自分の力でできるよろこび、自分で表現するよろこび(その1)
SOUNOS VALKAを視線入力と
       スイッチの併用で演奏するー

就学前から自分で楽器を演奏できたらー

 肢体不自由のお子さん、大人の方が楽しみたいことの一つに音楽があります。
 多くの方に好きな曲があり、好きなアーティストがいます。
 私の接している方では、「嵐」が好きな方が多いですね。
   でも、音楽を聴くだけではなく、障がいのないお子さんと同じように、楽器を演奏できたら友達と合奏もできるし、自分の趣味としても楽しめるでしょう。
 できたら就学前から、自由に楽器遊びや音遊びがしたいですね。

 マジカルトイボックス考案の太鼓たたき器や電子キーボードの改造、100均グッズの改造の工夫によって楽器をたたく方法、iPadやアンドロイドアプリ等による音楽の楽しみ方等いろいろSNSや書籍で紹介されてきました。
 あらためて、おおきなきでやっていることもまとめてみたい気持ちもありますが、今回は、訪問大学おおきなきで多くの方が取り組んでいる視線入力を使った楽しみ方をご紹介します。

SOUNOS VALKAの飽きさせない魅力
 といっても使っているアプリは、昔からあるものですし、すでにブログでも紹介しています。ずばりSOUNOS VALKAです。

 長く愛されてきた音楽ソフトのSOUNOS VALKAは、どうして子ども達や大人の方の心をつかむのでしょうか。質の高い音楽を自由に即興で演奏できる魅力的なソフトだからだと私は、考えています。
 教員時代にマジカルトイボックスで教えてもらったこのソフトは、学校でなかなか覚醒できないお子さんをとりこにし、初めて試してみた日から目を輝かせてスイッチで演奏するようになったのが強く印象に残っています。

 このソフトが出す音は、1音1音、本物の楽器に近いリアリティがあります。
 もちろんPCのスピーカーの小さな音ではなく、エンサウンドの抱っこスピーカーで体感しながら楽しんでもらっています。

アルペジオ演奏をするためには
 SOUNOS VALKAは、音階の幅が広く、楽器の種類の選択も可能で、さらにドラッグすることできれいなアルペジオ演奏ができるのが最大の特色だと思います。
 映像的にも単音は花火のような映像が飛び出し、スイッチを併用して視線を移動することで映像も美しくなりアルペジオ演奏が可能になる魅力があります。スイッチはお子さんに合ったものなら何でもOKです。

*ただし、音楽好きな方でも激しく演奏すると、光刺激が強すぎるので、けいれん発作を起こしやすい方には控えるようにしています。
 
 視線マウスアプリ(miyasukuEyeConLT2Gaze Point)の基本的な操作では、左クリックの単音しか出せないのですが、スイッチを併用し、スイッチをONにしたときに視線を動かすことでアルペジオ演奏が可能になります。スイッチはジャックをつけた改造マウスの左クリックと連動させています。
 改造マウスがすぐ用意できない場合でも、たとえばメルカリでhatahataさんが改造ダイソーワイヤレスマウスを出品されていますし、i+Padタッチャーのアシステック・オンラインショップでクリックジャックも販売されています。


3人の学生の演奏を披露しています

 訪問大学おおきなきの望さんは、PPSスイッチ(ピエゾニューマティックセンサースイッチ)エアバッグセンサーを頭の後ろに入れ、首を小刻みに振りながら視線を動かすことで、きれいなアルペジオ演奏ができるようになり、詩の朗読とのコラボをYouTubeで発表しています。
 最近、「走る」いう詩の朗読とコラボしたときには、何回も画面に「走っている様子」
と感じられる図形が表現されていました。詩が音楽にもなり画像にもなる面白さを感じ
ています。

*以下は、以前YouTubeにアップした作品です。

・谷川俊太郎「朝のリレー」

・金子光晴「眞空にあくがれる歌」
 
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*谷川俊太郎『子ども達への遺言』の中から「走る」の朗読に合わせての演奏の1シーン

無題


 
倫治さんは、支援学校に在籍していた時はトーンチャイムの音が好きだったそうです。その音に近い音としてセンサリーアイFXの「感覚的な円」を毎回視線入力で楽しんできたのですが、前回の授業で、SOUNOS VALKAデビューしました。
    時々動き出す右手の親指の動きは、それまで不随意か随意的な動きかはっきりしなかったのですが、このSOUNOS VALKAに挑戦したときに一番意欲的に動かしていたので、PPSスイッチ(ピエゾニューマティックセンサースイッチ)のピエゾスイッチを挟んでみることにしました。その時の表情も見ていただきたくてYouTubeにアップしています。
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 雅也さんは、いろいろなスイッチを試してきましたが、山ねこ工作室の空気圧センサースイッチが、今、一番、手にフィットしていて、握った後に力を抜いて戻すのも上手になってきています。
 市販されているPPSスイッチの入力は1ショットで瞬間的なのですが、この空気圧センサースイッチは触れたり押したりしている間はONの状態をキープできることが、SOUNOS VALKAの視線入力との併用の演奏にぴったりなのです。
 素敵な音が生まれています。


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                           (相澤純一)