クラウンのレッスン

2020年01月26日

まじめにおばかに

SSK7期集合SSK7期(スタジオセサミ神奈川)発表会が終了し、2月からは新学期の8期目がスタートします。

新しい期に向かって、最初に行うのは、『何を学ぶのか?』のコンセプトを決めること。

それを軸にプログラムを作成するからです。

セサミの定期スクール(SST月曜日・SSK火曜日)は、1期が50回という区切りはあるものの、「卒業」というものは存在しません。

クラウンは、ダンスや楽器の演奏と同じように、レッスンを続けることがひとつの「目標」となりえるーそれがセサミスクールの考え方です。

ですから、興味をもった生徒は長く在籍し、自分らしいクラウンの姿を創造していきます。1期(50回)でわかることは、ほんのスタートに過ぎません。

そんな経験者と初心者が一緒にワークすることが可能なプログラムを考案し続けていくことは、常に講師の課題です。

さて、話をもとに戻しー新学期8期のコンセプトですがー…。
クラウンを学ぶことの意義ーとは何なのでしょう?

毎週1回とはいえ、忙しい現代人が時間とお金と体力を費やすことは、単に「楽しい」だけでは続かないでしょう。

表現活動や創造は、時には「思うように成果が出ずに」辛く感じることだってあります。
それでも毎週稽古場にやってくるーそのモチベーションに名前をつけるとしたら、どんな呼び名がぴったりくるのでしょうか?

ちょっとここで、発想をひっくり返してみます。
「もし、クラウンがなかったらー」です。

クラウンがなかったらー出会わなかったらー…ちょっと…考えられないですね。
それが存在しないということは、自分の「無邪気な表現スタイル」の形を持たないことになります。

クラウンは、大人が日常では恥ずかしくてできないような事を軽々とやってのけます。
ハグとか、ウィンクとか、大きな声で泣いてみたりーとか…
他人がやってほしくない事もしますーでも、それが面白かったり、愛らしかったりします。
クラウンは自分にとても近く、そして決定的に違う「無邪気で自由」な存在です。
競争して勝つことより嬉しいのは、相手が笑ってくれることだと、知っている自分です。

そんなクラウンがいないのはーとても寂しいし、息苦しい。
まるで、使いなれている眼鏡やペン、履きなれている靴や、心地よい着古したシャツが見つからないみたいに…。

だから、クラウンの存在は、知ってしまった今となっては、生活においても欠かせないものです。

そんなクラウンの無邪気で自由で能動的な笑いは、考え方や感じ方を変えてくれます。
仲間とレッスンを続けるうちに、自分らしさを取り戻していく生徒たちの様子は、感動的でもあります。

そう、だからー8期目のSSK のコンセプトはー「スケールの獲得」です

スケールとはモノサシのこと。
つまり、「基準」です。
あなたのクラウンの「基準」をみつけるーそれがコンセプト。

むずかしい?
そんなことありません!
要は「リアクション」のことなんです。
あなたのクラウンは、出来事に、どうリアクションするか?という実にシンプルな内容です。
ただ、それが、自分自身じゃなく、「自分のクラウンなんだ」というのがちょっと難しだけー。

それが「ものさし」になるのですー。

なんだかとっても「まじめ」でしょ?
でも、勉強の内容は「おばか」になることなんですよ(笑)。

SSK8期スタートは2月11日予定です!
https://clown-academy.com/ssk-info/2414/続きを読む

clown_gigi at 12:59|PermalinkComments(0)

2019年04月03日

シアタークラウン演技講座4月の内容は…

桜が満開でお天気が良いと、ついついゴキゲンになって薄着になって街をうろつきたくなりますがーたいがい寒くて後で後悔するんだよね。

皆さんもお気を付けあれ。(あ、Gだけ?)

9月秋のラプソディー  (5)さて、そんな浮かれ気分の後にやってくる新緑の時期に、4月のシアタークラウン講座でピシッと気分を引き締めませんか?

4月29日(月・祝)「シアタークラウン演技講座 vol.3」(東京・大井町)
■タイトル:「クラウンGigiのシアタークラウン演技講座」
■内容:シアタークラウンの演技、表現方法に特化した、クラウンはじめ表現者の為の実技講座
■日程:4月29日(月・祝)13:30~16:00
■会場:品川区内

対象は5年以上のクラウン、もしくは演劇等の表現活動を行われている方ーとなります。
自分はどうなの?と思った方は一度ご連絡ください。

内容がわからなくて不安ーというかたの為に、レッスン内容など軽くご紹介しますね。

開場時間となりましたら、お部屋にて受付をお済ませください。
笑顔のアシスタント・マギーがアテンドいたします♡
その後は着替えていただいて、緊張をほぐしつつお待ちくださいね。

①講師挨拶と注意事項
レッスンの流れや注意事項をご理解いただきー…

②参加者自己紹介
となりますので、是非、ご自分の「呼ばれたい名前」をご準備ください。
なんでもアリです。ふふ。

③本日のテーマ
いよいよここからレッスンのスタートです。
4月の内容は「日常を越えて」-です。
つまり、非日常への旅ー冒険ですね。(どこにも行きませんが・・・。)

クラウンというのは愚か者であり、バカ男子&アホ女子であり、無邪気で子どもっぽく、生命力にあふた存在です。

その存在は周囲に迷惑と混乱を引き起こしながらも、時として軽々と固定概念を覆してしまうような、一種「魔法」のような力を持ちあわせています。

そう、普通ではありません。非日常の存在なのです。
いうなれば本や漫画やアニメの主人公と同じような仮想空間の存在です。

ですから、演じ手である「あなた」の中に、その空想という日常を越えた広がりが無くてはクラウンが現実に存在する事はできません。

クラウンを自分に引き寄せて演じることは、決して悪い事ではありません。
けれど、それだけでは観客は夢を見ることができません。
ハロウィーンのコスプレとは違うクラウンの存在感を、では、どうやって獲得すれば良いのか?

一つは、演じ手自身の感覚や価値観に広がりを持たせることです。
簡単な言葉でいえば「おもいやる」という事。

単に優しくするーという意味ではなくー「ふーん」と分かったところで止めるのじゃなく、もう一歩も二歩も踏み込んでいくのです。

何でも度を超すとー普通じゃなくなります。
きっとあなたの中にもそんな周りの人にわかってもらえない「こだわり」や「ちょこっと異常」な事があるはずです。

クラウンの通常はそのあたりからがスタート。(まあ、大変)

ナルシスト過ぎる人、なんでもすぐに舌打ちする人、空想家、慌てん坊ー
彼らの感覚に入り込み「おもいやる」ことは、日常を越えて行くことを怖れない感性が必要です。
(でもちゃんと戻って来てね♡)

面白いことをしなくちゃ!と慌ててしまうと、目先のスキルに捉われます。
バルーン、ジャグリング、クラウニング、パントマイムー
高いスキルは必要です、けれど、クラウンに重要なのは、それらを「どんな人物が」行うのかということなのです。

そのクラウンのこだわりや無邪気さ、愚かさがスキルと融合したときにユニーク(唯一無二)が生れるのです。

但し、ここでどうやれば面白く(つまり非日常)になれるか?を追いかけすぎないでください。
(ここまで言っておいてなんですがー・・・)

非日常を知るには日常ーつまり普通ーを得る必要があるのです。
ああ、前もって言っておきますがー劇場の普通と現実の普通は違いますよ~。

劇場で出されるケーキは、たいがい食べられませんからね。つくりものです。
それをさも美味しそうに食べているように感じさせなくちゃいけないー。
このケーキを普通に美味しく食べることだって、だからスキルが必要です。

日常と非日常を演じる事ー。
シアタークラウンとしては欠かせない要素のひとつ。
4月の講座では、こんなことを理論と実地で手渡していきたいなーと思います。

ご参加、お待ちしております!


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clown_gigi at 13:47|PermalinkComments(0)

2018年06月17日

ブログでレッスン⑥  リアクションなんです  

「演技とは、意識して表現されるリアクション」であると考えています。

行動ーアクションーは、考えや、感情、衝動、反射として現れますから、必ずその元になる「原因」があるのです。

日常ではいちいちこれを気にせず行動していますが、演技表現となるとこれを明確にしてからでないと自然な演技にはならないのです。

ただ怒るーを表現するのではなく、何かに「怒らされている」人物ーとして立ってみればわかります。
一体何にそんなに腹を立てているのかー?その要因がわかれば、この人物のキャラクターが深まります。

そうやって、台本に書いてある、「与えられた行動」と自分を繋いでいく作業が、一番面白いところなのです。

アイコンタクトは中でも顕著な例です。
視覚の情報は、現実世界において最も大きな情報源であり、刺激です。

アイコンタクトは、視覚で外界と交信する事ーと、ここでは定義してみましょう。
ただ「見る」のではなく、交信する(コンタクト)となると、同じ空を見上げても感じ方が変わってくるはずです。

アイコンタクトは、つまり、人間との間にだけ存在するのではなく、自然や、物や、記憶などの形の無いものとも行う事が可能なのです。
視たことが、演じ手にある種の感情を呼び起こし、それがリアクションとなって現れます。

演技とは、そういう刺激と感じる自分と与えられたキャラクターを結んで表現するスキルの事です。

なんて言われると、とても難しくてできない!なんて思ってしまいます?
いえいえ、日常では、それを意識せずにやっています。

なんだか最近パッとしないー楽しくないー疲れが溜まってるー。
なんて時は、ちょっと立ち止まって、自分にそう感じさせる要因を探ってみるのもいいかもしれません。
自分はそういう人間なんだーというレッテル貼りは、壊れたメガネを知らずにかけ続けるようなものです。

要因に気がつくと、実際に解決せずとも心が落ち着きを取り戻します。
客観的に物事を捉える視点の獲得は、きっと私たちの課題なんでしょうね。

こんな風に、演技への理解は、日常生活へフィードバックされる事も多いんです。

ここで、クラウンを志す方へ伝えたいのは、リアクションの幅を広げるーという課題。
いつも同じ事を繰り返してしまい、「うーん」と悩み始めたあなたは、そろそろ新しいリアクションを求めています。
キャラクターが成長している証拠です。

今一度、自分のクラウンのキャラクター掘り下げてみてはいかが?



clown_gigi at 11:27|PermalinkComments(2)

2018年05月02日

クラウンキャンプ2018情報①

IMG_1646このGWは、なぜかクローズドイベントが続きます。
その合間を縫っての「クラウンカーニバル」のおかたづけや実家での介護ヘルプ。
そんなわけで、事務作業は遅々として進みません~。

まずはしっかりと照準を定めて進めたいのは、来月に迫ったクラウンキャンプ木曽。
ことしで8回目だって!!

8回続けていても、初めさんが参加できるプログラムです。
基本だからねー基本は初心者さんにとっては楽しく、そして経験者さんにはより意義深いものになるはずです。

19601039_893363724121447_8969977640862228286_nプログラムは2種類。
クラウンの基本から応用までを学べる「メイン・プログラム」と、自作品創作と発表まで経験できる「ポスト・プログラム」があります。
クラウンを楽しく経験したい方にはメインをオススメしますが、可能なら、両方を受講されるとより深くクラウンを理解することができます。

日程が難しくて、初心者だけれどポストにしか参加できない!という方もいらっしゃるでしょう。
その場合も、基本講座を別に設けますので、ご安心ください。

imageクラウンというのは、個人としてレッスンするものなので、ダンスの群舞のように全員で同じレベルに届かなくてはならないーということはありません。
あなたのリズムで、あなたの価値観の中でより良い結果を残せるよう、インストラクターとスタッフはお手伝いする事に務めます。

日程は以下です。
メイン・プログラム2018年 6月28日(木)~7月1日(日)
ポスト・プログラム 2018年7月2日(月)~7月6日(金)

ロネジジがCCK(クラウンキャンプ木曽)を始めたのは2011年でした。
「木曽文化公園文化ホール」の設備を見て、アメリカ・ウィスコンシン大学内で毎年開催されてきた「クラウンキャンプ」と同じようなプログラムを、ここでなら開催できる!そう直感しました。
http://www.kisoji.com/kisobunka/institution_info/GuideFacilities_holl.html

14年間、同キャンプで講師を務めてきたロネジジにとって、これはとても自然な流れだったと思います。リングリングサーカス・クラウンカレッジJapanで講師アシスタントを経て、20年以上のセサミWS講師としての経歴がそれを支えたのでした。

教える事と実際にパフォーマンスができることー。
この二つを兼ねているロネジジのコンビネーションは、おそらく今がピークでしょう。

そんな「今」のロネジジのレッスンを「木曽文化公園文化ホール」の檜の舞台で直接手渡せることは、本当に幸せな事です。

そう!メインプログラムでは、最終日(7月1日)にこのホールでのショーをさせていただけるんです!
参加クラウンの皆さんはグリーティング(場内回遊・迎賓パフォーマンス)とダンスへの出演、また、自作品発表のチャンスがございます。
そして、ロネジジの本格的シアタークラウン作品もご覧いただけますよ♡

是非、この機会にクラウンキャン木曽にご参加ください!!
詳細は以下をクリック!
http://clowncamp.net/

 スライドショーは2016年版です。日程が違うのでお間違いなく!(後程訂正します~スミマセン!!)

ご質問などはメールやFAXでも大丈夫ですよ~。
info@op-sesame.com
03-3762-1535 



clown_gigi at 23:30|PermalinkComments(2)

2018年02月19日

自分を表現するか 自分を通して表現するか

冬のスポーツを満喫できる冬季オリンピック。
もちろん、フィギュアスケートのようなアーティスティックポイントが重要になるものは、大好きです。
日本男子フィギュアの活躍は、本当に素晴らしい!

でも、私のお気に入りスケーターは、今回はウズベキスタンのスケーターでした。
4回転を跳ばないこの選手は、地味に見えるんですが、フリー演技の表現が指先までとても美しく、繊細。
腕や胸の空間、指先の先の先に、何かがあるような「感じ」がするんです。

彼のムーヴメントは、自分の身体をフルに使って、空間に何かを表しているような、不思議な印象がありました。
主役なのに主役じゃないようなー
自分ではなく、音楽をあらわしているーそんな印象です。

競技という視点で見ると、その奥ゆかしい程の自分の置き所は、ひょっとしたらマイナスになるのかもしれない。
金メダルを獲るというのは、才能と努力だけでは難しい本当に厳しいことだと思うから。
我こそは!という戦国武将のような勢いと強烈なカリスマが必要なんじゃないかな?

でも、アーティストーとして見ると、私は彼の作品、音楽性にとても惹かれます。
基本に忠実で、パッションに全てを持っていかれない冷静さー細部まで作品に自分を寄せていこうとする姿勢が、振り付けと音楽を尊重しているように感じるからです。

でも、競技はあくまで点数。
数値で測れるものがなくてはダメなんですね。
だから、より高く、早く、強くーとなる。
限界に挑戦することは、それを押し上げる為の科学を発達させ、人体の不思議の解明の一助ともなりえます。
でも、あまりにそれが過激になると、様々な問題も増えてくると想像します。

競技というもののもつ素晴らしさと限界を、いちフィギュアスケーターの演技と結果から、感じる今日この頃です。

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clown_gigi at 09:30|PermalinkComments(0)