☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
Nさんのエピソード10はこちらです。
Nさん ~エピソード11~
盲ろう(視覚障害と聴覚障害)の障がいがあります。
意思のしっかりした、笑顔のかわいいNさんです。
地域のセンターで学習しています。
~講師のある日の記録より~
「給料」
Nさんが通われている福祉園から
「報償金」として1200円が支払われる。
3月のお楽しみ会に充当されるそうだが、
今回はそのことを題材とした。
「報償金」として1200円が支払われる。
3月のお楽しみ会に充当されるそうだが、
今回はそのことを題材とした。
福祉園では「お仕事のごほうび」と説明をされたそうだが、
授業ではあえて「給料」という言葉を使い、定義づけをする。
授業ではあえて「給料」という言葉を使い、定義づけをする。
給料は労働の成果であること、給料は自分(Nさん)が得たお金なので
自分の意思で使うことができるお金であること、
社会には給料をもらっている人ともらっていない人がいること、
給料のもらい方にも様々な方法(月収、日収、ときどき?)があること…などを
指文字、点字で話をする。
とても興味があり、ときおり表情を崩しながら聞き入っている。
自分の意思で使うことができるお金であること、
社会には給料をもらっている人ともらっていない人がいること、
給料のもらい方にも様々な方法(月収、日収、ときどき?)があること…などを
指文字、点字で話をする。
とても興味があり、ときおり表情を崩しながら聞き入っている。
Nさんのママのお仕事は何? → Nさん「ない」
Nさんのママは給料をもらっていますか? → 「もらっていない」
Nさんのパパのお仕事は何? → 「先生」
Nさんのパパは給料をもらっていますか? → 「はい」
Nさんのパパの給料はいくら? → 「知らない」
Nさんのママは給料をもらっていますか? → 「もらっていない」
Nさんのパパのお仕事は何? → 「先生」
Nさんのパパは給料をもらっていますか? → 「はい」
Nさんのパパの給料はいくら? → 「知らない」
「パパの給料」は宿題とし、額を聞いたそうだが「秘密」と言われ、
私にもにやにやして言おうとしない。
私が数符を示して誘導すると、困って怒ることはなく、余裕の表情だった。
私にもにやにやして言おうとしない。
私が数符を示して誘導すると、困って怒ることはなく、余裕の表情だった。
講師メモ:
給料で何を買おうか、という話はイメージがつきにくいのか、
困った表情だった。
さらなる経験を広げていくきっかけになった。
母親の仕事も「ない」と答えたので、
「専業主婦」についても話題がひろがり、
家事などの実際にも視野が広がるといいなぁと思う。
給料で何を買おうか、という話はイメージがつきにくいのか、
困った表情だった。
さらなる経験を広げていくきっかけになった。
母親の仕事も「ない」と答えたので、
「専業主婦」についても話題がひろがり、
家事などの実際にも視野が広がるといいなぁと思う。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
講師が訪問して、生涯学習を支援します。自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。