政府の働き方改革では、労働時間と同一労働同一賃金が大きな話題になっているが、働き方という点で言えば、「副業・兼業」も大きなインパクトがあるテーマである。今回、大熊はこの内容について話をしようと、服部印刷を訪れた。


大熊社労士:
 こんにちは。おや?福島さん。今日はちょっと疲れた顔をされていますね。どうかしましたか?
福島さん:
 いえいえ、別に体調が悪い訳ではありません。ただ昨日は子どものお遊戯会の洋服を仕上げていて、それが夜中の3時までかかったので、ちょっと寝不足なのです。
宮田部長宮田部長:
 福島さんは、裁縫が非常に得意で、売れるぐらいの腕前ですからね。凝った洋服を作っていたのじゃないかな(笑)
福島さん:
 宮田部長、さすがに鋭いですね。そうなんです。ついつい凝り過ぎてしまいました。
大熊社労士:
 そういう理由でしたか。体調不良ではなくて、安心しました。さぞ、お子さんも喜んだのではないですか?
福島さん:
 はい、早速その服を着て、朝からはしゃいでいました。
大熊社労士:
 福島さんのように特技を持っている人は、会社員でもその特技を生かして、実際に何かを売ったり、仕事として引き受けている人も多くなってきていますね。
宮田部長:
 副業ってことですね?
福島さん:
 私は、実際に売ったりしてませんよ、部長!
宮田部長:
 わ、わかってますよ。
大熊社労士大熊社労士:
 ははは(笑) いまは副業や兼業を禁止している会社が多いと思いますが、政府の働き方改革の実行計画には、副業・兼業を促進していくことが盛り込まれています。従来の「原則禁止」から「原則容認」へ変えようというものです。今日は、丁度その話をお伝えしようと思っていました。
宮田部長:
 ということは、2重就労がOKな時代が来るってことですか?
大熊社労士:
 副業・兼業というと、会社員が夜や週末にコンビニでアルバイトをするようなイメージをお持ちではないかと思うのですが、今後、増加すると予想されているのは、そのような「雇用型」ではなく、委託型の副業だと言われています。現に、「会社員 副業」でインターネットを検索すると、多くの人が平日の夜や土日に、データ入力などの副業を募集しています。
宮田部長:
 へぇ〜、既にフリーランス的なことをしているサラリーマンが増えているんですね。
大熊社労士:
 特に働き方改革で残業が減少するケースにおいては、その収入減を補う形で副業を希望するサラリーマンも増えてくると思います。
福島照美福島さん:
 うちの会社が副業OKなら、私も週末には洋服づくりに励もうかな(笑)
大熊社労士:
 反面、副業によって長時間労働を招かないよう、働き方改革の実行計画では次のことを検討するとしています。
労働者が自ら労働時間を確認するためのツールの雛形
企業が副業・兼業者の労働時間や健康をどのように管理すべきかを盛り込んだガイドラインの策定
副業・兼業を認めるモデル就業規則の改定
福島さん:
 副業を認める就業規則の雛形が出るのですか〜。
宮田部長:
 そうなったらうちの会社も検討しないといけないな。 
大熊社労士:
 はい、その就業規則の雛形やガイドラインが出たら、お知らせします。働き方改革によって、刻々と状況は動いていきますから、その都度お伝えしていきますね。
宮田部長:
 よろしくお願いします。

>>>to be continued

[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
大熊社労士のワンポイントアドバイス
 こんにちは、大熊です。働き方改革実行計画では、前述した政府の検討内容以外にも、複数の事業所で働く人の保護や副業・兼業を普及促進させるため、併せて雇用保険、社会保険の公平な制度の在り方、労災保険の在り方等も検討を進めるとしています。今後は、企業も副業・兼業を認める時代となっていきます。副業・兼業についても、早めに検討を取り組みたいものです。


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2017年6月12日「話題の兼業・副業 経済産業省が企業事例集を公開」
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2017年4月26日「企業として対応を検討しておくべき従業員の副業・兼業」
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(小浜ますみ)

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