミンでは成人の殆どがバイクを保有している計算になるそうで、
あちらでバイクと言えばファミリーカーみたいなもの。
子供は乗車定員に含まれないので、4人5人乗りなんて当たり前の世界です。
実際にドリームのサイドのデカールには
「Family vehicle」の文字。
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国内カブとタイカブがPGM-FI(電子式燃料噴射)、所謂インジェクションなのに対して
ドリームはキャブレター(機械式燃料噴射)です。

チラリ
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このご時世にキャブて…

ただ私はキャブレターがFIの下位互換とは決して思いません。
キャブレターにはキャブレターの良い所がある!
まあFIに劣ってる所の方が多いような気がするけど…

スーパーカブ110(JA10)
最大馬力 5.9kw[8.0PS]/7500rpm
最大トルク 8.5N.m[0.87kgf.m]/5500rpm


スーパードリーム(JA270)
最大馬力 5.64kw[7.7PS]/7500rpm
最大トルク 8.32N.m[0.85kgf.m]/3500rpm

パワー、トルクでは僅かに劣るのですが、
なんと最大トルク発生回転数が2000回転も低い数値となっています
500回転の差とかなら誤差の範囲ですが
2000回転も下から最大トルクを発生させるとなると目を見張るものがあります。

こういうバイクだと低回転域で最大トルクを発生させてくれるに越した事はない気がしますが、
好みの問題でしょうかね?

スペックヲタではないんですが、この差はなかなかのアドバンテージでないかと思われます。
ちょっと国内カブと乗り比べてみたい気がします。

低回転域で最大トルクを発生させるという事は
スプロケチューンでハイギアード化するのにも向いているのではないかと馬鹿ながら考えています。

正直60km/h以上出す事はないんですが(まあ法的にも出す場面はほぼ無いです)
60km/hで巡航しててもう少し静かに走りてぇ…って感じと
ローギアのあまりの出番の無さに
ドライブだけでもスプロケを変えようかなぁとか考えてます。



まあこのくらいが大きな違いだと思います。

次回は細かい(主観)違いについて書きたいと思います。
人によっては「それ小さい違いか?」ってのもあると思います。

あとこれは大きな問題ですが今回書けなかった
日本の公道を走る為に必要な加工や法的な話もさせていただきます。

それではごきげんよう。


28.8.29追記
ベトナムホンダリンク切れしてましたすみません
スーパードリームのページに飛ぶようにしていると更新された場合リンク切れしやすいので
トップページに飛ぶようにしました。
お手数ですがベトナム語をかき分けてスーパードリームに辿り着ける事をお祈りしています。(本当は祈ってません)

いや〜
やっぱブログって続かないなー
でも継続は力なり

まあこのタイトルを見ていただくとわかる通り
続かないフラグが立ってます

すんごい期間は開いたけどボチボチ書いてこうかな

まあ今日はお酒飲んでて酔ってるから
あんまり書かないけど

いっぱいブログネタあるからね

このブログはSNSとかで知り合いに言わない事にしてるから
なんだって好きな事書こうと思ってる

日本のどっかの数人の誰かが読んでると思って適当に書きます

良いお年を。

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