2015年03月

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
    Aさんのエピソード6こちらす。

さん ~エピソード7~
 
重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。
 
~講師のある日の記録より~

絵本作りを始める前に、詩を書いた障がいのある男の子
(現在、支援学校高等部訪問学級在学中)
の書いた「こころ詩」という詩集を参考に、思ったことを書いて
絵を添えてもいいし、絵を先に描いて言葉を書き加えて
もいいし、コラージュをしてそこにイメージを書いてもいい、
という、3パターンを提示。
Aさんは、絵が好きなので、絵を描いて言葉を書くを選択。
 
30分程集中して、いるかと、人魚の絵を描き、人魚に
「リトルマー」と書いたときに痙攣する発作が起こったため、
しばらく中断。ふるえが止まらないのと、ちょうど時間が
来たので、休憩。
絵本は自宅でも作業できるように、自宅保管。
 
講師メモ:
痙攣発作は、軽く痙攣し始めて、大きな発作に至らないときは、
Aさん本人も痙攣を感じているとのことで、でも、自分で
止められないため、苦しいとのことであった。

今日は、途中発作の症状(痙攣、1点を見つめる)
いくつか見られたが、全行程を終えることができた。
絵本作りには課題を感じている。画材の工夫、作り方の工夫は、
今後の課題。(ペンの質の改善、スタンプを用いる、など)

発作が落ち着いたときに、「Aさん大丈夫?」の声かけに、
「指パッチン」をするRさん。
とてもいい音がなるので、私も驚いてほめると、本人も嬉しくて、
連続指パッチンを披露してくれた。
発作後とは思えない、Aさんのチャーミングな姿に一同笑顔。


☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆
 
訪問大学『おおきなき』とは・・・
 
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

 「ちゃんとわかっているんだよ」はこちらです
 「ちゃんと知りたいんだよ」はこちらです
 
episode 13
 
「ちゃんとわかっているんだよ 2」
 
私の職場にいるほとんど全盲の視覚障害のある男性が、
車いすの女性職員に、落としたペンを拾ってもらいました。
視覚障害のある方は、物を落としたときも、音やその落とした
瞬間の状況の感覚で、落ちた方向や距離などを予想し、
床を広く掃くように手で触って、自分で見つけることも多いの
ですが、あまり音がしない材質の床のときや、落としたことに
気がつかないで時間がたってから「ない」と気がついたときは、
見える人に探して拾ってもらうことをお願いするのです。
彼は拾ってくれた女性職員にお礼を言うときに
「○○さんって、結構身体の動きは機敏なんですねぇ」
と言いました。

確かにそうなのです。
同じ職場にいる、非常にゆっくりしか身体を動かすことの
できない車いすの男性に比べると、軽度の頚椎損傷の彼女は、
手の指先に少々麻痺があるものの、身体全体の動きや
もはや身体の一部と化している車いすさばきは、
車いすではない私なんかよりも、むしろ相当に機敏でみごと
なのです。
 
でも、目が見えない方が「あなたは動きが機敏ですねぇ」
という指摘をすることは私にはとても不思議で、その言葉が
耳に入った瞬間「え?」と思い、振り向いてしまいました。
そして「彼女の動きが機敏だって、どうしてわかるの?!」
と思わず聞いた私に、その視覚障害のある男性は、あっさりと
答えました。
 
「落とした物を拾ってもらうことを頼んでからの、相手の
返事をしてくれた位置から自分のところに近づいて来る
速度(時間)と、拾ってくれている気配があってから自分の
手にそれが渡されるまでにかかる時間でわかるよ」
 
うー ん、なるほど~!
ゆっくりしか動けない人に、同じことを頼んだときとの明らかな
違いで、相手の障害の程度、身体の状態をつかんだのですね。
 
そういえば視覚障害のある方って、視覚以外の感覚がすごく
研ぎ澄まされていて、音や触覚や空気の温度、流れひとつから、
状況を的確に判断する力が、びっくりするほどあります。
別の全盲の方がちょっと外に行って戻って来たときに
「今日は曇っているんですね」
と言われたときも、私はびっくりしました。
「はい。」と答えて終わらせることのできないコメントです。
 
「そうですけど、どうして?」
 
私は、ちょっとヘンな返事をしてしまいます。
その方の場合は、目の上にあたる光の強さで、昼間は
今太陽が出ているのか、出ていないのかがわかるのだそうです。
もちろん人によるとは思いますが、私は、視覚障害のある方と
一緒に働くこの職場で 、「どうしてわかるの?!」という
驚きの言葉を何度言ったことかわかりません。
そして、理由を聞けばいちいち納得できるのですが、
見え方・感じ方に関しては健常者の私が持つ思い込みや
できるできないの判断を決める線を、どれだけ狭いところで
引いているのかを、そのたびに思い知るのです。
 
相手がぜんぜん見えないからって、私たちがもしスマホや
パソコン見ながら、その視覚障害の方の顔を見もしないで
適当に相槌を打ったりすると、それもきっと、全部わかってしまう
のでしょうね。

                             執筆者:事務局Y


「ちゃんとわかっているんだよ3」はこちらです

 


 トックンのアート館30

『 桜と冬眠から生き物たち 』


イメージ 1



絵:トックン


トックンのイラストが絵はがきになりました
ご注文方法はこちらになります


 
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
 
 トックン ♪
べッドの上で、左手でトラックボール、
右手でスイッチを使い、描いています。
Windowsのアクセサリの中の「ペイント」
というソフトを使っています。
インターネットで見つけた素材を参考にしたり、
オリジナルキャラクターを考え出したりしながら、
時間をかけて一つの作品を仕上げていきます。

トラックボールとは
パソコンのマウスの役割のものが土台に乗った球状になっており、
その土台の上で球を転がすと、その方向に
カーソルが
動くようになっています。

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
    Aさんのエピソード5こちらす。

Aさん ~エピソード6~
 
重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。
 
~講師のある日の記録より~

イルカの話題になる。
イルカの手話を交え、イルカの泳ぎを再現。
「イルカは背びれの形がみんな違うんだよ」
と説明すると、
「絵を書きたい」
と求め、大きなイルカの絵を書く。

背びれのカーブやギザギザを変えたイルカを私が描くと
Aさんも背びれの形を意識したイルカを描く。
横に向けた片手を円弧を描くように動かし、
時折ジャンプをしたり、海にもぐったり・・・表現を楽しむ。
 
講師メモ:
イルカの話から水泳の話になり、母親が是非Rさんを
泳がせたい…と言う。私の友人(理学療法士)が
医療ケアを必要としている子どもたちの水泳グループに
関わっているので、情報提供ができるように準備をしたい。

☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆
 
訪問大学『おおきなき』とは・・・
 
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。




☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
    Aさんのエピソード4こちらす。

Aさん ~エピソード5~
 
重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。
 
~講師のある日の記録より~

「サンキュー!タック!」(タック=ありがとう)

スウェーデン人の友人シャスティンと、スウェーデンに住んでいる
日本人の友人Mさんの特別講義。
Mさんのアイパッドの写真を見ながら、スウェーデンの自然、
食べ物、風景、生活などの説明を聞く。
 
写真を一枚ずつとても熱心に見ている。
「○○知ってる?」と問われると、「YES!」と英語で答える。
シャスティンの弟の名前がオロフだとの説明を聞くと、
Aさんはテレビを指差し、「アナと雪の女王」のDVD
見たことを話す。
映画の中に出てくる雪だるまの名前がオロフ。
みんなで大爆笑。
「鼻が人参なんだよね」

雪景色の写真では身を震わせ、「オーロラ」という。
北欧、寒さ、冬・・・からの連想。
写真に関連して、「ホワイト」「ブラック」「レッド」など、
色に関する英単語を連発する。
 
シャスティンさんとMさんが話すスウェーデン語が面白いのか、
くすくす笑っている。
「サンキュー、タック(ありがとう)」と投げキッス。
自分の手首につけていたお手製のブレスレットを
シャスティンさんにプレゼントする。

講師メモ:
発作が大きかったので、母親は覚醒するかとても心配
していたが、目覚めるととても表情も良く、意識も
はっきりとしていた。外国の人がくる…ということで
朝から楽しみにしていた様子。
授業中にもAさんからの発言はほとんどすべてが英語。
Aさんの的を射た英語の発言のたびにみんなで大爆笑
してしまった。
シャスティンさんは定年まで看護師をしていたので、
在宅医療に関心があり、母親との話も活発で、
それを聞くAさんの表情も変化関心に富み、
私が「ワオー」とリアクションをすると、
すぐに真似て肩をすくめて「ワオー」

夕食前にAさんが一人で書いたそうです。
イメージ 1

☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆
 
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