11月27日に開催される、大阪府知事選挙大阪市長選挙の各候補者に、
放射能汚染がれきの受け入れについて、公開質問状を出された方のサイトを
ご紹介させて頂きます。

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自らの経験も含め、しっかりとした根拠のもと、受け入れ反対の声をあげているのは
府知事候補の梅田さんだけです。
他の府知事候補の倉田、松井両氏は受け入れ前提のスタンスです。

こと市長選においては、平松さんが反対の意思を表明していますが、
残念なことに橋下さんは受け入れ明言かつ、10月8日に開催された西成区民会議に
おいては、次のようなコメントを残しています。

『国の基準値以下のがれきは、被災地復興の為に受入れます。』
『放射能を体内に取り入れても、濃縮しません。』
『あなたの考えは間違っています。』
『人工放射能と自然放射能は同じです。』
といいながら、府下の農業は守りますと矛盾する発言を行っています。

上記やり取りは、子を持つお母さんが勇気を出して橋下さんに下記意見をした内容に
対する橋下さんのコメントです。

『大阪府でお米を作っている農家の方が原発事故以来、放射能検査をしたら検出されました。
 これではもうお米作りが出来ないと思い、放射能を排出する対策を必死の思いで
 やり続け、一定期間経過後に再検査をしたところ、放射能は検出されませんでした。
 大阪で汚染がれきを受入れられたら、大阪が汚染されます。受け入れしないで下さい。』
と訴えましたが、検討するとも言わず、遮断しました。

皆さん、どう思われますか?

橋下さんは、国の基準値を疑うこともなく受け入れています。
お米なら、500Bq/kgまでは府内で流通させると言っているのと同じです。
肥料に対する高すぎる基準値にも疑いの念を抱いていません。
このまま国の基準値を受け入れ、汚染されたお米や農作物が出来、
幸いにも国の基準値ギリギリに収まったお米が出来たからといって、誰が食べますか?
499Bq/kgのお米は食べれます。でも、501Bq/kgは食べれませんと言われても
受け入れ難いと思いませんか?
こうなったとしても、実害なのに風評被害として安全アピールしても誰も買いません。
海外では、あきれられている基準値で、輸入停止措置を取られています。
3.11前の基準値ですが、原子炉等規制法という法律の中では、
セシウム単体においては、100Bq/kgを超えた廃棄物は、外部に漏洩せぬよう、
厳重に保管するよう定められています。

・なぜ、放射性廃棄物の基準値より高いお米を食べれるのですか???
・なぜ、100Bq/kgでも保管なのに、8,000Bq/kgの焼却灰はそのまま埋めて良いのですか??
・なぜ、現在までの管理型処分上では、遮蔽が破れ有害物は浸透してきた実績が
 山のようにあるのに、100,000Bq/kgまでは埋め立てOKなのですか???
・なぜ、廃棄物処理法では、放射性廃棄物は対象外となっているのに、廃棄物処理施設で
 処理をしても大丈夫と環境省は認めるのですか?法律違反ではないのですか?
 不法投棄をしてきた産廃業者と何が違うのですか???

皆さん、どう思われますか?

また、現在開催されている府の検討会議を独断で開催を決めた橋下さんですが、
任期の途中で投げ出し、府の職員にケツ拭きさせています。
いい加減すぎると思いませんか??府の職員の方も、この独断と府民の受入れ反対の
声との間で板挟みになり、業務にも悪影響を及ぼしています。
職員の方や、受け入れたら放射能と対峙せざるを得ない清掃組合の職員さん達も
受け入れたくないと本音を述べておられます。
こんな混乱の元凶を作った人を、私は微塵も応援する事は出来ません。
瓦礫受け入れ側に対する処理スペックと廃棄物処理法との関係に明るくなく不勉強な
倉田、松井、両氏も応援する事は出来ません。

府民を不安に陥れる人が、大阪を守れるでしょうか。
皆さん、どう思われますか?

過去に東京都の一般廃棄物焼却場(大阪府の処理予定先も同じく一般廃棄物焼却場)で
水銀を焼却した際に大問題(億単位の損害)になった事例がありました。
水銀は、廃棄物焼却場に要求されるばい煙の規制対象物質からは除外されています。
放射性セシウムと同じく、金属の性質を持ち、沸点(ガス化する温度)は356.73℃です
(セシウムは671℃)。
焼却場における焼却雰囲気は、約800℃です。この条件下では、水銀もセシウムも気化します。
重大なのは、各東京都下自治体に焼却炉を納めたメーカーが、水銀は処理しきれないと
明言している事です。イコール、同様の性質を持つセシウムを含む放射性物質を炉外に
出さずに処理仕切れるとは、物理的にも到底思えません。

他、関東方面の各埋立て場では、排水からセシウムが続々検出され、生活用水となる水源を汚染し、排水を停止させられた実例が明らかになってきています。

また、先日の東京都国立市で起きた廃棄物処理場での爆発事故ですが、
ここの焼却後物からは、放射性セシウムも検出されていました。
ここが爆発すると、バグフィルター等の漏洩対策装置が設置されていても、役に立たない
だけではなく、汚染されたごみを処理していたのですから、爆発事故すなわち、
ミニ福島原発事故と同じ意味を持つと言えると思います。

福島原発は、スイスが風向き予測してくれていますが、地元の焼却場で爆発が起きたら
情報はなく、ただ逃げる事しか出来ません。
このような焼却場の爆発事故は過去にたくさん起きています。
他、『清掃工場 爆発』で検索してみて下さい。

これは、受け入れた自治体どこででも起こりうる事例です。
また、焼却場は自治体が立てた施設ですが、その原資は我々の税金です。
千葉県柏市のように、焼却炉自体が汚染されると、想定外のメンテナンスコストが
掛かります。これらも全て税金で賄われます。これでいいのでしょうか?
関東方面の自治体が、想定外の経費を東電に請求と訴訟の準備を進めていますが、
何も声を上げなければ、我々に不利益が被る事になります。

以上から、現状の焼却場及び埋立て場では、放射性廃棄物に対しては歯が立たない事が
明らかだと思います。そんな中で、汚染されたがれきを受け入れて良いのでしょうか。
大阪府民はもちろん、避難されてこられた方々、一次産業(農業及び漁業)、清掃組合で
働く職員の方、を守る為に、汚染がれきの拡散処理及び受け入れはしては駄目だと思います。