2015年04月


 トックンのアート館35

『 鯉のぼりとツバメ 』


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絵:トックン


トックンのイラストが絵はがきになりました
ご注文方法はこちらになります


 
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
 
 トックン ♪
べッドの上で、左手でトラックボール、
右手でスイッチを使い、描いています。
Windowsのアクセサリの中の「ペイント」
というソフトを使っています。
インターネットで見つけた素材を参考にしたり、
オリジナルキャラクターを考え出したりしながら、
時間をかけて一つの作品を仕上げていきます。

トラックボールとは
パソコンのマウスの役割のものが土台に乗った球状になっており、
その土台の上で球を転がすと、その方向に
カーソルが
動くようになっています。

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
    Nさんのエピソード14「美容室ふたたび」はこちらです。
     
Nさん ~エピソード15~
盲ろう(視覚障害と聴覚障害)の障がいがあります。
意思のしっかりした、笑顔のかわいいNさんです。
地域のセンターで学習しています。

~講師のある日の記録より~
 
聴覚障害の支援センター参観。
「訪問大学の勉強で聴覚センターに行きます。落ち着いて
センターの見学をし、説明を聞くことが今日の勉強です」
と車中で説明。
お出かけ気分で嬉しそうな表情で車に乗っていたが、
センターに到着すると、掌いっぱいに汗をかきだす。
Nさんは正直。
Nさんの手をぎゅっとじっくり握って「大丈夫だよ」の気持ちを伝える。
 
会議室でスタッフの概要説明を聞く。
席に着くとすぐに左手を示し、「通訳」を求めてくる。
Nさんが興味を持ちそうな内容は強調をして伝えると表情が変わる。

館内見学。
居室、浴室を見学し、トイレは実際に使用する。直接触れるものには
手をのばして確認する。
通訳ではなく、Nさんの説明をするときにはあえて声に出し、同行する
スタッフの方にその状況を理解してもらえるようにした。

食堂兼ホールでは地域の方々を対象とした手話講習会を開いていた。
急に多くの人に囲まれてしまったが、勧められた椅子に座ってよい表情を
していた(手は汗でびっしょりだったが…)。
案内をしてくださったスタッフの方が、講習会に参加していた職員や受講生に、
ローマ字式指文字を紹介してくれる。

作業をしている部屋に行く。
明らかに拒否を示し、部屋の中に入ろうとしない。
「今日は見学だからNさんは作業をしないよ。何をしているのかを教えて
もらうだけよ。」
との説明に、身体の力が抜ける。
Nさんの行動にスタッフが少し驚かれた表情を見せたので、ゆっくりとした
口調でNさんに説明をする。
 
見学終了後、落ち着いて見学ができたことを伝える。
「よくがんばりました」
すると、一度引っ込めた左手をまた示し、「それから?」と、褒め言葉を
さらに要求。
 
 
講師メモ:
Nさんが同居している祖父が高齢なため、母がNさんと一緒にいることが
できない状況が生じることを考え、利用できる機関の見学・登録。

これからNさんが生きていくために、母に頼らず過ごせる場所を探し、
家族と離れる時間も、Nさんが居心地のよい環境を探していきたい。

そして、このような機関で、母もNさんも、それぞれが「一人の見学者」
として過ごせるために、Nさんの情報をしっかり保障する通訳者の存在が
必要であることを、母にも、Nさんにも、伝えていきたい。


 
☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
    Nさんのエピソード13「初めての採血の準備」はこちらです。
    前回の美容室のお話は、こちらです。
 
Nさん ~エピソード14~
盲ろう(視覚障害と聴覚障害)の障がいがあります。
意思のしっかりした、笑顔のかわいいNさんです。
地域のセンターで学習しています。

~講師のある日の記録より~
 
「報告があるんだよね」
と母に促されるNさんはニヤニヤしているが、自分から話すというよりも
話して」と掌を広げてくる。
採血ができたことだとわかったので、ゴムで圧迫した上腕を手で握り、
横腹をつつくと身体をよじりながら声を出して笑う。
「がんばったの?」
「はい!」
 
美容室からの電話がかかってきて、貸しきり状態にできることがわかった。
「今日は訪問大学の校外学習です。これから美容室に行きます。
美容室のルールを守ることが今日の勉強です。」
と説明し、ケープを着ること、前髪を切るときには顔を上に上げること、
終わるまで椅子にゆっくり座っていること、を伝える。
前髪を意識させると自分から顔を上げる。持続することは難しいので
私があごを支えることを了解しあう。
「前髪を切るときに顔を上に上げると、前髪を綺麗に切ることができます。
前髪が綺麗に切れるとかわいくなります」
Nさんは「かわいい」という言葉が大好き。
 
前回と同じ美容室に移動。
状況を説明する。
落ち着いて椅子に座り、ケープを着て首にタオルを巻くことも受け入れていた。
髪のどこの部位を切っているのかを伝え、「前髪を切りますよ」と伝えたあと、
あごに手を添えて支える。前髪の意識は高く、何度も伝えるたびに嬉しそうに
顔を上に上げていた。あごを支えられることも受け入れていた。
カット終了後、椅子から立ち上がった後に裾の直しにも応じ、
「外は寒いから」とドライヤーにも嫌がらずに応じていた。
 
前回は手に汗をかいて緊張をしていた様子だったが、
今回は全く緊張していなかった。
 
講師メモ:
昨日、母が「明日は美容室に行こう」と誘うと、「明日は訪問大学で勉強をします」
とNさんに断られた・・・と母が嬉しそうに話していた。
カット終了後の不意な動き(手直し、ドライヤー)も説明を聞いて落ち着いて
受け入れることができたNさんの様子に、美容室のスタッフも喜び、
「暑くなったらシャンプーもしようね」と盛り上がる。
 
真っ暗な中、音もしない状況で、急に髪を触られたりドライヤーの風を
当てられたりすることは、どんなに怖いことかと想像する。
周りの状況をちゃんと伝えれば安心できることを、Nさんにも
周りの方にも知ってほしい。
 
☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが難しい方のご自宅を
講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと思っています。そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを深めていってほしいと
願っています。 詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

~お知らせ~

私が働いている学校(病院内の分教室)の生徒たちの
絵画・造形展がありますのでお知らせします。

ベッドサイドでの学習が中心にならざるを得ないのですが、
生徒たちは劇や美術の学習を通し胸の内の思いを表現し
続けています。
私は展覧会などあまり好きではないのですが、
表現する喜びを知った生徒たちの気持ちと地域にある
本格的なギャラリーの存在がうれしくて、ぜひともたくさんの方々に
来ていただきたいと思っています。
下記のリンクで見て、ぜひお出かけください!

ギャラリー青らんぎ


多摩地域のタウン紙[アサココ]70号(2015年4月16日発行)より
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ギャラリー名は「青らんぎ」。
ニュージーランド先住民の神話の兄弟の名。
「雲を貫くもの」という意味を持つ。
 
アオランギ、それは「雲を貫くもの」。
南太平洋ニュージーランドの先住民マオリの人々が大切にしてきた神話。
雲を貫くほど強く、そして季節や自然をすべて包み込むようにおおらかで優しい。
子どもたちが心のうちに秘めた、伝えたい思いをさまざまに表現する。 
いま、この「青らんぎ」の場が、作品=「ことば」たちの発露の場となる。
アオランギ、それは「雲を貫くもの」。

                                             木崎禎二

夢のような2日間でした。

東京都大田区にある流通センターで4月18日から19日の
2日間に
わたって開かれたキッズフェスタ(子どもの福祉用具展)は幕を閉じました。

マジカルトイボックスのイベントと違って、こんなに小さいスペースでいったい
どれだけのことができるのだろうと半信半疑でした。
私の担当はおもちゃの改造やスイッチの相談だったのですが、今回は
国分寺おもちゃ病院の角文喜院長と一緒ということもあり、不安はありません
でした。ただ、残念ながら、おもちゃを持参して会場にいらした方はほとんど
いませんでした。

おもちゃと絵本の部屋からは、スイッチとスイッチトイ(肢体不自由のある
お子さんが自分に合ったスイッチで動かせるように改造したおもちゃ)を
いくつか用意しました。
(マジカルトイボックスで私が学んだものがベースになっています。)

他にもたくさんのスイッチや玩具が用意されていました。
若手からベテランのSTの方がブースには入れず通路まであふれています。
そして、子どもたちがやってくるのを、「どの玩具で遊ぼうか」と考えながら
待っていて、ものすごい活気がありました。

キッズフェスタには、コミュニケーション支援に関するブースはほとんどなく、
子ども対象なのに子どもが楽しめるスペースがほとんどありませんでした。
だから、障がいのある子もない子も、STのブースに集結したかのようでした。
医療的ケアのあるお子さんもブース前に集まっていました。

数名の方とお話しする機会がありました。大田区近郊の方は一人もいなくて、
千葉、群馬、栃木、神奈川と遠方からお子さんのために何かいい道具や情報は
ないかとわざわざ来られていることに驚きました。
おもちゃと絵本の部屋から持っていったスイッチでおもちゃを動かし目を
輝かせているお子さんがいました。
パシフィックサプライさんにも来てもらって、
ピエゾスイッチで確実に自分で
入力していることを実感できていると思われるお子さんがいました。
お父さん、お母さんも目を見張っていました。

まだまだ私たちがお役にたてることが潜在的にあるような気がしました。
可能性が眠っていて、ちょっとしたきっかけで時間の使い方が変わり笑顔が
多くなるお子さんもいっぱいいそうな気がしています。
もちろん大変な思いで子育てしているお母さんやお父さんの表情がほころぶ
様子も目に浮かびます。

今後の自分の生き方を考えるきっかけにもなりました。
今回、キッズフェスタにかかわるきっかけを作ってくださったSTであり教員で
あるMさんに感謝しつつ、報告を終わります。



☆今回ブースで人気のあったおもちゃをいくつか紹介します。

ぐるぐるギアーズ(タカラトミー)
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*偶然タカラトミーの会社の方とお会いし、製造段階で肢体不自由の
お子さん向けにスイッチがつけられるように前向きに考えたいというお話を
伺いました。

RCビッグドラえもん(エポック社)(写真左下)
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The Amazing String Thing(入手はiWANT)
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クリップヒット(KORG)
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なお、当日展示した玩具やセミナーの資料などはこちらから見ることができます。
https://sites.google.com/site/stkizzufesuta/

相澤純一
 

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