洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれ、ずっとここで生活し六十年。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

当店のポリシー

ことしも皆様にささえられて。(2018/12/29)

  •  オーダーサロンタナカは本日、12月29日(土)午後7時まで営業しています。
  • 12月30日から正月休み、新年は1月5日(土)から営業いたします。
  • イタリア出張のため、1月7日(月)〜1月16日(水)臨時休業いたします。
当店のある名古屋錦のあたりにも雪がちらつく朝ですがまだ営業しております。洋服をピックアップにご来店いただくお客様、どうか交通安全に気をつけてご来店くださいませ。

昨日はことしの最終納品の荷物が着く朝でした。開店してしばらくするとトラック便で九州の縫製工場からお客様が待っているスーツがハンガー姿で到着いたしました。確認してみると一部十何着か出来ていない服があり、工場に問い合わせると、追加でもう一度送っているそう。そして午後3時頃大きなダンボールの箱が2つ届きました。毛芯縫製の美しく仕上がったそのままの姿をハンガー便で送ってくるためにこういう大きい箱となります。そしてタグをみるとANAの航空便。大きい箱を航空便で送ると高い料金がかかります。そんなコストを掛けてまで約束を守る縫製工場に本当に大感謝です。

オーダーサロンタナカはご愛顧いただいていますお客様をはじめ、縫製工場のスタッフ、服地会社など取引先のみなさまにささえられ、ことしもつつがなくやってこられました。来年も変わらず、良いスーツ、ジャケットを皆様におすすめいたします。よろしくお願い申し上げます。
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朝の便に続いて午後3時に着いた荷物。「いつも一着にホンキ
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ラベルに航空便の文字が。
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今朝の名古屋は雪がちらつく朝
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日比野場外市場、魚弘さんは大忙し。

完全自動オーダースーツ納期表示機導入(2018/12/27)

最新鋭機種導入。
当店の店頭に完全自動(自分で動かす)オーダースーツ納期表示機を導入いたしました。6つのダイヤルを巧みに動かせば365日すべての月と日にち、曜日が表示できます。うるう年も問題なく使えるまさにグランドコンプリケーションとなっています。
昨日神戸三ノ宮、旧居留地のアンティークショップで、これを見つけました。

納期につきまして。
いま平均しますとオーダースーツの納期は約40日となっています。約20年前は20日位でスーツが出来上がっていたので、お客様におまたせするようになったことは申し訳なくおもっています。ただオーダーサロンタナカはこれから長く着用する大切なスーツを納品したいので、早く出来上がる工場に振り分けたり、中国、アジアなど海外工場に変えたりすることは一切せず、ずっと九州のひとつの縫製工場にお願いしています。その縫製工場では残業を減らし、気持ちよく働けるよう労働環境を改善する取り組みをしています。また低賃金ではたらくアジアからの研修生は利用していません。そのようなエシカル(倫理的)なモノ作りをしているために納期がかかっています。前向きの気持ちを込めて出来上がってくる洋服はきっと、良いオーラにつつまれているはずと信じています。
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オーダースーツ納期表示機は神戸ロイズアンティークショップでみつけました。今ですとオーダースーツの納品は2月18日となります。

カノニコ再入荷(2018/12/25)

幸せな洋服店
年内納品のオーダーが完了した師走を押し迫った12月中頃過ぎといえば通常は閑散期です。でもおかげさまで毎日多くのお客様が来店してオーダーをいただいています。出来上がったスーツ、ジャケットを納品に来ていただくお客様も多く、試着したときのお客様のご満足のお顔を拝見すると洋服屋にとって本当にしあわせ。
バーゲンをしなくていい幸せ
8月20日の秋冬オーダー開始のときには反も15反近く、カットした素材など、世界から買い付けたスーツ、ジャケット素材が山ほどあった店内も今は少なくなってきました。売れ残りがほとんどないため今年もバーゲンはいたしません。バーゲンは早く来ていただいたお客様が損をした気分になり、フェアでないため、やたらするべきではないと考えています。ほんとに良い素材だけをオススメしたいので、原価の安いバーゲン用商品を仕入れるつもりもありません。良い素材をとことん選び、最初からお求めやすい価格にして喜んでいただくことが当店のポリシー。お客様にはそんな気持ちをわかって頂き、ほんとうにありがたく思っています。

カノニコ素材本日再入荷
とはいえ、ガランとした服地の展示が少ない店内では活気がありません。それではいけないと本日ヴィターレ・バルベリス・カノニコ社通称カノニコ素材が17点再入荷いたしました。ヴィターレ・バルベリス・カノニコ社といえばイタリア・ビエラ地方で1663年創業、世界最古の毛織物メーカーで、価格と品質のバランスがとれた素材としてお客様に人気です。当然当店ならではのスペシャルプライスに設定いたしました。いまご来店いただいても十分選択肢がございます。

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5004グレームリネーチェック/ブルーオーバープレイド
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5061 super120フランネル グレーチェック
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5023 super100フランネル グレー ブルーウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5002 super100フランネル ブルーウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5047super120フランネル グレーウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5065 super120フランネル グレーストライプ
オーダースーツ価格67000円(税込)
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5091super120 グレーブルーウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5092 super120  ブルーウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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9451 super110ペレニアル 黒無地
オーダースーツ価格65000円(税込)
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5116 super110ペレニアル グレーストライプ平織り
オーダースーツ価格65000円(税込)
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5115 super110ペレニアル ネイビーーストライプ平織り
オーダースーツ価格65000円(税込)
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9462 super110ペレニアル ブラックシャドーストライプ
オーダースーツ価格65000円(税込)
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5128 super110ペレニアル ブラックシャドーストライプ2
オーダースーツ価格65000円(税込)
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5124 super110ペレニアル ブラックウィンドペン
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5117 super110ペレニアル ネイビーグレンチェック
オーダースーツ価格69000円(税込)
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5132 super110ペレニアル ブラックヘリンボン
オーダースーツ価格65000円(税込)
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7419 super110ペレニアル ミディアムダークグレー無地
オーダースーツ価格65000円(税込)

新しい技術が品格を支える。(2018/12/17)

12月もなかばを過ぎ押し迫ってきた今、新たにスーツ・ジャケットをオーダーをするお客様より、仕上がったスーツ・ジャケットの納品のお客様が多い時期です。毎日お越しになる多くのお客様が洋服を試着した瞬間、ご満足いただく姿をみると本当に縫製現場で努力してくれるスタッフの顔が浮かんできます。
わたしもこの仕事について40年近くになりますが、以前は出来上がってくる製品の品質にバラつきも正直ありました。ですからうまく出来上がったかどうかドキドキしながら納品することもありましたが、いまはそんな心配はありません。仕上がった洋服はすべて寸法が正しく安定しています。昼過ぎに縫製工場のナカムラ営業課長が来店、仕立てあがってきたスーツ、ジャケットのクオリティが安定してきた理由を話してくれました。洋服のパターンを深く研究し極めたミラノの洋服学校セコリのメソッドを取り入れた柴山登光先生の慧眼。そして裁断についてはパターンの再現性に大きく寄与した CAD/CAMの導入が大きいとのこと。コンピュータの数値処理、画像処理技術を駆使したCAD/CAMが導入する以前はすべて手作業で裁断していました。いまでもハサミをあやつり服地をカットしているテーラーのイメージ画像をよく見ます。でもこと裁断に関しては人の思い込みを排除しミスのないCAD/CAMの再現性が遥かに高いのです。
良い天然材料を使った品格の高いクラシックなスーツを、CAD/CAMのような新しい技術の助けを借りながらこれからもずっと目指しています。
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 納品を待つ洋服。

御幸素材は「仕立て映え」(2018/12/3)

オーダーメイドの研究のため、8月末から御幸毛織株式会社から西村錠課長が当店にて研修を重ねています。店主のわたしと妻の二人では接客について行き届かなかった部分もいままでありましたが、3人体制となり、すこしは良くなったのではと喜んでいます。
西村さんが来ていただいて以来、当店でオーダーいただいた素材の中に御幸毛織製が増えてまいりました。私としては西村さんが来たからと言って御幸毛織に過度に肩入れするというわけでなくお客様にいちばんベストな素材を薦めてきたつもりです。ではその中でなぜ増えたか、増えた御幸素材の内訳を調べると昨年から出てきたセビルロウ番手といわれる52番手を使い椿オイルで仕上げたカメリアフィニッシュ、そしてナポレナ、ダブルクロスでした。この2つは西村さんがものづくりの現場に携わった知識の中で御幸毛織の全コレクションの中からそのベストな素材をすすめてくれたものです。2つとも手触りいいだけでなくしっかり感のある素材。お客様が長く愛用できるこういった素材を選んでくれたことが売上増につながった気がします。
西村さんが言うのには御幸素材は服地の段階で、ぱっと見が良いというわけではないのが難点だと言っていました。それは言い方を変えると、洋服が出来上がった段階でよく見えるいわゆる「仕立て映え」する素材だということでしょう。高くてもいい原料を使う、服になって着る状態を想定して手間をかけ織り上げる。地味ですがそういう姿勢が明治、大正、昭和そして平成と長い間、テーラーとお客様に、「仕立て映え」する日本最高の服地だと支持されてきた理由なのでしょう。
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カメリアフィニッシュとナポレナ
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