フィオルディリージ:Alexandra Deshorties
ドラベッラ:Christine Rice
グリエルモ:Christopher Matlman
フェルナンド:Matthew Polenzani
ドン・アルファンソ:Richard Stilwell
デスピーナ:Kimberly Barber

指揮:Andreas Mitisek
演出:Jonathan Miller

モーツァルトは大好きな自分の大好きな作曲家です。後期3大交響曲(39,40,41番)20番以降のピアノ協奏曲などは何度聴いてもいいし、ピアノソナタは一応全曲練習しました。「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」も大好きなオペラですが「コシ・ファン・トゥッテ」は苦手なのです。去年の3月に実演を観る前も余り気が進まなかったのですが、風変わりな演出だったので予想外に楽しめました。

今回の演出はROHで定番になってるJonathan Millerのでした。現代風な舞台で特に目立っ装置はなくベッドや椅子などの家具が置いてあるくらいで、色も白系が殆どで、単純と過ぎるかもしれません。ROHでの演出がどのような設定かは知りませんが、自分が今回楽しめたのは「コシ・ファン・トゥッテ」のストーリーを現代シアトル風に装飾してあった事です。英訳も10代20代の男女が喋るような英語にしてあったので実感が沸きます。





デスピーナが持ってきた飲み物はロゴ入りスターバックスのコーヒー。スターバックスの本社と一号店はシアトルです。ストーリーはグリエルモとフェルナンドはシアトルから30分のフェデラルウェイに住む陸軍の兵隊でイラクに送られる事になったて、その間に二人がロック歌手に変装して戻ってきます。フェデラルウェイは一般庶民が住む所で実際大きな陸軍基地があります。毎月何回かこの基地からイラク派遣にされた兵隊が戦死したニュースを聞きます。

そしてフィオルディリージとドラベッラはメダイナに住むお嬢様達です。話は楽しかったですが実際にフェデラルウェイとメダイナの若い男女が知り合う機会は少ないと思います。メダイナというのはシアトル郊外の超高級住宅地で、安くても2〜3億円はするし10億円以上の家も沢山あると思います。有名な住人はアマゾンドットコム創始者兼CEOのジェフ・ベーゾス。ビル・ゲイツの自宅もここです(確か彼の邸宅は5年ほど前60億円の価値だったので住宅価格が上昇してる現在なら80億円はするのでは?)

歌手達も全員安定してました。自分がこのオペラで唯一好きなフェルナンドのアリア(題名は忘れた)もMatthew Polenzaniが美声で歌ってくれました。(確か今年のROHも彼が同じ役と思います)演技はちょっと誘ったような体の動かし方が目立ちましたが、ロック歌手と浮気気分になりつつあるお嬢様達の性質はよく出てたと思います。

シーズンチケットを持ってたので仕方なく観に行ったオペラでしたが楽しい夜になって良かったでした。