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改めて確認したいのですが

まだ7月・・・ですよね?

何で外に出た瞬間、吐き気がするほど暑いんだろう・・・


・・・と

群馬県館林市で、最高気温39℃を記録した(体温より高いって・・・)某日

お壕の側の劇場に行って参りました


今回の「巻き髪パンチ!!」

個人的感想&ネタバレ満載の内容になるかと思いますので

そういうモードがお好きでない方はまたの機会に是非〜

(不穏なコメント等が入った場合、IPアドレスを公開します)





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帝国劇場  ルドルフ ザ・ラスト・キス


音楽 フランク・ワイルドホーン
脚本・歌詞 ナン・ナイトン
脚色 フランク・ワイルドホーン&フィービー・ホワン
原案 フランク・ワイルドホーン&スティーブン・キューデン

演出 デヴィット・ルヴォー


ルドルフ 井上芳雄
マリー・ヴェッツェラ 和音美桜

ステファニー 吉沢梨絵
ターフェ 坂元健児
ラリッシュ 一路真輝
フランツ・ヨーゼフ 村井國夫



2008年に同じくこの帝劇で宮本亜門演出版が上演された「ルドルフ」

今回は、デヴィット・ルヴォー氏がウィーンで演出を手掛けたバージョン

+ ルドルフ井上芳雄)以外のメインキャストをすべて入れ替えての公演です



2008年の亜門版が

深い青と薄い紫のイメージだったのに対し、ルヴォー版は深紅と紫のイメージ

今回(ウィーン版)の盆やスモーク(煙草含む)、生の火を多用した演出はやはり美しく

衣装も、宝塚っぽさが全くないシンプルな設えで好きだったのですが

出演者に限って言えば・・・前回(亜門版)の方が・・・ビっと来たかなあ・・・と





ルドルフ3




マリー役の和音美桜さん

「レ・ミゼラブル」のファンテーヌ、「三銃士」のコンスタンス以来の拝見でした

歌は本当に上手いですし、宝塚の娘役だった事もありドレス捌きも美しい。

んが

・・・うーん マリーとしてはどうなんだろう・・・


客席で観ていて

マリーが若い、革命を夢見る没落貴族の娘・・・ではなく

人生と生活に疲れてはいるものの

人間関係も策略である程度乗り切れてしまう、大人過ぎる女性に感じられたり


ルドルフに対する感情表現は今の作りでアリとしても

皇太子妃・ステファニーと教会の中で出会った時の態度と

首相・ターフェと相対する時の態度が人格すら違うような豹変っぷりで・・・違和感


もし、ワタシが元々の物語も日本語も分からずこの舞台を観ていたら

マリーが何か

強い裏の意図をもって、心中に持って行ったと思ってしまったかもしれません





ルドルフ





皇太子妃・ステファニーの吉沢梨絵さん

劇団四季を退団して以来、彼女の姿を舞台で観るのは初めて

んが

い、いきなりの開口モードの台詞回しに「ぬおお」・・・と

まさか帝劇で開口台詞を聞く日が来るとは


カクカクしなくて いいのよ  

ここは浜松町でも汐留でもましてやあざみ野でもないのよっ


吉沢ステファニーからは

ルドルフに対する愛情も、自分の生れに対する不自由さも高貴さも感じられなくて

執着と憎しみ、歪んだプライドばかり表に出てしまっているような気がし

別の意味で悲しくなりました


2曲あるソロナンバーもドスが効き過ぎていて・・・怖かった

あのシーンはステファニーの哀れさや悲しみが出ないと深まらない訳で

(そんな妻を置いて、愛人の元に走るルドルフの姿を浮き立たせるためにも)

観客に「こ、怖いよー えーん」と思わせてしまったら・・・ねえ


少なくとも

亜門版のステファニー 知念里奈さんからは、ギリギリ何とか立っている・・・みたいな

弱さとルドルフへの切ない愛情が感じられたのですが・・・


吉沢梨絵さん

ソフィだったりアンだったりピコだったりの印象が強いままでいたら

もう、35歳になっていらっしゃるのですね


今の彼女だったら

余裕で「マンマ・ミーア!」のドナが出来ると思います。

「The Winner」聴きたいなあー きっとカッコいいだろうなあー

ある意味麻美ちゃんよりずっと適役 ・・・ぼそっ





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今回のルヴォー版のキャストで

1番勿体ないなあ、と思ってしまったのが

オーストリア首相 ターフェを演じた坂元健児さんでした


前回のターフェ 岡幸二郎さんが持ち味全開の風味で

腹に一物も二物も抱え、自分の権力欲の為なら何でもやる、という素敵な役作りだったので

坂元ターフェは小悪党なんだか、そこそこ国の事を考えてる人なんだか良く分からず

(特に、ウィーン博覧会での受けの場面とマリーとの対決シーン)

儲け役の筈なのに、中途半端になっちゃてるなあ・・・と



坂元健児さんは

役の色がはっきり分かり易ければ分かり易いほど活きるタイプの俳優さんだと思うので

(シンバもサイゴンのジョンも三銃士のジェームスも大好きでした

ターフェのような多色遣いのキャラクターは・・・えっと 若干キャラ違い・・・かも





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タイトルロール ルドルフの井上芳雄さん

ただでさえ、同じ人物を違う作品

(「エリザベート」と「ルドルフ」)で演じる事も珍しいのに

更に今回は、演出が変わるという事で

ここまで’ルドルフ’という実在の人物と深く付き合った俳優は他に居ないのではないかと



前回、笹本玲奈ちゃんと組んだ亜門版の「ルドルフ」では

「ロミオとジュリエット」のような、若さゆえの暴走・・・と云うか

ただお互いをキラキラした存在と捉え

2人で手を繋ぎ走りながらキラキラしたまま死に向かう、という印象だったのですが


今回のルヴォー版では・・・クズでしたねー ルドルフさん (; ̄Д ̄)


国を変えるとか、弱い者のために、とか皇太子としてするべき事をするとか言ってる側から

妻は突き飛ばすわ、娼婦を「意味のない存在」とマリーの前で言い放つわ

とことん、世間知らずのお坊ちゃん皇太子@大人になり切れていない




国を否定する記事に署名と印を押したものを父(フランツ・ヨーゼフ)に見られ

勘当を言い渡されたところで

意に沿わない婚約者の元に行くのをやめ、ウィーンに戻ったマリーと会い

そのままマイヤーリンクで心中してしまう  ・・・全て中途半端なままで


これは勿論、演出家の意図だと思うのですが

これだけ口だけ番長で、感情移入がしづらい主人公も珍しい



とは言っても


元々お持ちの気質が「陽」で

ミュージカル界のプリンスとして(?)業界が大事に育ててきた

井上芳雄さんがそのルドルフを演じる事で

某「MA」の時のような

嫌〜な気持ちにはならずに2時間40分、舞台に集中することが出来ました





ルドルフ2008 1





2008年 帝国劇場 宮本亜門版 「ルドルフ」

ルドルフ、茶髪 マリーは赤いドレスですね  2人とも若いなー



巻き髪

井上芳雄さんと笹本玲奈ちゃんのコンビがとても好きなので

若さゆえ・・・ただお互いの事だけ見て突っ走ってしまった2008年版にもグっと来ましたし


不完全な皇太子=ルドルフ・・・を前面に出し

比喩や隠喩が台詞の中にちりばめられていた

大人テイストのルヴォー版も心に響きました



前者が自分たちの意志で、ある種「最後の明るい場所」として死を選んだのに対し

後者はお互いがお互いの逃げ場・・・暗い突破口であることを自覚しつつ

歴史や周囲の大きな’何か’によって、死を選び取る状況になってしまったという印象


コレ

順番が違ったら、おそらく変な感じになってしまうと思うので

2008年が亜門版  2012年がルヴォー版・・・で正解なのだと思います



それにしても

今回のチラシやポスターの最終版は・・・いいの?アレで





ルドルフ2008フライヤー1





コチラは2008年版のフライヤー


拳銃が置かれているものの、まるで2人は眠っているよう  爽やかです




ルドルフ フライヤー2






そしてコチラが

2012年帝劇上演決定後のフライヤー(カラー版)第一号@ルヴォー版

前回のテイストを踏襲しているのが良く分かります

この時点では

マリーや他のキャストも未定だったのかな





ルドルフ フライヤー





んでコレが2012年ルヴォー版 最終形


・・・えっと・・・何だか韓流ドラマのかほりが・・・


特にマリーが

何だか「サラリーマンNEO」内のコントに出てくる麻生祐未さんのよう・・・デス




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・・・と、話がプチっと逸れてしまいましたが


この「ルドルフ」のように

同じ作品で演出家が違うバージョンの上演&内容のリライトが可能ならば

帝劇暗黒の作品と一部で呼ばれている「MA」も演出家を代え(←ココ大事)

もう1度、この劇場で観劇したいなあ、と思いつつ帰路に着く夏の夜、だったのでした


紐で繋がれた変な親子とか・・・要らないからー




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