大阪「基本のき」クラス3と4腱鞘炎です

2019年02月26日

アンケート「おかしなやつら」東京公演③

間もなく木曽文化公園文化ホールで行われる「おかしなやつら」公演のための準備期間に入ります。

作品自体は既にできあがっているものなので、確認程度のリハーサルしか行いませんが、劇場の大きさや機構の違いがあって、道具や出ハケ等、変更が出てしまうのです。

劇場との打ち合わせ、各スタッフとの連携など、事前の確認は綿密に行います。

そのひとつひとつが観客の笑顔につながるのだと思うと、手は抜けません!

東京公演は、チャリティー公演を久々に行いました。
障碍のある方や高齢の方、施設の職員の方など、劇場にいらっしゃるのが困難な状況にあるかたに向けての公演です。

作品の内容はまったく同じー。

障碍の範囲やレベルは様々なので、どのくらい楽しんでいただけるか分からないというシチュエーションでしたが、とにかくやってみよう、反省はやってみてからすればいいーという気持ちで、開演しました。

結論からいうとー素敵なお客様でした。
なんというかーこちらの演技を吸い取るような、不思議なコミュニケーションが成立していました。

初めてご覧になる方ばかりでしたから、客席はいつもより静かで(観客数も多くはありませんでした)、最初はセリフの無い劇に戸惑っているようでもありましたが、あっというまにその違和感も消え、こちらの呼吸に同調してくださったのです。

見るーというよりは視るという感じで、考えないで感じているようなまなざしでした。

船に乗って消えて行くシーンでは、たくさんのお客様が客席からこどものように手をふってくださってー。胸に迫る物がありました…。

そんな各施設から、感想文やお礼状が届き、これもまたなんとも素敵なんです。
幾つかをご紹介させていただきたいと思います。



Tさん 精神障害者の事業所職員
職員を含め、利用者全員がクラウンの繰り広げる世界と聞いてピンと来ない状況ではありましたが、開演が近づくにつれ皆期待感が高まっていました。
演目中はそれぞれの好み(具体的表現、抽象的表現)はあるものの、各々が楽しめている様子でした。
通常80分を集中することはなかなか困難ではありますが、退席する方もなく演目に見入っていました。
客席に座る姿も、背もたれから身を乗り出し真剣に見ている方、手を叩いて笑っている方、飛んできた紙飛行機を投げ返し一緒に遊んでいる方、それぞれの楽しみ方があるのが見えました。
私自身も、表現の多様性を改めて感じました。
セット等でより具体的に場面を設定しなくても演者が舞台空間に身体表現一つ一つで見えないセットを構築し、観客に想像(創造)させる・・・
一人一人見えている世界の景色・色・温度等違うんだろうな。と感じました。
直接的な表現(言語)でなくとも、場面の状況から台詞が聞こえてくるように感じた事もおもしろいなと思いました。
また、メインキャストお二人の役柄がどんどん変わり、性別、年齢等を超え広い役柄を演じる凄さを感じました。
ジャグリング、マイム等技術の高さが役柄をより色濃くするだけでなく、演目の緩急をつけるエッセンスとしてとても効いていると感じました。
舞台演出も2種のスモークが霧と、水を分けて表現していることや、照明、音響も観客の想像力を効果的に掻き立てるものと感じました。
どのストーリーも間の良さからグッと引き込まれ、テンポ良く進む為80分がとても短く感じ、あっという間にエンディングになってしまいました。
キャスト、スタッフ皆様の技術力の高さにとても心揺さぶられる舞台でした。ありがとうございました。

ご職業柄なのだと思いますがー観るポイントが深くて、しかも温かい!こういうお客様がアーティストを育ててくださるんです!!!

Hさん 精神障害者の事業所職員
今回はチャリティ公演ということで、事業所のレクリエーションとして観劇しました。
精神障害の種別は様々ですが、認知能力の低さ(先天も後天も)や集中力持続の困難さは大体共通しています。
故に抽象的な事象の理解の困難さはある程度予想しており、そこからどう捉えるのか?というところが私の観劇前の気になるところでした。
「よくわからない」と「あっという間」が共存するというのは驚きでした。
確かに観劇中、タバコ吸ってないし(1日2箱ざらだし、他のレクだと近くのコンビニまでいって喫煙するぐらいですね)、トイレにすらいってないし、寝てもいないのです。
外部の環境と内部の環境である「認知」の相互作用で僕たちは成り立っているというモデルがあり、認知を変えていくことに限界がある場合、外部環境からの刺激を調整していく支援が多いです。
※子どものラジオ体操で、スタンプ押したりするのもやる気アップの環境調整だったりします、分かりやすい例だと。
 
理論上、適切なタイミング、適切な強度で刺激を呈示した場合、集中力は持続しますが、こないだのショーはまさにそれではないかと思うわけです。しかも同時に多数の人間に!!ワオー!!
精神障害者の場合、他の障害に比べてその生きづらさが見えにくいですが、人間関係など一般的に些細なところで生まれます(故に理解も共感もされにくい…)。
その人の力を引き出すには、技法以前に、その技法が生きる場づくり、不調でも居れる場づくりが大事だとは考えていたのですが、
そのためには理解させよう、そのために説明しなくてはと考える前にもっともっとプリミティブな部分で対話が可能なのだし、必要なのだと、劇を観た皆さんの反応を通して気づいたのでした。
「言葉」というのはあくまで手段であり、対話に本当に必要なのはそれ以前のナニカなのですね。
ともすれば、僕の「理解できないだろうけども大丈夫だろうか?」という視点は実に傲慢チキチキであり、余計なお世話であり、その人の力を奪うディス-パワーメントな視点であることを思いしらされたのです。
嗚呼、なんと調子こいているのだ!と深く反省したのでした。もっともっと本質的な部分に至らないといけないのです、と勉強になったのでした。

職員ー利用者が一緒に楽しむというプロセスにもまた意味がきっとあるのです。
観ることも大事ですが、観たことの思い出を共有することが、これから先も生きづらさを抱えて生きていく中での勇気になってくると思うのです。

スタッフの皆さんが利用者さんをお連れするのだってどれだけ大変なことか!
一緒に生きて行くことの選択は、自己犠牲のヒロイズムだけでは成り立ちません。
そこに発見や喜びを感じられる学ぶ魂があるからこそ、互いに成長できるわけですね。
そのほんの少しの端っこに参加させていただけて、光栄です。


地域活動支援センターS
本当にセリフがほとんどない中、パントマイムで愉快に人を笑わせて楽しませて、大変貴重で充実した時間を過ごさせていただきました。

楽しむ!その力は自分の中にあって、与えられるものではないのですね。

M障碍保険福祉センター
参加した利用者からは「どんな舞台か想像がつかない状況で見に行きました。これは単なる道化ではなく、見る人を問わない、不思議な舞台でした。息子は、二人のジャグリングの見事さや飛行機の爆音等に、80分間、目を見開いて喜んでいました。さらに不思議な音の効果や二人のクラウンのおどけた動きに魅了され、良く分からないけれどいつの間にかひきこまれてしまう、不思議な空間がありました。この舞台は誰もが見る価値があると思いました。二人に会うと違った世界観を感じられます。」との感想があり、大変喜ばれていました。
日ごろ、なかなかこのような機会も少なく、今回のご招待は利用者、ご家族の方にとても貴重な機会となりました。

この舞台は誰もが観る価値があるーだなんて、すごく嬉しいです。たくさんの方に観ていただけるように頑張ります!!

地域活動支援センターM
「内幸町ホール」での公演とても良かったです。
地方公演も観に行きたいほどです。また宜しくお願いします。
同じ演目でも結構です!

3月24日は木曽で上演します!このブログで公演の様子などまたご報告させていただきます!
同じ演目でもーって、めちゃくちゃ嬉しいです!!


支援センターA
まず、一番楽しかったのは、ダンス。迫力があって盛り上がって良かった。
ダンスはキレがあってシンクロしてて凄かったです。
ジャグリングは向かい合って投げ合っていて、素晴らしかった。
たくさん笑い過ぎて疲れました。
紙飛行機を折って客席になげまくっていたのはビックリしましたが、面白かった。
楽しい思い出をありがとうございました。


楽しい思い出を、他人同士なのに皆で共有できるって、いいですよね。

社会福祉法人O
北風吹きすさぶ寒い午後。内幸町ホールの中では、ほっこり、しんみり、な、ロネとジージのオリジナルな世界で日常を忘れて夢中になれました。

日ごろ不便な思いをされている障碍のある方、それと向き合う職員のかた、ストレスは相当なものだと思います。少しでもそんな日常から自由になれるココロのお洗濯のお手伝いをさせていただけたのなら、クラウン冥利につきます。

他にも、「この日の為のキャスト・スタッフの練習と訓練が観ている人の胸に響く作品になったのだと思う」「今日が忘れられない日になった」「世界が広がった」という嬉しい感想がこの日のご来場の方から多く寄せられています。

私ごとですがー高齢で脳梗塞により半身がマヒしている実母は、自力で劇場に来ることは叶いません。
時々、車であちこち連れまわして気分転換をしてもらいますが、それだけでも「楽しい~」と繰り返します。母の「楽しい~」は私を幸せなキモチにしてくれます。

そんな幸せなキモチは、今の私の何よりも大切な生きるエネルギーになってくれます。

ロネジジの劇場公演や作品たちが、お客様の「楽しい~」になってくれたら最高に嬉しいー。
ご来場、本当にありがとうございます!!











clown_gigi at 23:30│Comments(0)アンケート | 劇場公演

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