今年も遂に12月を迎えた。時間の経過が本当に早いなと感じながら、大熊は服部印刷の門をくぐった。


福島さん:
 先生、こんにちは。
宮田部長:
 こんにちは。
大熊社労士:
 宮田部長、福島さん、こんにちは。今年もいよいよあと1ヵ月のみとなりましたね〜。
宮田部長:
 本当に年々日が経つのが早く感じます。今年があと1ヵ月だなんて信じられないな。
福島照美福島さん:
 いま年末調整の作業にとりかかっているので、今年も最後のイベントが来たなと思いますが、確かに1年過ぎた感じはないですね。さて、今日のご相談なのですが、先日、入社した社員の社会保険の手続きをしたところ、書類が戻ってきてしまいました。本人確認ができないので、住民票上の住所を確認してください、という内容でした。
大熊社労士:
 ひょっとしてその方の基礎年金番号の欄は空欄で提出されましたか?
福島さん:
 年金手帳を紛失されて、基礎年金番号が分からなかったので、取り急ぎ、基礎年金番号の欄は空欄で出してしまいました。
大熊社労士:
 やはりそうですか。資格取得届には基礎年金番号の記載が必要なのですが、どうしても分からない場合には、「年金手帳再交付申請書」も資格取得届と併せて提出が必要です。その「年金手帳再交付申請書」には、職歴等を漏れなく書く必要があります。年金事務所はその職歴を確認し、本人の基礎年金番号を特定することになります。
福島さん:
 保険証を急いでいたので、資格取得届を先に提出して、「年金手帳再交付申請書」は昨日提出しました。それで書類が戻ってきてしまったのですね。
宮田部長:
 んん?年金手帳再交付の届出を一緒にしないと返送されてしまうのですか?
大熊社労士大熊社労士:
 年金事務所で本人確認ができない場合に書類の返送が行われます。今回は、年金手帳再交付申請書の提出がなかったので職歴で基礎年金番号が確認できず、また資格取得届に記載する住所などの情報が、住民票コードと一致しなかったということですね。現在、日本年金機構は、基礎年金番号と住民票コードの「結び付け」を行っていて、届出された内容で住民票コードが特定できなかった場合は、返送して再確認するという流れです。そういった意味では、なるべく届出の住所と住民票の住所は一緒の方が望ましいということになります。
宮田部長:
 あっ!基礎年金番号と住民票コードの結び付けについて…、以前に先生から聞いたことを思い出しました。
大熊社労士:
 思い出していただき、ありがとうございます。
福島さん:
 今回は、年末調整でバタバタしていて、うっかりしました。年金手帳を紛失して基礎年金番号が分からない場合は「年金手帳再交付申請書」を同時に提出すること次回から忘れないようにします!
大熊社労士:
 年金の資格取得届に関連してですが、現在、資格取得届にマイナンバーは記載していませんが、近い将来マイナンバーの記載も求められるようになります。日本年金機構は、マイナンバーを活用して氏名や住所変更等の届出省略や添付書類の省略する準備を進めています。現在、日本年金機構が管理している住所と住民票に記載されている住所が違う場合などの理由で、マイナンバーが確認できない被保険者については、今後、「マイナンバー等確認リスト」が送付されることになっています。
宮田部長:
 年金事務所は届出されている住所などでマイナンバーも確認しているってことですね。
大熊社労士:
 そういうことです。基礎年金番号と住民票コードを結び付けしているので、マイナンバーも結び付けされます。
福島さん:
 わかりました。年内には、日本年金機構からマイナンバーが確認できない被保険者リストが届くのですね。
大熊社労士:
 御社に該当者がいなければリストは送付されませんよ。被扶養者を含めて、マイナンバーが確認できない被保険者がいる事業所のみに発送されることになっています。いずれにしても、日本年金機構でも徐々にマイナンバーの活用が本格化していくことになります。
宮田部長宮田部長:
 そうですか、更にマイナンバーの管理、厳重にしないといけないですね。
福島さん:
 はい、今後もマイナンバーを記載するときや記載を終えた後の書類の管理には、他の人にマイナンバーを見られないよう、気を付けます。
大熊社労士:
 今後はマイナンバー以外にも電子申請などの動きも活発になってきます。また動きがありましたら、お知らせします。
宮田部長:
 はい、よろしくお願いします。

>>>to be continued

[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
大熊社労士のワンポイントアドバイス
 こんにちは、大熊です。日本年金機構もマイナンバーの活用によって、氏名、住所変更等届出の省略や添付書類の省略を図る準備を進めています。日本年金機構が管理している情報と住民票に記載されている情報が相違してマイナンバーが確認できない場合には、平成29年12月中旬より順次「マイナンバー等確認リスト」が事業所に送付されます。リストが送付された事業所では、速やかに確認するようにしましょう。


関連blog記事
2016年8月1日「9月から社会保険手続事務が変更になるのですか?」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65748968.html

参考リンク
日本年金機構[日本年金機構からのお知らせ「被保険者の個人番号(マイナンバー)の確認にご協力ください」]
http://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyonushi/oshirase/20140627.files/zenkoku.pdf
日本年金機構「日本年金機構におけるマイナンバーへの対応」
http://www.nenkin.go.jp/mynumber/kikoumynumber/1224.html
日本年金機構「資格取得時の本人確認事務変更のお願い」
http://www.nenkin.go.jp/oshirase/topics/2016/0720.html
日本年金機構Q&A 「Q. 資格取得届を提出したいのですが、基礎年金番号がわからない者がいます。どうしたらいいですか。」
http://www.nenkin.go.jp/faq/kounen/kounenseido/kakunin/20120926-11.html


(小浜ますみ)

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