「ねずみくんのおくりもの」出版記念会に参加して
~11年の時を経て誕生した、阿部恭嗣原作の想いのこもった絵本~
~11年の時を経て誕生した、阿部恭嗣原作の想いのこもった絵本~

2018年11月12日発行 出版:教育画劇
11月10日(土)、11月とは思えないくらい暖かな日差しの中、
仙台に向かいました。
おおきなき発足のきっかけとなり、今も天国から見守り続けて
おおきなき発足のきっかけとなり、今も天国から見守り続けて
くださっている阿部恭嗣さんの原作の絵本
「ねずみくんのおくりもの」の出版記念会
(主催:一般社団法人あいうえお)が行われたのです。
この物語は、恭嗣さんが妻の昭子さんの誕生日に
贈ったものでした。
2006年1月17日の日付で、20年の自立生活の中途で
2006年1月17日の日付で、20年の自立生活の中途で
がんを患い、再入院した病院のベッドの上で
クチマウス を使って、書かれています。
原作は「チュウ太の贈り物」というタイトルでした。

「ねずみくんのおくりもの」原作原稿
10年の時を経て、昨年(2017年)、仙台のデパート「藤崎」の福袋
「世界にたったひとつの絵本」に昭子さんが応募したところ当選し、
絵本「やっちゃんの贈り物」が10冊誕生しました。

「やっちゃんの贈り物」
そのときの絵本は、絵本作家つちだよしはる先生が下絵を描き、
昭子さんが色を塗って仕上げました。その本を創りながら、昭子
さんはつちだ先生に、恭嗣さんのこと、その仲間たちのことを
詳しく話したそうです。つちだ先生は、恭嗣さんの人柄や想いに
惹かれ、それが、この絵本をぜひ出版したいと思う原動力となった
と記念会で話されていました。
絵本のあとがきにも、そのつちだ先生の想いが記されていますので、
絵本のあとがきにも、そのつちだ先生の想いが記されていますので、
ぜひ読んでいただきたいです。

「やっちゃんの贈り物」、つちだ先生と昭子さんの作業風景
私も、恭嗣さんに実際にはお会いしたことはないけれど、つちだ先生と
同じように、恭嗣さんの人柄や想いと、その想いを引き継ぎ日々奮闘
する事務局メンバーに惹かれ、今おおきなき事務局としてここにいます。
絵本では、「自分は何もできない、でも愛する人のために自分ができる
絵本では、「自分は何もできない、でも愛する人のために自分ができる
ことを考えて精一杯やってみる」ということが書かれていて、私はその
想いに強く惹かれました。「私にも周りの人に対して何かできるかも
しれない」「小さなことでもいいから、大切な人たちのことを考えて何か
少しずつでもやってみよう」という勇気がふつふつと沸いてきました。
それは、私にとってこれから先の人生に向かうにあたり、とても大きな
ものとなりました。
恭嗣さんは、ねずみくんに託して、今もなお私たちを励まし続けて
くれます。絵本を通じて、その想いをぜひたくさんの方々に感じて
いただければと願っています。
出版記念会には、文と絵を創られたつちだよしはる先生をはじめ、
今回この絵本を出版した教育画劇さん、絵本福袋を企画・担当
された藤崎の方々や、昔からの恭嗣さん、昭子さんのお仲間など
50名ほどの方たちが集まりました。
恭嗣さんの懐かしい映像や写真を見て、恭嗣さんとの
思い出を語り合ったり、絵本からイメージしたという美味しい
ケーキを頂いたりしながらのとてもあたたかな会となりました。
その様子を写真でご紹介します。

恭嗣さんとねずみくん

「ねずみくんのおくりもの」展示

ねずみくん、ねずみちゃんのケーキで昭子さんにサプライズ
つちだ先生(右側)がケーキを運んでくださいました。

サプライズを受け感激する昭子さん

恭嗣さんの誕生日と絵本の誕生日、両方のお祝いのケーキでした。
こくちょう菓詩屋さんが心を込めて作ってくださいました。
ねずみくんとねずみちゃんは、つちだ先生作です。
のちほど切り分けてみんなでいただきました。
こくちょう菓詩屋さんが心を込めて作ってくださいました。
ねずみくんとねずみちゃんは、つちだ先生作です。
のちほど切り分けてみんなでいただきました。
子どもたちにクリスマスに届けたいと、つちだ先生と教育画劇さんが
必死に頑張られ、11月上旬の、それも11月12日、まさしく恭嗣さんの
誕生日に発行することができたのです。
それは偶然ではなく、恭嗣さんの想いの深さなのではないかと感じます。
この絵本が、たくさんの方々の元に届きますように。
この絵本が、たくさんの方々の元に届きますように。
♪絵本については、教育画劇さんHPの「ねずみくんのおくりもの」
♪事務局のゆうこさんの個人ブログ「障がい者せんせい」にも
この絵本の記事が投稿されております。合わせてご覧ください。
(おおきなき事務局 田中千加子)