酷暑の中で生まれた俳句
―秀美さんの俳句<その2>
―秀美さんの俳句<その2>
この夏の暑さは「災害」とも言われていますが、だれに
とっても体温調整が難しく、特に障害や病気のある方に
とっては、厳しい夏になっているのではないかと思います。
秀実さんは、ショートステイ等の普段と違う環境の中での
生活もあり、帰宅後は熱が上がったり下がったりしてしまい
ましたが、そんな中で、生まれた俳句です。

<第1作>です。
夏掛けのこもり熱さえ逃がせずに
かけている布団は薄くて、体温にはあまり関係なさ
そうなのに、思いのほか熱がこもり、どんどん体温を
上げてしまっているように感じたそうです。その熱を
自分の力ではどうしても逃がすことはできないし布団
を動かすこともできない、その「くやしさ」を表現したそ
うです。
<第2作>です。
かき氷 姪指の跡 山の色

姪っ子さんがかき氷を食べている様子を見ていて、
生まれた俳句です。かき氷にはメロン味のシロップが
かかっていました。
かき氷と言えば、器からこぼれそうに山盛りになって
いる様子が目に浮かびますが、姪っ子さんは、こぼれない
ように指で押さえていて、かき氷にも指の跡が残ります。
指の跡がついたかき氷の色は鮮やかな緑で、祖父母が
住んでいた田舎の山の緑に映像が広がり重なっていきま
す。
秀実さんの目に浮かんだ山はどこの山か聞いてみました。
昔よく家族で行かれた那須高原だそうです。

<那須高原>インターネットから転載