今週末にも梅雨入りというニュースを聞き、この気持ちの良い気候ももうすぐ終わってしまうなと考えながら、大熊は服部印刷の門をくぐった。
大熊社労士:
 おはようございます。今朝も気持ちの良い朝ですね。
服部社長服部社長:
 大熊さん、おはようございます。本当に気持ちの良い朝ですね。でも、今週末にも梅雨入りとか。この気候がもう少し続いてくれればよいのですけれどね。
大熊社労士:
 本当にそう思います。
服部社長:
 そういえば先日、新聞で職場でハラスメントを受けたことがある人が約4割いるという調査結果を見て、少し驚きました。
大熊社労士:
 はい、それは日本労働組合総連合会の「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」が元ネタですね。この調査によると、37.5%の人が、職場でハラスメントを受けたことがあると回答しています。
宮田部長宮田部長:
 ひゃー、37.5%ですか?!それはすごい割合ですね。当社ではそんなことはないと思っていますが...。それでどのような内容が多いのですか?
大熊社労士:
 はい、内容の上位を見ると、「脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言などの精神的な攻撃」が41.1%、「業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害などの過大な要求」が25.9%、「私的なことに過度に立ち入ることなどの個の侵害」が22.7%になるなど、パワーハラスメントに該当しうる行為を受けたという人が多いようです。
福島さん:
 やはりパワハラの内容が多いのですね。ちなみにセクハラについてはあまりないのですか?
大熊社労士:
 いや、セクハラも決して少なくなく、26.7%となっています。なお、セクハラは男女の結果に大きな差があり、男性が14.2%であるのに対し、女性は37.7%と4割近くとなっています。
福島照美福島さん:
 なるほど、やはりそうなのですね。それにしても男性も14.2%がセクハラを受けたことがあると回答していることには驚かされます。
大熊社労士:
 確かにそうですね。さて、そうした職場でハラスメントを受けたことがある人がどのような対応をしたかということなのですが、ハラスメントを受けたとき、誰かに相談したというのは56.0%、これに対して、誰にも相談しなかったが44.0%となっており、約半数の人が誰にも相談しなかったという結果となっています。
服部社長:
 これはなかなか興味深いですね。その理由はなぜですか?
大熊社労士大熊社労士:
 はい、誰にも相談しなかった人に、その理由を聞いたところ、「相談しても無駄だと思ったから」(67.3%)がもっとも高く、「相談するとまた不快な思いをすると思ったから」(20.6%)と「誰に相談してよいのかわからなかったから」(17.0%)が続きました。
服部社長:
 なるほど。当社ではハラスメントの問題は起きていないと信じているが、もしかすると被害を受けながらも誰にも相談していないために、問題が発覚していないということはあるかも知れないな。
大熊社労士:
 そうですね。ハラスメントの問題は個人の感じ方によっても左右される問題だけに、周囲から問題はないと見えていても、それで悩んでいる社員がいる可能性はあろうかと思います。2020年4月からはまずは大企業でパワハラの防止措置の実施が義務化されますが、御社でもより積極的な取り組みを実施し、安心して働くことができる会社を作っていかれてはいかがでしょうか?

>>>to be continued

[大熊社労士のワンポイントアドバイス]

大熊社労士のワンポイントアドバイス こんにちは、大熊です。今回は連合の調査から、ハラスメントの実態について取り上げました。この調査では、職場でハラスメントを受けたことがある人が、ハラスメントを受けたことで、どのような生活上の変化があったかについても聞いており、その上位は以下のようになっています。
仕事のやる気がなくなった 53.6%
心身に不調をきたした 22.4%
仕事をやめた・変えた 18.9%

 このようにハラスメント発生時には社員と会社の双方に大きな問題が発生することになりますので、今後もその予防を積極的に進めていきましょう。

参考リンク
日本労働組合総連合会「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20190528.pdf

(大津章敬)

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