☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
Aさん ~エピソード7~
重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。
~講師のある日の記録より~
絵本作りを始める前に、詩を書いた障がいのある男の子
(現在、支援学校高等部訪問学級在学中)
の書いた「こころ詩」という詩集を参考に、思ったことを書いて
絵を添えてもいいし、絵を先に描いて言葉を書き加えて
もいいし、コラージュをしてそこにイメージを書いてもいい、
という、3パターンを提示。
Aさんは、絵が好きなので、絵を描いて言葉を書くを選択。
30分程集中して、いるかと、人魚の絵を描き、人魚に
「リトルマー」と書いたときに痙攣する発作が起こったため、
しばらく中断。ふるえが止まらないのと、ちょうど時間が
来たので、休憩。
絵本は自宅でも作業できるように、自宅保管。
講師メモ:
痙攣発作は、軽く痙攣し始めて、大きな発作に至らないときは、
Aさん本人も痙攣を感じているとのことで、でも、自分で
止められないため、苦しいとのことであった。
今日は、途中発作の症状(痙攣、1点を見つめる)が
いくつか見られたが、全行程を終えることができた。
絵本作りには課題を感じている。画材の工夫、作り方の工夫は、
今後の課題。(ペンの質の改善、スタンプを用いる、など)
発作が落ち着いたときに、「Aさん大丈夫?」の声かけに、
「指パッチン」をするRさん。
とてもいい音がなるので、私も驚いてほめると、本人も嬉しくて、
連続指パッチンを披露してくれた。
発作後とは思えない、Aさんのチャーミングな姿に一同笑顔。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
講師が訪問して、生涯学習を支援します。自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。