2019年12月03日13:30☆番組のお知らせです☆
みなさんには故郷はありますか?
ふるさとはいつも心のより所で、
いつでも帰りたい場所・・・
いつでも帰れる場所・・・
そんなかけがえがなく大切なもの。
そんな故郷がなくなるとしたら、と考えたことはあるでしょうか?

長崎県川棚町・川原(こうばる)地区は
半世紀前、石木ダムの建設予定地に選ばれて以降、
住民たちが反対し続けてきたにも関わらず
9月、長崎県と佐世保市がすべての用地を強制収用しました。
明け渡し期限は先月18日でしたが、
いまだ13世帯約50人が立ち退きを拒み、この地で生活し続けています。
住民たちは自分の故郷で生活しているだけで
今は「不法占拠した人」となってしまったわけです。

私は強制収用の前日、
住民たちが「土地を奪わないでほしい」と県庁に訴えにきた会場で
ひとりの女の子と出会いました。
樹の下ではるな
川原地区で4世代8人で暮らす松本家の長女・はるちゃん。
彼女が知事に宛てた手紙には
故郷のことをどれだけ大切に思っているか、
いつまでも故郷に住み続けたい、
そんな気持ちがいっぱいに詰まっていました。
長いこと取材活動をしていますが、
カメラを回しながら涙が止まらなくなるという経験はこれまでないことでした。

長崎県民でも石木ダムのことって
どうしてこの地にダムが必要なのか、
地権者はなぜダム建設に反対し続けているのか、
よくわからないという人は多いと思います。
私もそうでした。
ダムの反対運動って声高に叫ぶちょっと怖いイメージがありました。

でも川原地区では幼い子どもたちや
青春真っただ中の女子高生たちの
普通の暮らしがあります。
集落に一歩、足を踏み入れると
空気がすーっと変わります。
朝もやのなんとも言えない神々しさ!
そして清流のせせらぎ!
夏にはホタルが乱舞するそうです。
もっと多くの人に川原のことを知ってほしいな~、
足を運んでほしいな~、
それからこれらがダムの底に沈むって知ってほしいな~、
と思ったことが番組を作ったきっかけです。

今回はディレクターとナレーターをつとめさせていただいています。
テレメンタリー2019「はるなの故郷~ダムの里に生まれて~」は
テレビ朝日系列で全国放送。
長崎県内は12月7日(土)午前6時からの放送です。
土曜の朝、ちょっと早起きしてみていただけると幸いです。