死ぬ間際に、悔いがないように生きていたいだけなのです。 真面目に格闘技をやっていたら良かったと思うのも僕です。 お仕事も依頼ございましたら、連絡ください。 よろしくお願いします。 tel:09015772929 ✉️felix.trinidad@i.softbank.jp

いつだったか、森公美子さんが語っていた言葉がある。


世の中を定規で測るのではなく、巻き尺で測りなさい、、、と。


子供の頃にテレビで動物が食べている姿を家族で見てて「すごーい」って言ったら、

親父さんが「これで何がわかるんだ。アフリカに連れて行ってやるから直接見ろ」と言って小学生くらいの森公美子さんをアフリカへ連れて行き見せたという。

で、アフリカで「お前がテレビで観ていたものは定規でしかない。

世の中を巻き尺で見ろ」と伝えたのだそうです。


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で、メイウェザーvs那須川天心の話にしよう。


ボクシング無敗、格闘技界の生ける伝説。

あのフロイド・メイウェザーが!

那須川天心とボクシングルールで交わった試合だ。


メイウェザーは、リング内外においても完璧だった。

試合決定の公式会見後にすぐ、試合ルールがおかしい!とインスタで唱えて、この試合を注目させる。

これによって、目線を集めると同時に、興行師にルール交渉でも優位に立つ。

(といっても、メイウェザー相手にルールで歩み寄ってもらう事自体が無理なのですけどね)

まず、戦うまでにここまでの揺さぶりでルールも含めて勝利を手にし、

彼の雄弁に語る“ エキシビジョン ” という言葉の駆け引きは、

相手陣営、プロモーション側にも随分と油断を与えさせていたと感じる。

苛つかせつつも、心のゆとりも与えさせていたのではないだろうか。


僕の試合予想は、1ラウンドは全くもって流してきて、2ラウンドに急に纏(まと)う空気を変えて殺しに来るのではないだろうか、、、というのが予想だった。


僕は、エキシビションと語るメイウェザーの言葉を鵜呑みにしていたのだ。

スポーツライクなメイウェザーが最初の1ラウンドは遊んでくれるんじゃないか、と。

この試合を見ている会場の観客、

テレビで眺めている人、

興行側、

テレビ制作側、

那須川陣営、、、眺める日本人ほとんどがメイウェザーの掌の上で転がされていたわけだ。


那須川天心なら、、、

衰えたディフェンスマスターのメイウェザーなら、、、

何かが起きるんじゃないか、、、と。


メイウェザーは、幾度の試合の中で、危機察知能力の極限というものを常に見せつけてきた男だ。


ゆっくりと自分は遅い時間に、さいたまスーパーアリーナに向かい、

自分は悠々と会場に乗り込んで到着した上で、

試合前に改めて、那須川陣営にバンテージを巻き直しさせ、

全ては自分の土俵なのだと心理的に揺さぶりを与え続ける。

「これは、お前の時間じゃないんだよ。

メイウェザー・ショータイムなんだよ♡」と。


リングに上がり、メイウェザーを覆ったガウンを脱ぐや、

ややふっくらとしたメイウェザーの身体が露わになる。


見た人は思ったはずだ。

これは、メイウェザー仕上がってない。

メイウェザーは油断しているな、、、。



僕は、嫌な予感がした。

まず、メイウェザーの体重がテレビに映し出されている体重とは全く違うんじゃないかと。

これは本当に66.7キロか???

いつでも圧殺出来る状態になっていると。



試合開始直後から、やけにメイウェザーが微笑みかける表情は、

メドゥーサの様な怖さを感じさせるものだった。

メドゥーサは見たものを石化させる能力を持つ。

微笑みかける顔を薄皮一枚めくってしまえば狂気、殺気の鬼神の顔が眠っている。


那須川天心は、メイウェザーに石化させられるのだけは避けようと、

胸部辺りを見つめつつ、己の磨き上げてきた慧眼を信じてメイウェザーと駆け引きを行う。

ゆったりとした手招きのように、メイウェザーが手を軽く振るう。

那須川天心が、1つアクションを行うと、メイウェザーがビクン!ビクン!!と反応を素早くみせる!!


現役時代と何一つ変わらない速さのクイックを見せつける。


メイウェザーのジャブを目先でかわし、右をパーリングしながら、コーナー側に向かう天心に対してメイウェザーは右を振るう。

ここに那須川天心は、渾身の狙いすませたカウンターを打ち込んだ!

メイウェザーは身体がやや流れ気味で、タイミングもドンピシャのはずなのに、

あの体勢にもかかわらずメイウェザーは見事なまでのスリッピングアウェーでかわす!

常人では考えられない芸当だ!!

その流れで、メイウェザーも左のフォローを振るうも、那須川天心は見事なサイドステップで捌く!!


これだけで、しびれた!!

この動きの一連を何度チェックしたが、たまらない場面だった。


ここから、メイウェザーは縦ガードをしっかりあげて圧力をかけていく。

潰しにかかるサインだ!!


メイウェザーがたまに見せる縦ガードの姿勢。

ザブ・ジュダー戦でも見せていたし、モズリー戦でも見せていた、あの縦ガード。

「舐めんなよ、もうチャンスは与えん」

という時に見せる構えだ。

それだけのものを那須川天心から感じ取ったのだ。


ここで見せるメイウェザーのジャブが凄い。

サイドステップするであろう先を見越して、側頭部に当て込む。

そこからの右ボディフック。

ガード越しでも貫いて効かせていた。


そこから圧力をかけて、頭部に決めた左フック!

ダウン!!

合気道の如く、身体を吹っ飛ばす!!

平衡感覚を失い、脳と身体が分離しているように起き上がろうとしても、一瞬リングに腹這いになる那須川天心。


だが、立ち上がる。

セコンドを見つめている表情は一瞬、恐怖心に満ちているようだったが、スッと我に返っていた。


ここで再開した時の那須川天心が凄い!!

メイウェザーが、これ見よがしに左フックを打ち付けてきたところ、かわして右の前手でメイウェザーの肩口を触り、メイウェザーを回すのだ!!

そしてサイドステップを行う。

コーナーにクルッと回される姿のメイウェザーを僕は初めて見たような気がする。

こんなに詰めていくメイウェザーだからなのかもしれないが、これがダウン直後に出来る動きなのか!?と。

凄い技術だ!

そして、右リードのフェイントから左ボディ!

ワンツー!!

当たりはしないまでも、これをメイウェザーに放てる勇気と兼ね備えた技術、スピードが凄い!!


メイウェザーはガードを固めて、歩を踏み出すスピードを速め、プレッシャーもより強くする。

那須川天心は、思い切って打ち込むがメイウェザーは狙っていた。

見事なまでのボディアッパー(これはブロックされる)からの右のアッパーのようで、振り抜く時はフックみたいに変わる独特の打ち方で、これもダウンを奪う。

またも、見事なまでに吹き飛ばすダウン。

那須川天心は、後がない。

と決めて、覚悟のアタックを見せる。


が、万事休す。

というより、ここのメイウェザーのフィニッシュの左フック。

軽く当ててるように見えるのだが、ちょうど良い場所にちょうど良いタイミングと、ちょうど良い力を与えれば、人は倒れる。

それを証明するようなフィニッシュシーンだった。

本当に合気道の世界のようなダウンに見えた


ただ、それだけではない!!

このフィニッシュブローに合わせて、最後に那須川天心は左ストレートを当ててみせたのだ。

メイウェザーに触ってみせたのだ!


ここで、セコンドが止めた事は文句無しだったと思う。

あそこで続けていれば、

「小僧、当てやがったな。俺はTBE(史上最高)のはずだ。後悔させてやる!!」


って、なっていたのかもしれない。

1ラウンドで、圧倒的に負けた試合という風にしか、見る人によっては感じ取れないかもしれない。

だが、目を見張ってみれば、この試合がどれだけ素晴らしかったかは分かるはずだ。


危機察知能力が最高であり、全知全能の男が選んだ那須川天心への対応策が、

ブロッキングtoアタッキングの圧殺スタイル。


過去のメイウェザーの試合映像を見ても、このようなスタイルでの試合は無いので、

対応策も極めて練るのも難しい。


天心が戦前からステップワークで捌くのも二段階目の戦術として考えられなかったのか?と聞かれたら僕は、


うーん、、、その前に効かされていたので難しいでしょうね。。


としか答えられない。


僕が思った事は、この試合は、ものすごく濃密な時間だったということです。


那須川天心は、

「負けることを恐れてやってない」

「ここで断ったら一生戦うことがないと思う。だったら、やるしかない!」

とコメントしていたと記事でも書いてあった。

僕がもし、彼ほどの実力があれば、やると思うんですよね。

ここで逃げない決断をするから、彼はここまでのチカラを手にしているわけです。

次元の違う志の高さを見せつけられた気がしたのです。

批判や否定を受け止めるからこその勝利がある事を知っている男なのだ、と。


何人かの方より、僕に言ってきてくれました。


この試合に対して罵詈雑言を浴びせる人達に何か思う所はありませんか?と。


僕から言える事は、

格闘技の世界に生きていたら、目指すものは世界最強になろうとしているものだと思うのです。

オマケに那須川天心ほどの実力があれば、自分の腕がどこまでなのか試したくなる。


そんな時に、メイウェザーと戦えるって言われて、断れるのでしょうか。。

しかも自分がもし、那須川天心ほどの実力と才能があれば。

腕を試したくなるのが当然なんじゃないのか?と思うわけです。


格闘家人生が終わるかもしれないし、大きな事故も起きかねないのは分かる。

でも、そんな事を考えるなら格闘技をライフワークにせずに、とっくに辞めているんじゃないでしょうか。


罵詈雑言浴びせる人も、本音では羨ましいのだと思うのです。

メイウェザーと戦える能力と品格が。

そして、脚光を浴びてキラキラと輝く姿が。


「天心なんていうキックボクシングの亀田みたいなのが偉そうに言ってて、メイウェザーにボコられた。ざまーみろ。

ボクシングに転向しても素人に無理に決まってるだろバーカ」


「あんな体重差のある無茶苦茶な試合をさせて、若いコがいたぶられて。可愛そう!!

やっぱりフジテレビは最悪だ!

フジテレビとライジンは何を考えているんだ!!」

みたいな事が、囁かれていたりするのだろうか。。


まあ、普通に歩んできた景色の中で作ってきた杓子定規で測ったら、そういう結論になるんでしょう。

日本の教育上で作られた常識とか、倫理観とかで語っているのかもしれない。

それぞれの意見があって、良いのかもしれないが、

試合をやるまでは、「天心だったら、やるんじゃない!?」みたいに語っていたり思ってた人が手のひら返して、

賢者を気取って罵詈雑言というのは、ちょっと哀しいものがありますね。


まあ、それも別に良いんです。


ただ、僕が目について嫌になったのは、林壮一さんの亀田昭雄さんが語るメイウェザーvs那須川天心の記事だ。


ボクシングは崇高な競技で、MMAとキックボクシングは見世物、、、という語りに終始している。

亀田昭雄さん自体は偉大な選手だったと思うのだが、この価値観が古臭い。


ボクシングはズブの素人。

サイドステップが無く、前後の動きしかない。


という事も書かれていたか。。。



相手は、あのメイウェザーだというのもあるが、サイドにステップは切っている場面もあったと思う。

ただ、それさえも潰す圧殺をメイウェザーは選んだ。

その采配が見事だったわけだ。

その辺りの事を踏まえて、語っているのだろうか?

ただただ、ボクシングは凄いが他の格闘技は偽物という価値観で凝り固まった語り口にしか思えない。

亀田昭雄さんが名選手だったのは間違いない事実ではあるが、この人の見解が正しいとは思えない。

きちんと見たのだろうか?



冒頭の話に戻る。


ボクシングこそが崇高という定規で測るのではなく、巻き尺で測った方が良いのではないでしょうかね。

こんな事を書いてる僕も、僕の凝り固まった杓子定規で測ってしまってるかもしれないんですけどね。


罵詈雑言を浴びせる人達も、こんな眼を見張る試合を見れて楽しめたんじゃないかなーって僕は思うんですけどね。

試合前から、他人に「この試合、どうなるかなー?」とか語れただけでも儲け物だと思うんですけどね。


試合前から語れる試合、

後世にも語れる日本で行われた試合が世の中に、どれだけありますか?

見るべき所が沢山あった試合ですよね?

技術的にも、駆け引き、心理戦的にも。

天心選手だけで無く日本人は、色んな面でメイウェザーから学べたんじゃないでしょうか。

なんて事も思います。


というわけで、久しぶりに書いてみました。

久しぶりすぎて、違和感しかなかったです。

それにしても、那須川天心選手のダメージが心配だ。

出来る事なら3月の試合は休んでもらいたいのが本音です。

色んな人から、何か書いてほしいと言われたら、また考えます。

では、さようならー^_^








今月7日、えひめ国体ボクシングを観に行きました。


正直な所、そこまで選手について詳しい訳ではないので、

観戦目的の選手は限られていた。


堤駿斗選手、

荒本一成選手、

中垣龍汰朗選手、

今永虎雅選手、

木村蓮太朗選手、

藤田健児選手、


、、、と、このあたりの選手を見ようとしていた。


田中亮明選手、松本圭佑選手は、出場してなかった。

残念m(_ _ )m


で、観戦に行った感想を簡単に記します。


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7日において僕に、ダントツのインパクトを与えてくれたのは、

前人未到の世界ユースのメダリストである堤駿斗選手だった。



しっかりしたオンガード。

相手が出してくるものを全てパリングではたき落としつつ、

自分からも仕掛けていく。


今回の少年の部におけるバンタム級では敵無しじゃないのか!?

としか言いようのない、約1分半の圧勝劇だった。


距離を幻惑させてるのは、きっと足だと思う。

ジャブを打って前足が進んだら後ろ足がついてくるのだが、あえて進ませない。


そして、踏み込んでワンツー。

あれは、右が思うより伸びるはずだ。


角度も変えている。

脱力が効き、力みもないので予備動作も少ない。


本当に、しっかりとしたボクシングだ。

ちょっと違うかもしれないが、

過去の試合動画を観ても思った事は、カネロに近い。

カネロのような正統派ボクサーファイターが好きな方は是非覚えておいてもらいたい。



荒本一成選手も、噂通りの強さを見せた。


中垣選手の試合は、全く知らなかった対戦相手の小田切駿平選手の強さにビックリした。


ソリッドなパンチかつ、インパクトの強さが目を引いた。

1ラウンドを観たら、「これ、結果は分からなくなるかも、、、」なんて思ったのだが、


中垣選手の修正能力も見事なもので、

2ラウンドから本当にパンチをもらわなくなった。

ペースを握られつつあっても揺るぎない心と、

自分のボクシングをするという初志貫徹があるのだろう。

結果は、中垣選手が勝利した。


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あとは、林田選手が意外だった。

懐も深そうな構えと柔らかさを持っていて上手いといえば上手いのだが、

所々に被弾を許してしまう。


何故だろう、、、。

精進すれば、もっと可能性を見せてくれるのではないだろうか。

今回観て、ちょっと残念だった。

この仕上がりでは、次の全日本は相当厳しいのではないだろうか。

精彩をかいていた。


ただ7日は、勝ったのですけどね^_^

なので、おめでとうございますm( _ _ )m



8日の藤田健児vs木村蓮太朗は、どうなったのかな?


という訳で、簡単な観戦記録を記しました。


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僕は、堤駿斗選手を観に来たというのが目的であったのですが、

一人、一度話してみたい方がいた。

きっと逢えると願って観戦に向かっていたのです。


それが堤駿斗選手の父である、堤直樹さん。



極めし近大アスリート選手を生み出す親と子の繋がり、チーム作り、未来へのビジョン、、、などについて話してみたかったのです。


本当に会えるとは思わなかった。


目が合った時に、私ごときに気がついてくれたことにも嬉しく感じた。



話した内容については記さないが、本当に穏やかな方でした。

とはいっても、語る内容はものすごく濃厚かつ重み・深みのある話ばかりでした。


なにより、格闘技の話をしていると本当に楽しそうだ。


自称・素人だと本人は語っているが、


"堤直樹さんも格闘家"


そう話をしていて、僕は思った。


今度、弟さんの堤麗斗選手の映像を探してチェックしてみます^_^

噂では堤駿斗選手以上の逸材だという話は聞いた事あるので。



それにしても会場にいる選手ならびに運営スタッフ、御父兄の方々、ジムスタッフ、報道員など皆様方、、、本当に幸せそうに見えた。


格闘技に生きてると、皆んな幸せなのですよね。


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おまけ。


あと、記しておくべき事は、並木月海選手の試合が見れなかったのが残念でした。

もうちょっと早く着けば良かったのですが。。。


それと、東京農大だったと思うのですが、中野幹士という選手と矢代選手の試合。

これが個人的には面白かった!

中野選手は、間違いなく強い!!


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あと8日は、大阪のRSCショップに行きました。


店員として接して頂いたのが、近大のフライ級、峯佑輔選手だった。


11月22日から行われる全日本選手権に出る強豪選手。

本当に好青年でした。

後で調べたら、一部リーグ全勝だとか書いてあった。



そんな彼が交えるのが馬場龍成選手や、今回観戦した中垣選手らと交えるのだろう。

あまりにも険しい。


今回、田中亮明選手はフライ級ではなくバンタム級なので、果たしてどうなるか。


その辺りも含めて、僕が記した選手以外にも注目選手は沢山います。



全日本選手権は、高校も大学も分け隔て無し。

ボクシングファンの皆様、プロボクシングも面白いかもしれませんが、

全日本選手権は、とてつもなくレベルが高い(申し訳ないがレベルはプロボクシング興行より上だと思う。いや、上だと言い切っておく) で、非ご注目してください。





ホルヘ・リナレスvsルーク・キャンベル


ルーク・キャンベルは以前、挑戦者決定戦でイバン・メンディに敗れた男ではあるが、


清水聡選手を下したロンドン五輪バンタム級金メダリストだ。


陣営としては、黒人系のボクサーとは相性が良くないと想定し、

もう一度世界戦のチャンスを見据えていた。


出来れば、綺麗なオーソドックスのボクサーファイターとやりたいと。


リナレスのように、正統派のうまさがある選手こそ噛み合う自信があっただろう。


キャンベルはサウスポーで、


ステップとブロッキング、パリング主体のディフェンスからのカウンターのリターンが基本軸。


そして封じてしまってから相手が怯んだ際に、回転力をあげてガチャガチャとやり込む。


そんな金メダリストの技巧派であるが、

リゴンドーのような一発の武器がないキャンベルに、

王者であるホルヘ・リナレスの戦術は何を選んだか。


正対気味になるリスクを背負って、

右側へ廻り、キャンベルの内側を取っていく形を選んだ。


被弾する可能性は高まるが、ウィービングをいつも以上に駆使してから、

瞬間的早い飛び込み、ハンドスピードで、先にキャンベルを撃ち抜いて主導権を握る事。


これが、悪い事とは思わない。


サウスポーvsオーソドックスの際、


"前足を相手の外側を取る事"


これを鉄則のように語られるが、

それが絶対ではない。


那須川天心vsアムナットのファーストラウンド。

その最初のクリーンヒットを見てもらいたい。


「こっちからも仕掛けられるんだぞ」と見せつけるように、左ストレートをぶち込んで見せた。

一つのやり方に固執しない、見事な閃きっぷりだった。


話を戻します。


リナレスは、あえて右側に廻り正面を切り込む戦術を取った結果、

見事的中し、2ラウンドでは鮮やかなダウンを奪う。



だが、ディフェンス優先のスタイルからのカウンターで挑んだキャンベルは、


リナレスのカウンターを合間を狙った手打ち気味カウンターで返したり、

素晴らしい技巧を見せていく。

ツワモノというより、正に技巧派。



5ラウンド目から、キャンベルが見事にラウンドを奪っていく。


4ラウンドにて、リナレスが肋骨を骨折した事が主な要因だと気づかされた訳ですが、


そこまでの流れでも、どこかリナレス選手にはリズムの単調さを感じたりもした。


骨折以降のラウンドは、特に単調さを助長させたかのように感じた。

こればかりは、仕方なかったのかもしれないが。


僕は5ラウンドから10 ラウンドまで、全てをキャンベルにポイントを付けていたので、


ここからポイントを取らないと負ける採点。


今ある状況では、勝負師としての力が問われた。


そこで、リナレスは出る!

キャンベルは、、、引いてしまう。

スタミナも苦しかっただろうと思う。


こんな素晴らしい選手にケチを付けるつもりはないが、

勝負師としてキャンベルは見せてはいけない甘さを晒してしまった。

勝負師としてリナレスが優ったのだ。



キャンベルは確かに巧い。

自分の特性も、よく理解している。


この選手が、リゴンドーのような一発があれば別人のような選手になれるのだが。。。


この試合、僕の予想ではキャンベルの勝利予想をしていた。

嬉しいハズレだった。


リナレスは強かった。

スーパーファイトに突き進んでいくだろう。

でも、あまりに厳しい。


マイキーとの対戦アピールをしていたが、あまりに険しい相手だ。

ロマチェンコ???

残酷ショーになりそうだ。

テレンス・クロフォード、、、悪魔のような強さを持った王者だ。


とはいえ、キャリアも流石に最終コーナーだと感じたので、

スーパーファイトを是非とも実現するを願ってます。


Sライト級だが、バルテレミーでは渋すぎて、、、。

リチャード・コミーとかデニス・シャフィコフはリスクだけ。

ロバート・イースター戦では、スーパーファイトとは言えにくい。

これも危険な相手だ。


どれを選んでも難しい。


これが俗にいう、地獄の一丁目。


こういう中でしか得られないものがあるのだろう。


素晴らしい技巧の数々と、

勝負師としての感性と精神力、、、堪能しました。


面白かった。


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