2016年01月

 トックンのアート館76 

『  ムツゴロウ 

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絵:トックン
  
トックンのイラストが絵はがきになりました
ご注文方法はこちらになります

♪ トックン ♪
べッドの上で、左手でトラックボール(☆)
右手でスイッチを使い、描いています。
Windowsのアクセサリの中の「ペイント」
というソフトを使っています。
インターネットで見つけた素材を参考にしたり、
オリジナルキャラクターを考え出したりしながら、
時間をかけて一つの作品を仕上げていきます。

パソコンのマウスの役割のものが土台に乗った球状になっており、
その土台の上で球を転がすと、その方向にカーソルが
動くようになっています。

前回ののんちゃんのマイトビーの実践はこちらです。

 
前回、マイトビーのセンサリーアイFXの「色を塗る」コンテンツで
描いた「わたしの木」iPadで見る。満足そうな表情だったので、
今日の課題を伝える。写真絵本「はるにれ」(福音館書店)を
一緒に見ながら、気に入ったページを教えてもらおうと思った。
これは、課題として考えたというのではなく知りたいと思ったから。
のんちゃんはどんな景色が好きなのかが知りたかった。この本の
11枚の写真からは、大自然の四季折々の空と大地の様子の
移り変わりの中で、木が生きていて、1本の木がさまざまな表情を
見せてくれることがはっきり伝わってくる。 
はるにれの木は高さ30メートル位になるという。でも、北海道の
大地に1本だけ伸びているはるにれの木は、大空と大地の中で、
とても小さく見えるのだ。
その木にズームアップする。木は大きくなる。
 
のんちゃんが一番はっきり頷いてくれたこのページを目の前に開き、
ちょっと背伸びをして、長田弘さんの「アメージング・ツリー」
を朗読する。空の広さを感じ、木の存在感に心打たれ、悠久の時の
流れを感じる。今度は自分という存在のちっぽけさに気づく。
でも、ちっぽけな存在ひとつひとつに他の誰にも変われない命があり、
自分が自分として、葉をつけ花を咲かし、実をつけていくことを思う。
障がいの有無、障がいの軽重にかかわらず、一人ひとりに。
私が偶然出会うことのできた一人ひとりに。
出会うことのできない一人ひとりに。

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アメージング・ツリー
 
おおきな樹があった。
樹は、雨の子どもだった。
父は日光だった。
樹は、葉をつけ、花をつけ、実をつけた。
樹上には空が、樹下には静かな影があった。
樹は、話すことができた。
話せるのは沈黙のことばだ。
そのことばは太い幹と、春秋でできていて、無数の小枝と、星霜でできていた。
樹はどこへもゆかない。
どんな時代もそこにいる。
そこに樹があれば、そこに水があり、笑い声と、あたたかな闇がある。
突風が走ってきて、去っていった。
綿雲がちかづいてきて、去っていった。
夕陽が樹に、矢のように突き刺さった。
鳥たちがかえってくると、夜が深くなった。
そして朝、一日が永遠のようにはじまるのだ。
象と水牛がやってきて、去っていった。
悲しい人たちがやってきて、去っていった。
この世で、人はほんの短い時間を、土の上で過ごすだけにすぎない。
仕事して、愛して、眠って、ひょいと、ある日、姿を消すのだ、
人は、おおきな樹のなかに。
(長田 弘 詩集「死者の贈り物」より)
 

のんちゃんは、今まできっと体験したことがない
「写真を見て絵を描く」ことに挑戦している。
意欲に満ち溢れた目をしていたが、前回に比べると微妙に
体調はよくなくて視線が届かないスペースが大きかった。
だから、なかなか思うように描けなかったかもしれない。
まず初めに空を描こうとしたのか、水色を塗っていった。
その後、白を塗ったり、黒を塗ったり、黄色を塗ったり
して試行錯誤が続く。ただ、左の方のパレットに視線を
持っていくことがこの日のコンディションでは難しかった。

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私は、途中、抽象的な言い方で「大丈夫かな?もし、

うまくいかないことがあったら教えて」とは伝えていた。
でも、この聞き方だと何を頼んでいいかわからないかもしれない。

もう30分を経過しようとしたところで、私は、

「まだ使っていない赤か緑を使ってみる?」と聞いてみた。
そして、「赤は?」と聞いてみた。表情に変化なし。
「緑は?」はっきり頷く。のんちゃんに替わって、
私がパレットの緑にタッチする。


のんちゃんの迷いはやっと吹っ切れたのかもしれない。
その後、緑を思いきって真ん中に塗って満足そうな表情に
変わった。その時、疲れもピークで呼吸状態もよくなく
なっていたので、「終わりにしようか?」と聞いてみた。
のんちゃんは頷く。自己評価としては、
「まあまあうまく描けた」そうだ。
40分間、真剣に画面に向かってこの絵が完成した。

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 トックンのアート館75 

『  コーヒーミルとコーヒー豆 

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絵:トックン
  
トックンのイラストが絵はがきになりました
ご注文方法はこちらになります

♪ トックン ♪
べッドの上で、左手でトラックボール(☆)
右手でスイッチを使い、描いています。
Windowsのアクセサリの中の「ペイント」
というソフトを使っています。
インターネットで見つけた素材を参考にしたり、
オリジナルキャラクターを考え出したりしながら、
時間をかけて一つの作品を仕上げていきます。

パソコンのマウスの役割のものが土台に乗った球状になっており、
その土台の上で球を転がすと、その方向にカーソルが
動くようになっています。

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
わっくんの前回の授業はこちらです。
    
わっくん
症例数の少ない難病性疾患で、
24時間人工呼吸器を使用しています。
表情が豊かで笑顔ときりっとした顔つきが素敵なわっくんです。
 
~講師のある日の記録より~
 
『お正月のフラワーアレンジメント』 担当講師:S
 
「校歌を歌うよ!授業始めるよ!」
というと、今日もニヤッと笑う。
授業だとわかってくれているようでうれしい。
 
前回読んだ「いいから いいから」を、今回も一緒に読んだ。
本をよく見て、よく聞いているように思う。
今回も、かみなり親子がおじいちゃんの親切に困っている場面で
笑っていた。
 
お正月準備「お正月のフラワーアレンジメントを作ろう!」
~ 一緒にオアシスに花を挿していき、
   家族のためにお正月のお花を生けよう ~

わっくんに、スーパーで買った小さな鏡餅と花(スイートピー、
チューリップなど)、もち花の飾りを見せ、
もうすぐお正月であること、街にはこういったものが今たくさん
売られていること、お正月にはみんなお餅を飾ったりお花を
飾ったりすることを話した。
お母さんも、「そうなんだよ~」と一緒にわっくんに話してくれた。

水を含んだオアシスを触り、どの花から挿していくかを聞くと
赤いチューリップを選び(色がはっきりしているからかな?と
お母さんが言っていた)、一緒にはさみを持って茎を切り、
オアシスに挿した。
その後も順番に茎を切り、オアシスに挿す…というのを繰り返す。
ブスッとオアシスにささる感覚がおもしろかったのか、
スイートピーを挿したときにアハ、と笑っていた。

最後にもち花を挿して完成!
できあがると、お母さんが玄関に飾ってくれた。
そして、実際に飾られた状態がどんな様子かをわっくん本人にも
見てほしいということで、花を飾った玄関の写真を撮って
わっくんに見せてくださった。
私は、わっくんが家族のために作ったフラワーアレンジメントを
飾って欲しいと思って、この活動を選んだことを伝えた。
 
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講師メモ:
「夜中に起きたり、朝方からうつらうつらしていたりして
睡眠時間がずれてしまっている…」とお母さんが心配していたが、
授業中はずっとちゃんと起きて活動できた。
わっくんなりに、授業である、ということをよくわかっているように思う。

 
☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆

訪問大学『おおきなき』とは・・・

障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが
難しい方のご自宅を講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと
思っています。
そして、
 自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを
深めていってほしいと願っています。
詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

☆ 訪問大学『おおきなき』のひととき ☆
わっくんの前回の授業はこちらです。
    
わっくん
症例数の少ない難病性疾患で、
24時間人工呼吸器を使用しています。
表情が豊かで笑顔ときりっとした顔つきが素敵なわっくんです。
 
~講師のある日の記録より~
 
『つかめる水』 担当講師:S
 
いつも通り、校歌を歌って授業スタート。
わっくんは校歌が始まると、ニッと笑うようになってきてくれた。
 
絵本「いいから いいから」は、長谷川義史さんの絵本。
のんきなおじいちゃんの話で、わっくんはなんとなく聞いている感じ。
おもしろいところでは、ちょっとにやっと笑ったりしていた。

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「賢者のおくりもの」は、オー・ヘンリーのクリスマスのお話。
難しいかもしれないが、この物語の雰囲気を伝えたくて
読み聞かせをした。
わっくんは思ったよりも真剣な表情で、最後までじーっと
よく聞いていた。

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実験「つかめる水」~不思議な感触を味わおう~

“塩化カルシウム”を溶かした水の中に、“アルギン酸ナトリウム”
を溶かした水を入れるとゼリーのようにプルンと固まって
手でつかめる!
という実験にチャレンジ!
お母さんがブレンダーを使う時に使っていた透明の筒のような容器を
出してくれたので、その中に入れ、食紅で色をつけた水が固まる様子を
一緒に見た。
ボウルの中に出して一緒に手で触ってみると、わっくんの表情が
変わっていき、口をとがらせたり目を見開いたり…。
あまりにもいろんな表情をするので、お母さんと2人で笑ってしまった。
右手でさわったり、左手でさわったり、顔でプルプルの感触を
感じたりして長い時間楽しむことができた。 
顔にくっつけている時は、お母さんが鏡でわっくんに
何が顔についているのかを見せてくれた。
 
講師メモ:
表情がくるくる変わり、いろんなことを受け止めて感じ取って
くれているのが伝わってくる。
今日は、口をとがらせておどけたような表情が多かった。
 
*「つかめる水」の作り方の詳細については、「つかめる水」で検索してみてください。
 薬品の入手方法等もわかります。(事務局)

☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆

訪問大学『おおきなき』とは・・・

障がいや病気のために、通所施設などに毎日通うのが
難しい方のご自宅を講師が訪問して、生涯学習を支援します。
自分の思いが伝わる喜びを感じながら、
自分に合った方法で学ぶ機会を持ち続けてほしいと
思っています。
そして、
 自己実現に向かって進みながら、社会とのつながりを
深めていってほしいと願っています。
詳しくはおおきなきHPの訪問大学のページをご覧ください。

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