2017年12月

大晦日ですね。
みなさまのこの1年はいかがだったでしょうか。

今年も、たくさんの方々に、
「おおきなき交流広場~言の葉~」を
ご覧いただき、
本当にありがとうございました。

コメントを寄せてくださった方、
ナイスをつけてくださった方、
検索等で初めてこのブログに出会ってくださった方、
記事を読んで共感してくださった方…、
読んでくださったすべての方に感謝の気持ちで
いっぱいです。

来年も、おおきなきの想いを
お伝えしていければと思っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。

おおきなき ブログ担当 田中

訪問大学「おおきなき」~講師の想 その3

★訪問大学「おおきなき」~講師の想い その1はこちら、その2はこちらです。

学生さんが楽しめる
自己表現を…

今年度から「おおきなき」で学び始めた新入生と同じく、
私も新入生の講師です。4月は、ほぼ手探り状態での
スタートとなりました。

視線入力に初めて挑戦しました
イメージ 1Nさんは、様々な物や事柄に
興味関心があって、私が
用意したスイッチで動く玩具や
iPadのアプリに「あれっ?」
という表情と注意を向ける
視線や、「やってみよう」
「探ってみよう」と動かす
手や腕の動きに、取り組む姿勢が
はっきり表れています。
コミュニケーション、特にyes/noや
他者へ能動的に発信することを
目標として、iPadを利用
した学習、支援に重点を置いて進めています。

iPadで、Sensory Light Boxというアプリをやっています。
タッチペンを自助具に装着し、手で持ちやすくしています。
イメージ 2お母様にお話を伺うと、以前から
好奇心や積極性も強く、
そしてかなりの努力家。Nさん、
ご家族の期待に応えられるだけ
力量が私にあるか正直プレッシャー
はありますが、すごく貴重な機会を
いただいたと思えて、この出会いを
大事にしていきたいと思います。




絵本「トマトさん」とトマトさんのぬいぐるみと一緒に
イメージ 3そして、同じく新入生のHさんとも
活動しています。
Hさんは、身体の不自由さから
積極的に身体を動か
して意思表現することよりも、
たくさんの人に話しかけ
られたりすることが好きで、
表情や目の動きで伝えたり
することが得意です。



玩具やiPadを動かしています。
イメージ 4好奇心がとても旺盛で、iPadや
スイッチ操作にも取り
組んでいますが、絵本の読み
聞かせや歌いかけられることも
好きで少々?音痴な私の歌声にも
笑顔で返してくれます。
Hさんがもっともっと楽しめる、
自己表現できる道
探していきたいと思います。     
                         ~講師O~

いつも「トックンのアート館」をご覧いただき
ありがとうございます。

トックンの絵をコンクールに、というお声を
以前からいただいておりました。
トックンに話してみたところ、「応募してみたい」という
前向きの気持ちになりました。
この度
「第36回肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展」
に出品しました。
そして、
「東京都都知事賞」に選ばれたという朗報が、
おおきなきに届きました!

その展覧会が、12/17(日)まで東京芸術劇場で開催されます。
お近くに行かれる方は、是非ご覧ください。

また、のちほど、こちらのブログでも、展覧会報告を
掲載する予定です。

・・・・・・・・・・・・・・・
 第36回 肢体不自由児・者の美術展/肢体不自由児・者のデジタル写真展
 
日時:12月14日(木)~17日(日)11時~19時
    (17日は17時まで)

場所:東京芸術劇場 ギャラリ-1 入場無料
     豊島区西池袋1-8-1 (電話03-5391-2111)

東京芸術劇場アクセス
https://www.geigeki.jp/access/index.html

「肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展」の詳細は…
 日本肢体不自由児協会のHP

http://www.nishikyo.or.jp/exhibition/index.html

訪問大学「おおきなき」~講師の想 その2

★訪問大学「おおきなき」~講師の想い その1はこちらです

学生さんの生きる姿は、
私の生きる力に…
 
訪問大学「おおきなき」の講師になって、約2年半になります。
私は音楽の授業を担当していますが、どの学生さんからも
「もっと知りたい」「表現したい」「挑戦したい」という意欲を
すごく感じます。眼差し、動きの一つ一つにその熱い思いが
詰まっており、集中力は本当に素晴らしいです。音楽で自分
(の気持ち)を表現できる歓びや、共有できることの感動に
満ちた時間にできたらと思い、毎回の授業を私も楽しみに
しています。

イメージ 1








奏でたい楽器や音楽は学生さん一人一人違います。ある学生
さんはシンバル、ある学生さんはギター、ある学生さんは弦楽器、
ある学生さんは歌唱です。音楽の種類もブギウギ、ジャズ、
フォークソングなど時代や国・地域を超えて様々です。
学生さんの飽くなき探究心と表現したい気持ちに支えられながら、
交流を積み重ね、個性にぴったりくる楽器や音楽の発見に至った
ときには、言葉で言い尽くせないほどの感動があります。
そして、その過程を一緒に歩み共有してこられたことへの充実感
があります。

また、その日によって創られる音楽は違います。どんな人でも
身体の調子がよかったり悪かったり、何か心配事があったり、
楽しみにしていることがあったり、と毎回同じ状態であることは
ありませんから、表現ももちろん変わってきます。でも、どんな
表現であっても「そのままの気持ち」「そのままの自分」が評価
なく伝えた相手に受け止めてもらえる安心感や、それ以上に
伝え合う、理解し合う歓びというものを既に学生さんの方が
持っていて、すっとお互いを了解し合える感覚があります。

イメージ 2







学生さんの意欲の根底には、「自分の人生を自分のものとして、
自然体の自分で懸命に生きる」という自立した精神があると
いつも感じます。そして、その健康的で生命感あふれる姿が、
私にも生きる活力を与えてくれるのです。それは講師としての
自分にとどまらず、私全体に大きく影響して、「この自分で
積極的に生きよう」と背中を押してもらっていると実感して
います。
訪問大学での、今までそしてこれからの出逢いすべてに
感謝します。    
                              ~講師M~


贅沢で特別な時間
 
『英語シナリオで楽しむ 美女と野獣』というテキストを使い、
「美女と野獣」のDVDを観ながら英語を学んでいます。学生
さんの学ぶ意欲は素晴らしく、英単語のプリントはとても
丁寧に書いてくれます。
学生さんと学びを共有できるというのは、とても贅沢で特別な
時間です。“英語を学びたい”という学生さんの気持ちに寄り
添いながら、訪問大学の授業を紡いでいきたいと思います。  
                            ~講師K~

訪問大学「おおきなき」~講師の想い その3につづく



訪問大学「おおきなき」~講師の想 その1

その日、その時間に出会えることのよろこび、
その時間に生まれる表現は宝物

訪問大学「おおきなき」の学生さんは、現在8名、授業回数は、
一人月1回から最大3~4回で、まだ、週1回の授業は保障でき
ていません。限られた回数の授業なのですが、その授業が
予定した日にできるかどうかも気がかりなことがあります。
授業当日の朝の保護者とのメールのやりとりで、「今日の
体調は少し厳しいです。お昼に連絡を取り合って、授業が
できるかどうか、もう1回確認しましょう」ということもあり、
ご自宅を訪問し、学生さんに会えることが第1歩で、いい
体調で授業ができることが第2歩になります。

保護者の方が、授業の日に合わせて、いい体調で臨める
ように、毎日のケアをこまめにしてくださっていることが、
月1~3回の授業の成立につながっています。

私は、主に、視線入力で「色を塗る」というソフトを使ったり、
iPadのトーキングエイドというコミュニケーションアプリを
使ったりしながら、学生さんの内面にあるものを絵や文に
して残したいという想いで授業をしています。私にできる
ことは、どんな工夫をして、どんなふうに環境や機械の
設定を整えれば、学生さんが内面に持っているものを表現
しやすいか考えることになります。

毎回毎回の授業が貴重な出会いの場であり、授業の内容は
英語、音楽、創作、調理、表現…と様々ですが、各講師の方の
授業への想いにはつながるものがあることが、今回投稿して
いただきわかりました。 
その想いとは…?
どうぞお読みいただければ幸いです。(A)


授業はまるごと楽しみ!

訪問大学では、Aさんの授業で、主に調理活動をしています。
クリスマスやバレンタインなど、季節にあったものを作ったり、
その時のブーム(甘酒や天然酵母パンなど)のものを作った
りと、毎回和気あいあいとした雰囲気の中で、笑いと美味しさ
の絶えない授業(笑)です。

イメージ 1













授業中のAさんは、手順を聞いたり、材料を量ったり、混ぜたり
という作業も一生懸命取り組んでいますが、中でも1番集中
して、本気で取り組むのが、デコレーションや仕上げの作業
だと思います。チョコペンで顔を描く、カラースプレーの色を
選ぶ、どこに配置するか悩むなど、真剣な眼差しで取り組む姿
がとても印象的で、それはまるで芸術家のようです。

イメージ 2













Aさんとの授業は毎回楽しく、お母様との会話や、ペットの
わんちゃんと会うことも含め、その日の授業がまるごと
楽しみであり、楽しい!というのが私の素直な感想です。
そして、授業を通じて、「同じ時代に出逢い、今、共に生き
ている」ことを実感できる喜びと、Aさんの素敵な個性を
感じられる幸せに、毎回授業が終わるたびに感謝しています。 
                              ~講師S~


 

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