今日も大熊は服部印刷に伺ったところ、待ち構えていたのは宮田部長一人だった。


宮田部長宮田部長:
 大熊先生、こんにちは。今日は福島さんから社会保険について相談があるそうです。
大熊社労士:
 労働保険の年度更新に関することですかね?申告書も届いて、そろそろやらなくてはという時期ですよね。
宮田部長:
 多分、そうですね。何だか書類を見て電卓を叩いていましたから。

--ノックをして福島さんが応接室に入ってきた--

福島さん:
 お待たせしてすみません。従業員からの問合せ電話に対応して遅くなってしまいました。
大熊社労士:
 今日は、社会保険についてのご相談があると伺っていますが、年度更新ですか?
福島照美福島さん:
 あ、いえ。年度更新はすでに計算が完了しているので、後は宮田部長にチェックしていただいて、保険料の納付をすれば完了です。
宮田部長:
 え!そうなの!?早いね。
福島さん:
 私もベテランさんですので(笑)。それで、今日、大熊先生に確認したかったことは、社会保険の算定基礎のことなのです。
大熊社労士:
 算定基礎でしたか。日本年金機構からすでに「算定基礎届の記入・提出ガイドブック(令和元年度)」
が公開されましたし、すっかり算定基礎モードなのですね。
福島さん:
 はい。今年、月額変更(随時改定)に関して取扱いが変更になったと聞いたのですが、どのような内容でしょうか。
大熊社労士大熊社労士:
 はい、先ほどのガイドブックの2ページ目にもあるのですが、8月、9月の月額変更予定者について、算定基礎届の届出を省略することが可能となりました。具体的には、これらに該当した従業員は、算定基礎届の報酬月額欄を記入せず、空欄とした上で、備考欄の「3.月額変更予定」を○で囲むことになります。
福島さん:
 これまでは全部記入したいたのですが、不要となったのですね。
大熊社労士:
 そうですね。8月、9月の月額変更に該当したときは、算定基礎よりもこちらが優先になりますので、結果、算定基礎の届出は不要になりますからね。
福島さん:
 プラスして、7月の月額変更に該当した従業員もですね。
大熊社労士:
 あ、そうですね!ちなみに、電子媒体申請および電子申請の場合は、7月の月額変更対象者、8月、9月の月額変更予定者は除いて作成刷ることになります。
宮田部長:
 大熊先生、ふと思ったのですが、8月、9月の月額変更はあくまでも「予定者」じゃないですか。仮に要に件該当しなかったときはどうなるのですか?
大熊社労士:
 いい質問ですね。月額変更の要件に該当しないことが判明した場合は、速や
かに算定基礎届を提出する必要があります。
福島さん:
 承知しました。届出の際に注意するようにします。今年も早めに対応することにしますね。
宮田部長:
 福島さん、よろしくね。

>>>to be continued

[大熊社労士のワンポイントアドバイス]

大熊社労士のワンポイントアドバイス こんにちは、大熊です。算定基礎について、昨年度から今年度にかけて変更になった点は、この月額変更予定者の対応のみですが、昨年の10月より、月額変更にも年間平均を利用できるようになりました。このような変更点も確認しておきましょう。


関連blog記事
2018年3月6日「10月1日より新たに始まる社会保険の月額変更における年間平均の取扱い」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52146779.html

参考リンク
日本年金機構「8月、9月の随時改定予定者にかかる算定基礎届の提出について」
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo-kankei/hoshu/20190531.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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