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何だかモヤモヤするニュースばかりが聞こえてくる中

大好きな劇場へ、4年振りの再演となる、こちらのミュージカルを観に行ってきました



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ブロードウェイミュージカル 『 スウィーニー・トッド 』  青山劇場

スティーブン・ソンドハイム 作曲  宮本亜門 演出


市村正親 大竹しのぶ  ソニン 田代万里生 斉藤暁 安崎求 キムラ緑子  武田真治  他



今回の座席は3列目のセンター  テンション上がりますっ


「ピューーッ」という、あの独特な笛の音と共に始まる

オープニングの「スウィーニー・トッドのテーマ」が流れた瞬間、全身にトリハダが立つ巻き髪

ああ、4年振りにまたこの作品と再会出来たんだなあ、と

舞台上のキャストが奏でる完璧なコーラスを聴きながら、気分はすっかり19世紀のロンドンへ

おおー 

今回も健在の亡霊メイク 好き過ぎる



スウィーニー・トッド (4)



メインキャストで2007年から変更があったのは

アンソニー (城田優さん → 田代万里生さん)と

タービン判事 (立川三貴さん → 安崎求さん)のニ役



若い水夫・アンソニーの田代万里生さんは

シアタークリエ「ブラッド・ブラザース」以来の拝見だったのですが

この物語の中で、ほぼ唯一とも言える、まっとうで正しい光のようなキャラクター=アンソニー

真っ直ぐ、懸命に演じていらしたように見えました

ただ、真面目で一生懸命・・・というカラーが単色で・・・あれ以上、出番が多いと・・・キツイかなあ

まだまだ演技やお芝居の引き出しが少ないようにも感じました


ホリプロ所属の田代さんが、劇団四季に客演する可能性はほぼゼロだとは思いつつ

「オペラ座の怪人」ラウル子爵で観てみたい・・・なーんて思ったり



アンソニーが思いを寄せる、タービン判事の養女・ジョアンナ役のソニン


4年前、彼女がミュージカル初出演と云う事で同役を演じたのを観た際に

その透明感がありつつ、強くしっかりしたソプラノと、感情が前へ前へと出るお芝居に打たれ

「あー 彼女はきっとこれから舞台の仕事が増えていくのだろうなあ スター誕生だなあ」と

その舞台に立ち会えた事を幸福に思いながら、日生劇場を後にしたのを思い出しました


キャラクター的には「レ・ミゼラブル」エポニーヌなのだろうけど

あの綺麗で芯の強いソプラノ・・・コゼットのナンバーで聞いてみたいなあ

今のお壕のコゼットはなあ・・・い、以下自粛



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タイトルロール スウィーニー・トッド市村正親さんは流石の安定感

2007年 初演の際はあまり感じなかったのですが

今回は、トッドの復讐のモードが少し「オペラ座の怪人」ファントムに近いようにも思えたり。

根底にあるのは、亡くなったと思っている妻や娘への尽きない愛情なのですが

表面に出るのは暖かさや優しさとは真逆の感情&行動・・・みたいな


マダム・ラヴェット大竹しのぶさん


最初のソロで、一緒に舞台に出ている市村さんに被りまくりだったのが・・・秘かなツボ

・・・なかなか・・・アレは・・・今の演劇界で・・・出来る人・・・いないかと

お芝居に関しては、勿論、安心して観ていられるし、受けも投げも素晴らしいとは思うのですが

歌は高音が不安定なのが・・・ちょこっとキツかったです


かと言って

マダム・ラヴェットは綺麗に歌い上げちゃう人だと違和感があるので

声に特徴があって、声楽調でなく表現できる人でも観てみたいと思いました

四季で何本も市村さんと組んでいた保坂知寿さんなんて・・・如何でしょう




スウィーニー・トッド (5)




今回、巻き髪的にめちゃめちゃ響いたのが

トバイアス役の武田真治さんでした


4年前に観た時、トビーは

少し頭が弱い・・・と言うか、足りない所が多いキャラクターだったと思うのですが

今回はそのテイストがかなり抑え目になっていて

その分、トビーの純真さや素直さ、真っ直ぐさが増幅されていたような気がします


プレイヤーとしては

頭が足りない、少し遅れている・・・という風味で役を作る方が分かり易いし、多分簡単

んが

敢えてそこを抑え気味にして、キャラクターの細かい心の動きに重点を置いた所に

武田真治さんの舞台に立つ際の思いや覚悟を感じました

マダムが編む、青いマフラーを見つめるシーン 素敵だったなあ


ソロも良かった〜

いつか武田さんが演じる、ヘドウィグを観てみたいです



スウィーニー・トッド (7)



・・・と、メインキャストについて好きな事をイロイロ書いてしまいましたが

この「スウィーニー・トッド」という作品は、音楽の難易度がめちゃめちゃ高いミュージカル

それを

完璧なコーラスと歌唱で支えたアンサンブルの皆さんは本当にクオリティが高かったし

(これだけのレベルのアンサンブルは他ではあまり観た事がないかもしれません)


昨今、製作費削減等のモロモロもあって

オーケストラ→カラオケ もしくは オーケストラ→ショボいオーケストラ ・・・になってしまう事も多い中

「スウィーニー・トッド」のオケ編成は有り得ない位ゴージャスで

ソンドハイムの難しい楽曲を気持ち良く体感する事ができました


指揮の方も、舞台上の俳優さんとアイコンタクトを多く取り

彼らが芝居をしやすいように棒を振っているのが良くわかって・・・って・・・んんん? あれ・・・この方っ


絶対にこれまでも彼が振るミュージカルを観た事があるっ・・・と鼻息荒く調べてみたところ

汐留の「ウィキッド」劇団四季・・・初演時に、井上博文さんと共にオケに入っていらした

西野淳さん・・・でした


ああー

汐留での「ウィキッド」初演時に、エルファバ(濱田めぐみ)とグリンダ(沼尾みゆき)の芝居が

日々変わって行き、進化していった理由の1つは、間違いなく指揮の力だったものなあ


・・・と、話が逸れましたが



3.11の後、エンタメの世界でも、様々な事が変わっていく中

決して内容に夢や希望がある訳でもなく、観終わった後に清々しい気持ちになる・・・と云うのとも違い


それどころか


人を殺して人肉パイを売り、最後は更に人がどんどん殺されていく・・・なんてモードの

この「スウィーニー・トッド」というミュージカルを上演するに当たって

演出の宮本亜門さんも、出演者の方たちも、スタッフさんも考える所が多かったと思います


でも

この日、青山劇場はほぼ満席で・・・アンコールで湧き上がる拍手も熱かった〜


それはやっぱり

物語の内容とは離れたところで、この作品に関わる方たちの前向きな思いや

舞台上にみなぎる、プラスのパワーがちゃんと客席に伝わったからじゃないかな・・・と



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(開演前に撮影した青山劇場前)

青山劇場には、こどもの日を過ぎたこの日も、まだ沢山の鯉のぼりが泳いでいました


・・・と、とても上質な作品を3時間体感出来た幸せな思いを胸に

10代の頃から通った大好きな場所・・・青山劇場を後にする、5月の宵だったのでありました



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