10月の基本のきはーGオモフ28 自己責任についてー

2018年10月23日

学校のクラウン

「面白い!やってみたい!」と何人もの子どもが一斉に手を挙げる。

恥ずかしそうに手をゆっくり挙げる子の表情は、緊張と不安と密かな興奮に頬が紅潮しているーついつい、そういう子を指名してしまうのだ。

今日は小学校でのワークショップ。
共生共育の主旨で、コミュニケーションについて体験し、学んでもらう。

なんてー難しい事は大人に任せて、子たちには表現のゲームでとにかく楽しんでもらう。
表現することがどんなに楽しいことか!
同時に難しいことかー

時には傷つけ、困惑することもあるけれど、拍手や笑い声が向けられた時の喜びに、それもいつか溶けていくー。

そういう体験をして欲しいーそんな気持ちでお声がかかれば早朝出勤するこのワーク。
この学校はもう同じプログラムで3年目ー

なので、レッスン内容を4年生から一新してみた。
思い切ってマイムのクラウンテイル(クラウンの物語)。

言葉を使わないでどこまで表現できるかーに、挑戦してもらう。

まずは私が演技するー子どもたちは作品中、瞬きも忘れたかのように作品を観ているー
なぜなら、演技の後に何が観えて、分かって、発見があったか質問されると言われたから(笑)

演技の後は堰を切ったように自分の見えたものを発言してくれる。
登場人物の最後の心理状態まで言い当てる子もいて、驚かされる。

ゲームや多すぎる情報に、子どもの想像力不足が取り上げられる昨今ー
でも実際はあまり変わっていないんじゃないかと、、、。
むしろ、想像力を発揮できる機会を大人が奪っているんじゃないだろうか?

正しいこと、間違いー
そんな線引きを、日常の生活や表現の上で行うと、声を出すことすら勇気が必要になってしまう。
やりたい事をいちいち心の中でジャッジして、周囲の顔色を伺うようになったら、想像力は小さくなるばかりー。

オズオズと手を挙げた男の子も、今年の半ばくらいまではクラスでもほとんど喋らない少年だった。
だから彼が手を挙げた事は、みんなを驚かせたらしいー。
男の子は海賊の宝を見つけた設定を選んでくれた。

何故かー私はかれの横に立って、相棒のようになって一緒に演技したくなった。
ごく、自然な流れでー彼が突っ込みになり、私がボケになって宝箱を開けた。
それだけでこどもたちは大笑いー。

あれは面白かったというより、いつも大人しすぎる少年の変貌に、とにかく驚いたーと、そういものだったんだろう。

私が「この金貨は本物だろうか?」と、促すとー少年はなんと金貨を齧って見せた!
もちろんここがハイライトークラスメイトは拍手喝采ー。

私が、この男の子がそんなに内気な子だと知ったのは、レッスンが全て終わってから。
担任の先生が興奮気味にやっていらして「実は-」と教えてくださったのだ。

他のクラスもそうだったけれど、落ち着いているクラスでは、表現した子の姿をそのまま拍手で迎えてくれる。
ネガティブな言葉は見えない。
それをでくるだけ長くキープして欲しいーと願ってしまう。

そんなクラスで、学年で、学校で、社会であって欲しいーと、願わずにいられない。




clown_gigi at 15:21│Comments(0)小学校WS | おしゃべり

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