2015年06月

☆ 訪問大学おおきなきのひととき ☆
Aさんの「ブレスレット作り1」こちら
 
Aさん

重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。

 
~講師のある日の記録より~
 
私が着いてすぐ、
「はやくやろう」
の一声からスタート(母と私、笑う)。
最近、毎回授業の最初に名言が多いAさん。
 
今日の流れを説明すると、ずっと調理続きだったので
「?」の表情だったが、ゴム編みキットを見せると目が輝き、
作業を始めると、もくもくと集中して取り組んでいた。

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私としては、ゴムをひっかけていく作業が、若干細やかな作業に
なるため、道具を使いこなせない場合はこの作業は
困難になると不安もあったが、要領をつかんでくると、
作業がスムーズになった。

私がサポートをしながら作業を進めると、
着々と出来上がっていくブレスレットを見て
れしさのあまり、ずっと笑顔でゴム編みを続けた。

ゴム編みができたので、
この課題はAさんに合っているものと分かり、安心した。

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アルバム作りでは、今年一年の写真を台紙に貼っていく作業をした。
母と共に、これまでの授業を写真で振り返り、Aさんにとっても
「出来事を思い出す」いい時間となった。


Aさんの作ってくれたブレスレットは
使う予定です。


 
☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆
 
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが
難しい方のご自宅を講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと
思っています。
そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを
深めていってほしいと願っています。
詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

☆ 訪問大学おおきなきのひととき ☆
Aさん前回の授業こちら
 
Aさん

重いてんかんを持つ生徒さん。
気管切開をしているので声を出しての会話に不自由がありますが、
明るくてチャーミングなAさんです。

 
~講師のある日の記録より~
 

私の長女がゴム編みのブレスレットに凝っており、
Aさんにも作ると言って託されたものがあったので、
今日の授業の最後にAさんにプレゼントした。

と同時に、Aさん宛の手紙を書き、
「Aさんも作ってみては?」
という内容だったので、Aさんにも薦めてみたところ、
本人も乗り気だったので、来月はブレスレット作りを
することになった。
 
道具を使う細かい作業のため、母との共同作業になるかと
思うが、了解を得て、次回挑戦予定。
 
講師メモ:
手の巧緻性(たくみに指先を使う能力)と作業レベルが
どのくらいAさんに合っているかが若干心配だが、
成功すると先々の可能性が広がるので、楽しみである。
 
 
☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆
 
訪問大学『おおきなき』とは・・・
障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが
難しい方のご自宅を講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと
思っています。
そして、
自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを
深めていってほしいと願っています。
詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

お知らせ

アロマタッチ x ミュージックセラピー
親子のワークショップVol.1
開 催

赤ちゃんも小学生も、男の子も女の子も、
障がいのある子もない子も、お父さんもおさんも、
親子で気持ちの和らぐひとときを
過ごしてみませんか?

詳しくは下記のチラシをご覧ください。
お待ちしております。


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合わせて、こちらも参加者募集中です

親子でアロマタッチ
~肢体不自由児のためのアロマタッチ~

親子で一緒にリラックスできる方法を探してみませんか?

お父さんやお母さんに実際に
アロマタッチを受けていただき、
そのあと、
お父さんやお母さんが
お子さまにアロマタッチをするときの仕方を
一緒に探っていくワークショップです。

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親子でアロマタッチ
~自閉症児のためのアロマタッチ~







自分の気持ちや感情を上手く伝えられずに、
ストレスを強く抱くことが多い
発達障害のある子どもたちの気持ちを
アロマで和らげたいという想いから始まった
アロマタッチ。
親子で一緒に感じてみませんか?

お父さんやお母さんに実際にアロマタッチを受けていただき、
そのあと、
お父さんやお母さんがお子さまにアロマタッチをするときの仕方を
一緒に探っていくワークショップです。

お子さんの好きな音楽、歌、お子さんの様子などを、
事前に伺わせてください。
お子さんが落ち着ける環境を作りたいと考えています。

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「扇風機で エンジョイ コミュニケーション1」 はこちらです


~ 扇風機で エンジョイ コミュニケーション 2 ~

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「ちょっと寒くなってきた。風邪ひいちゃう。遥可さん、もう扇風機止めて!」
と、私が要求する。
遥可さんすぐには止めてくれない。どうしようかと考えているように見える。
「本当に寒くなってきたー!」
「右側の赤いスイッチ押してください!」
と、繰り返し伝える。遥可さんはニヤニヤしている。
 
お母さんが
「どれくらい待ったらいいですか?」
と私に聞いた。
「どれくらい」に客観的な答えはないが、学校の授業中、スイッチ操作に
時間がかかっていると、教員の方が子どもの手を持ってスイッチを
押させてしまって、早くゴールにたどりつきたくなることはよくあることだ。
それでは、大人の側の自己満足になってしまう。
だから、「待つこと」はとても大事なことなのだが、ただ待つのではなく、
いくつかのアプローチを試してみることも同時に考えてみる。
 
例えば、もしかしたらスイッチにうまく手が届かなくて、集中が途切れて
しまっていることもあるので、スイッチを近づけてあげて「ここだよ」と
ヒントを出してあげるアプローチもあるだろう。
 
この時は、お母さんが遥可さんの肘をスイッチの方に近づけてあげて、
赤いスイッチを押すことができて、扇風機は止まった。
遥可さんに
「よかった!」
「ありがとう!」
と伝える。遥可さんもホッとした表情である。その後も何度か
赤のスイッチをたたくように押して、確認しているようだった。
 
スイッチ操作に慣れていないうちは、ON、OFFはまだ偶然性のほうが
大きい場合もある。
それでも、何度か繰り返していくうち、意図的なものに変わっていくことが
多いので、いろいろな対象で試してみることや、一番好きな物・事をみつけて
遊びの中で活用していくことを勧めている。
 
遥可さんは、スイッチを押すことよりも、大人の反応のほうが面白かった
かもしれない。大人もコミュニケーションの間合いを楽しむことが大事だ。
 
大人側の演技も重要な要素となる。一緒に本気で遊べるかどうか…
遥可さんが何も音声言語を発していなくても、りっぱにコミュニケーション
していることを、本気で受け止めていることが遥可さんに伝わることが
大切だ。
 
 
<メモ>
*2つのスイッチの位置や距離をボードの上で変えることもできるし、
ボードを動かせば縦・横を変えることができる。腕の可動域も見て判断したい。
向きや位置を変えてもわかるようになれば、理解が深まったことにもなる。
 
*この選択スイッチボードが合わないお子さんもいるので、スイッチは
いつでも柔軟に考える。
 
*同じ方式で遊べるのものとして、今はほとんど使わなくなった
カセットテープレコーダーがある。
 
*リモコンのついている電化製品があれば、リモコンコンセントは
中継せずに、学習リモコンとスイッチと電化製品だけで遊ぶことができる。
 
執筆者:A
 
 

~ 扇風機で エンジョイ コミュニケーション 1 ~


遥可さんは小学生で、視覚障害と肢体不自由がある。
ある日、おもちゃと絵本の部屋を訪ねてきてくれた。

音楽や音の好みがはっきりしていて、お話を聞くのも好きだし、
抱っこされて揺れたり回ったり、身体を動かすことも大好きだ。
 
遥可さんは、風が好きだとも聞いた。
風を自分で起こしたり止めたりできる身近な道具として、
扇風機を用意した。ダイナミックな展開を期待する時は、
玩具の扇風機ではなく電化製品の本物の扇風機を使う
ほうがいい。
 
リモコンコンセント(OCR-05)の受信部をコンセントに差し、
扇風機のプラグを受信部に差し込む。
リモコンコンセントの送信機のONとOFFの信号を改造した
学習リモコン(RC-19DL 現在は販売終了)に記憶させる。
扇風機は切・弱・中・強の4つの押し込んで止まるスイッチの
ついているものを使用した。

遥可さんの手元には、手作りの
「選択スイッチボード『信号』(*)」を置いた。
スイッチは3つまで使うことが可能だが、今回はON(弱か中か強)と
OFF(切)の2つを使う。ONを緑色にし、OFFは赤色にした。
スイッチの手触りが違うと分かりやすいと考え、赤の方には
赤いフェルトを貼ってみる。
 
*選択スイッチボード「信号」については
 
スイッチを押すことが目的ではない。
2つのスイッチの操作が遥可さんに委ねられ、遥可さんが
「扇風機でコミュニケーション」の主役になる。主導権を遥可さんに
握ってもらい、大人は遥可さんの引き立て役に徹する。
 
遥可さんは、2週間ほど前に貸し出していた選択スイッチボードには
もうなじみがある。たたいたり触れたりしながら、今日はどんな変化が
起こるか試しているようだった。
 
お父さんは暑がりで、扇風機をつけてほしいと要求する。
一方、お母さんは寒がりで扇風機の風が嫌いという設定で
「扇風機で エンジョイ コミュニケーション」は始まった。
 
お父さんが「暑くなってきたね。遥可、扇風機のスイッチを入れて!」
と頼んでみる。
ハルカさんは、右側の赤いスイッチの方をまだたたいている。
そして、大人が「暑い、暑い、扇風機はまだかなあ」と言っているのを
面白がっているようだ。
 
色の違いは捉えられていないかもしれないが、方向や色の名称も
あえて入れてみる。何度か「左側の緑のスイッチ押して!」と頼む。 
お母さんが、右手の動きの支点となっている遥可さんの肘を
数センチ緑のスイッチの方に近づける。
初めは偶然かもしれない。遥可さんの指が触れ扇風機のスイッチが
ONになる。

遥可、ありがとう!」
「涼しいー!」
とお父さん。

私もスイッチ操作を
「上手だねー。うまいねー」
とほめた。

得意気な笑顔が何とも言えない。後ろで支えている
お母さんからも笑みがこぼれ、遥可さんの頭を撫でていた。

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<続く>


執筆者:A


この続きの、「扇風機で エンジョイ コミュニケーション 2 」は こちらです




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