ブログネタ
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4月の下旬に1回客席に座ったものの、モロモロの事情で

完全には集中できなかったという事もあり


6月の梅雨寒モードの空の下

某サイトで手に入れたチケットを握り締めて

再度行って参りました@シアタークリエでのマチネ回



7d7d7fff.jpgシアタークリエ・オープニングシリーズ


ミュージカル 『レベッカ』


作詞 ミヒャエル・クンツェ

作曲 シルベスタ・リーヴァイ

演出 山田和也



出演

山口祐一郎 大塚ちひろ シルビア・グラブ

石川禅 吉野圭吾 寿ひずる 伊東弘美  治田敦 阿部裕 KENTARO  他




さて


今回の『巻き髪パンチ!!』もいつもの如く

巻き髪の個人的感想と思い入れトーク満載のレビューになると思いますので

そう云うモードがお嫌いな方は・・・飛ばして頂けると助かります





去年からこの舞台のチラシを各劇場で観るたびにテンションが上がり

冬の寒い時期から開幕を心待ちにしていた東宝の新作ミュージカル『レベッカ』



一言で言ってしまうと


『イロイロ勿体ない・・・ミュージカル』・・・そんな印象の作品でした



音楽はクンツェ&リーヴァイ作品の中でもかなーり好きなテイストだし


「わたし」を演じた大塚ちひろちゃんも

「ハゥ・トゥ・サクシード」の時のビミョーなハジけっぷりが嘘のような

手堅い役作り&間違いのない表現力でビッグナンバーをこなしていてキュート


そして何より


亡くなった前妻の「レベッカ」マキシムに嫁ぐ時に一緒にマンダレイへとやって来て

彼女の死後も、レベッカを崇拝し続け


マンダレイの家政婦頭として「わたし」に対して敵意を剥き出しにする

ダンヴァース夫人を演じたシルビア・グラブさんが・・・めちゃめちゃイイー



これまでシルビアさんが演じてきたいくつかの役


アムネリス@アイーダ ファンテーヌ@レミゼ フランカ@ライト・イン・ザ・ピアッツァ


・・・等の印象が頭の中で一瞬にして吹っ飛んでしまうほどの


凄いインパクトと劇場中に響き渡る歌声&他を圧する存在感でした・・・素晴らしい



今、日本の30代のミュージカル女優であの低い音域のナンバーを

あそこまで完璧に表現できる人は本当になかなか居ないかと

(メゾソプラノ音域では四季の濱田めぐみさんの声と表現が1番ツボですが


間違いなく、ダンヴァース夫人シルビアさんの代表作として今後も語られていくだろうし


今のタイミングで彼女がこの役と出会えた事はとてもラッキーな事だと思います



・・・と、今もダンヴァース夫人

レベッカ〜  愛されてた〜 というアノ旋律が

頭の中をクルクル巡っている訳ですが




   正直、この2人以外・・・残念ポイントが・・・多過ぎました



マキシムの友人でマンダレイの管理人・フランク石川禅さんは

・・・きちんと歌うソロ1曲 芝居も特に・・・大きな見せ場は・・・ナイに等しい


うううーーん  これは・・・勿体ないってーー


去年の

「ウーマン・イン・ホワイト」の悪役が良かっただけに

今作での立ち位置は

フェラーリで世田谷の細道を走っちゃってるようなもどかしさがありましただよ・・・



レベッカの従兄弟であり、愛人でもあったファヴェル吉野圭吾さんは

いつも通りの・・・予測していたままのお芝居


阿部裕さんもKENTAROさんも

正直・・・ほぼアンサンブルとしての扱いで・・・演技や解釈に新しい発見や視点も感じられず


3人とも、良く言えば’手堅く’・・・そうでない云い方をすれば’THE お仕事’な印象



・・・で


・・・今回の舞台の「残念モード」の原因の殆どは


・・・やっぱり、演出家の采配が大きく影響してるんじゃないかと思うのです


あ、もちろん個人的な思いですよ



まず


あの衣装は・・・ナイから・・・いくら何でもダサ過ぎだからっ


貴族の衣装も、マンダレイのメイドや下働きの人達の衣装も

ユザワヤで布を買ってきて、高校の演劇部で縫ったんじゃないかと思うほどの安っぽさだし


「わたし」ダンヴァース夫人ファヴェルベン治田敦)はともかく


・・・マキシム山口祐一郎)の衣装・・・酷いよ・・・全く・・・似合ってない



特に・・・あの・・・トレンチコートと帽子


「キャッツ」日本初演以来

ファン歴25年の巻き髪でさえ・・・浮かびましたよ「銭形警部」の4文字が



なんで なんで?

衣装が小峰リリーさん@大御所だったから・・・演出家もプロデューサーも・・・言えなかったの?



照明だって・・・今、どんどん面白い事やカッコいい事ができる筈なのに

何十年前の技術だよ・・・って位のダサさで・・・逆にビックリしましたよ

狙いじゃなくて・・・普通にダサいんだもん



1幕終わりの仮装舞踏会のシーンの照明なんて

80年代の歌舞伎町の安いDISCOかと思って・・・顎が・・・ビヨーンと伸びました



・・・装置も悲しいくらいに貧乏臭かった・・・

あの大きなレベッカの肖像画の中途半端感・・・何を表現したかったんだろう・・・。




これが「オペラ座の怪人」以降のALW作品やディズニーミュージカルのように


装置や照明は勿論

小道具から髪飾り1つまでオリジナルスタッフから細かく指定されているような作品なら

いくらダサかろうが カッコ悪かろうが

「あー 仕方ないかーー 何だよ、オーストリア」と諦める事もできるのでしょうが



上演される国によって

演出も装置も衣装も、カットされる曲さえも大枠で自由な筈のウィーンミュージカルで


今回の日本版の、ディテールのダサさは・・・本当に本当に・・・残念でした


別に、オリジナル演出のままに、本物の火を使って欲しいとか思わないんだけどなあ・・・。



アンサンブルの使い方も・・・勿体なかった



これは山田和也さんが演出したミュージカル


「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「ミー&マイガール」「ジキル&ハイド」・・・等の作品を観て

いつも感じる事なのですが


アンサンブルキャストが・・・ほぼ、その他大勢的な扱いをされているばかりで

客席に居て、彼らから大きなパワーや感情の波動を受け取る事が出来ないのです



個人的には

アンサンブルとして舞台に立っている俳優さんの技術や技量よりも

演出家がどういうマインドで舞台全体を構成しているか・・・で

アンンサンブルの俳優さんたちの位置付けが決まるように思っています



特に



このレベッカ』を観る1週間前に

アンサンブルの1人1人が、生き生きと舞台上でそれぞれの人生を生き抜いていた

『ルドルフ』を観劇しただけに、余計にそう感じてしまったのかもしれません




・・・と



何だかまたまた「残念」と「個人的」という単語が

やけに多いレビューにはなってしまいましたが


巻き髪はこの『レベッカ』というミュージカル、決して嫌いではありません


特に音楽は『ルドルフ』よりむしろ好きなくらいで


クリエのロビーでウィーンオリジナルキャストのCDを購入し、現在ヘビロテ中だったりもします



好きな作品テイスト&音楽のミュージカルだっただけに

たくさんの「惜しいっ」ポイントが目に入ってしまったと思って頂ければ幸いです



さてさて


この回では敢えて衣装の事しか触れなかった、マキシム山口祐一郎さん・・・に関しては


また次回、ゆっくり書ければ・・・と思ってます


あ・・・ハイ・・・「キャッツ」@日本初演の白タガーの頃からの・・・ファンですよ・・・う、うん