ブログネタ
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ふと

盲腸炎をコジらせて、人生初の入院をしてから・・・もう3年過ぎたんだと気付く

て、コトは

今の家に引っ越して・・・もうじき3年になるんだなあ・・・早っ



さて、こちらも少し前@2月・・・のコトになりますが

似非歌舞伎(ご本人たち・談)と、二月花形歌舞伎

2本のカブキな舞台を2日連続で観劇して来ました




沼袋十人斬り




『 沼袋十人斬り 改訂版 』 シアタートラム

作・演出・出演 赤堀雅秋


児玉貴志 黒田大輔 滝沢恵 吉牟田眞奈 梨木智香 遠藤留奈 菊妻亮太 城戸啓佑

下城麻菜 勢古尚行 滝沢佑果 水原睦実 村上佳代子 日比大介



歌舞伎っぽく提灯が飾られ

丁度気持ち悪い箇所でガツっと切られて

無理矢理繋げられたポップスがエンドレスで流れる劇場内 そのキモチワルサがイイ感じ


6年間、土・日のパチンコ店に一緒に並び続けた事だけが繋がりの、3人のR40の男たちが

盗まれた500円玉貯金を取り返す為に奔走する物語


歌舞伎の「三人吉三」をモチーフにしているという事で

劇中にツケが入ったり、掛け声が飛んだりもします。


面白かったーー


40歳を過ぎた、世間的にはダメダメな3人の男たちが

なんとも云えない距離感で1つの目的に向かって突っ走る様


カッコ良くもなければ

勿論、爽やかでもないのですが・・・何だかとても愛おしく感じてしまいました



沼袋十人斬り (1)




個人的にツボだったのが、星(児島貴志)のキャラクター

ああいう人・・・何かどっかで絶対会った事・・・ある・・・凄いリアリティ

優しくていい人なんだけど・・・弱い  関わると痛い目に遭っちゃいそうな迷惑感

近所のスナックで普通にウーロンハイとか飲んでそう(・・・近所のスナック、未体験ですが)


ああー

元フィギュアスケーター(?)の太った、こうちゃんの妹(滝沢恵)の役も面白かったなあ

音楽に合わせてフィギュアを再現するシーン あれはキャラの勝利ですね・・・凄い


ある年齢を過ぎると

20代の時の様に簡単にはダメダメ感から一発逆転が出来ないと分かっているから

客席で観ていて、3人の男たちの必死感に面白さを感じると共に、切なさも伝わってくる訳ですが


女優さんの使い方が、こうちゃんの妹と、女子高生以外・・・人海戦術・・・と言うか

メインのキャラクターを引き立たせる為に出している・・・ような気がしたのが少し気になりました

ラストも・・・ほんの少し予定調和感があったかなあ


んがしかし・・・何を置いても

ダメでダサくて負けが込んでるR40の男3人の事を、どんどん愛おしく思えてくる

素敵に暑苦しく・・・熱い作品でありました





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二月花形歌舞伎  『 女殺油地獄 』  ル・テアトル銀座



歌舞伎座改修工事中の為

二月の花形歌舞伎はル・テアトル銀座で上演




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劇場内はお花の飾りで彩られ、いつもとは違う雰囲気

今回、二部の「女殺油地獄」で主演をなさる、市川染五郎さんの奥様も

エレベーター前の受付にお着物姿で立っていらっしゃいました。



二月花形歌舞伎・染




今回、巻き髪が観劇したこちらの作品


どーいうワケか、そもそもの設定や筋書きを間違えて覚えており

休憩時間に混乱した頭で確認するというアホっぷり


ワタクシ、何故だかずーーっと与兵衛(市川染五郎)とお吉(市川亀治郎)は不倫の関係にあって

それが途中でイロイロこじれて殺しの場面に繋がると思っていたのですが

・・・2人は・・・ただの商売仲間&幼馴染で・・・色恋の関係ではなかったのですね



うーん

でもでも だとすると、余計に面白いです・・・与兵衛と言うキャラクター


油問屋の若旦那で遊び人

遊女に入れあげ、危ない筋から借金をして、親からも勘当され、首が回らなくなると

以前、着物を気軽に繕ってくれたお吉の事をふと思い出し、借金の申し込みに。


そこで心を鬼にしたお吉から借金を断られると、「不義の間に」と関係を迫り

それも拒絶されると彼女を殺害してしまう


殺害後は平気な顔をして遊郭で遊び、お吉の三十五日の供養の日には家を訪ね

そこでねずみのイタズラから書き付けが見つかり、奉行所に犯行が知られ・・・御用


今回の染五郎さんバージョンは

長い間、この役を当たり役として演じていた、片岡仁左衛門さんの指導によるものだそうですが


あまり物事や後のことを深く考えずに

その場その場を生きる、非常に「今っぽい」キャラクターになっていたように思います


両親から生き方を諭され、真面目に聞いている顔を見せながら、実は全く別の事を考えていたり

自分を勘当した母が、お吉の元にお金と一緒に手作りのちまきも預けた事を知り、涙するクセに

そのすぐ後にお吉から借金を断られると

自分の人生に全く深くは関わっていない彼女の事をサクっと殺してしまう


感情がクレッシェンド、デクレシェンドで変わるのではなく

一瞬一瞬デジタルモードでカチカチ切り替わる感じの主人公



「自分は子供たちにとって、かけがえのない母親なのだ」と、懇願するお吉に対して

「俺だって、父にとっては大切な息子なんだ」・・・と

めちゃめちゃな論理を展開し、殺人行為を続ける与兵衛・・・

・・・非常に、現代的な展開だと思いました





約300年前に近松門左衛門が書いた戯曲に命を吹き込み、肉付けをするのは

とても難しい作業だとは思いつつ(だって行動に全く一貫性がないキャラクターなのですから)

与兵衛は役者の解釈や演じ方によっては、何通りもの演じ方が成立する面白過ぎる役だなあ・・・と

テンションが上がりぱなしの状態で客席にいた2時間28分




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染五郎さん


大店の若旦那・・・的な育ちの良さと、苦労知らずな感じは良く出ていたと思うのですが

個人的には・・・色気とか、与兵衛の心情が「魔」に切り替わった時の禍々しさが

少し足りなかったような気もします

もしかしたら、もう少し、普段の演技に「軽さ」があっても良かったのかも



実は、この役を当たり役にしていたのが、片岡仁左衛門(孝夫)さんだったと伺ったのは

終演後だったのですが

それを知らずに観ている間、何度か染五郎さんの後ろに仁左衛門さんが見えたのです。

色気があって軽くて・・・だからこそ切り替わった時の恐ろしさが倍増する与兵衛

・・・仁左衛門さんなら・・・素敵だっただろうなあ・・・と



お互いの息を読みながら、予定調和に見えないように緊迫感を出さなければいけない

油屋での殺しの場面は、染五郎さん、亀治郎さん・・・共に美しかったです

大量に流れた油・・・実際には何を使っていたのか気になるー




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学校行事以外で、巻き髪が何となく歌舞伎を観始めたのは20歳の頃。


最初にまずビックリしたのは

カーテンコールがない事(野田秀樹さん×勘三郎さんの作品やコクーン歌舞伎等の例外もアリ)と

オチが明確でないまま終わってしまう演目の多いこと(特に古典)

あれ・・・終わり?と、きょとんとしている間に客電が点き、観客は普通に帰り支度を始める

・・・あれ、ナニナニ もうお終い? オチてないじゃん・・・みたいな


(この「女殺油地獄」も、通常の上演では殺しの場面が終わると、そこで演目終了だそうです)


後は上演時間の正確さ

最近は、開演時間=5分押し、が何となくデフォになりつつある中

歌舞伎はジャストに始まり、ジャストに終わる


上に貼ったタイムテーブル 勿論この日も1分も違わず、ピッタリでございました 凄ぃぃ




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幼稚園児の頃から劇場に通ったミュージカルや

中学生の頃に出会ったストプレ&小劇場系の舞台に比べると

歌舞伎は全然、数を観ていないので、視点がズレているかもしれませんが

久し振りに、コクーンでもPARCOでも、猿之助さんの演出でもない歌舞伎を拝見し


所作や踊りの型等、全てにおいて

生まれた時からこの道を歩むよう決められた人達の覚悟や

江戸時代から脈々と続く血、華やかな舞台の裏で動く黒子やスタッフさんの汗

・・・それら全てが、歌舞伎という、現代劇とは全く違う「芸」を形作っているのだなあ・・・と

改めて実感し、何だか壮大な世界を覗いた様な気持ちになりました


奥が・・・深い・・・深過ぎる



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終演後は、銀座のお鮨屋さんで、歌舞伎に詳しい知人からレクチャーを受けつつ

1980年代から19990年代の演劇界 思い出しトーク


そうそう・・・あの頃、自宅の親所有のVIDEOを自由に使わせて貰えなくて

芸術劇場@NHKの舞台中継を自分で買ったラジカセで録音していたんですよね

劇団300「ゲゲゲのげ」とか、劇団青い鳥「シンデレラ」とか

で、何度も何度も繰り返し聞いたりして。


・・・今でも「ゲゲゲのげ」はセリフを一部聞けば、続けてイケるような気がします。

逢魔が時の歌も多分全部・・・歌える




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春を感じさせてくれる、貝を使った焼き物や



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大好きな・・・みょうばんを使わず保存している雲丹を頂き


カウンターでいい感じに酔っ払って、知人と別れてから無性に歩きたくなり

MP3プレーヤーで

三上博史版の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を聞きながら


銀座の街を早足で歩く夜・・・だったのでした




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